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三井不動産、新ホテルブランド「シークエンス」発表会。渋谷・宮下公園と京都・五条烏丸で今夏開業

編集部：松本俊哉

2020年1月29日 06:00

2020年1月28日実施

三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントが新ホテルブランドを発表した

　三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは1月28日、新ホテルブランド「sequence（シークエンス）」を発表した。その第1弾として「sequence｜MIYASHITA PARK」（渋谷・宮下公園）を6月11日に、第2弾として「sequence｜KYOTO GOJO」（京都・五条）を7月22日に開業する。また、3軒目として2020年秋に「sequence｜SUIDOBASHI」（水道橋、仮称）の開業も予定している。

　これまで、三井不動産グループでは外資を含むラグジュアリークラス、「ザセレスティンホテルズ」などのハイクラス、「三井ガーデンホテルズ」などのアッパーミドルなどを展開しているが、sequenceは1室2～3万円前後の価格帯をイメージしているという（宮下公園が3万円前後、京都五条が2万円前後）。ブランドロゴはsequenceの「S」を意匠化したもので、「円弧の連なりで“やさしいつながり”を表現」したという。

　ブランドプロデュースは「DEAN＆DELUCA」の日本展開などを手がけたウェルカムが行なっており、同社は「MIYASHITA PARK」の企画プロデュースと運営も引き受ける。「KYOTO GOJO」と「SUIDOBASHI」の企画プロデュースと運営は、ホテル「インソムニア赤坂」のプロデュースやデザイン、ブランドコンセプト開発などを担当したグリフォンが行なう。

三井不動産株式会社執行役員ホテル・リゾート本部長川村豊氏

三井不動産株式会社ホテル事業部長小田祐氏

　発表当日の会見では、三井不動産執行役員ホテル・リゾート本部長の川村豊氏と、sequenceの開発担当で、ホテル事業部長の小田祐氏が登壇。小田氏は開発の経緯について、これまでにも最新のトレンドを取り入れたホテルを開発してきたが、今後は多様化するライフスタイルや価値観に合わせる必要があり、「人それぞれで旅の目的やホテルに求めるものが進化している」と指摘。

　そこで、sequenceでは「smart」「open」「culture」をテーマに、利用者が自由なスタイルで滞在できることを目指したという。具体的には、チェックインを17時以降、チェックアウトを14時までに設定し、夜の時間帯を楽しんだり、昼過ぎまでゆっくり過ごしたりできるようにした。

　質疑応答ではチェックイン時間が遅すぎるのではという指摘もあったが、sequenceは各店とも一般向けに開放するロビーラウンジやバーラウンジを有しており、荷物だけ預けてラウンジなどでのんびりしてもらいたいという。また、チェックアウト時間を遅めに設定することで、午前中に観光を楽しんで部屋に戻り、一息つくこともできると利点を示した。さらに朝食は12時まで利用できる「エニータイムブレックファスト」としており、こうした部分からも早朝にホテルを発つような慌ただしい滞在ではなく、いっそ夜遊びで寝過ごしてしまうような過ごし方も許容できるホテルを狙っていると言える。

　室内の詳しい設備などについてはまだ公表していないが、顔認証によるセルフチェックインや、室内のタブレット端末を使ったルームチェックアウト、キャッシュレス対応などは各店で共通した設備・機能になっているとのこと。

17時チェックイン、14時チェックアウトを設定

宿泊者以外も入りやすいロビーラウンジなどを設置

地域ごとの文化を楽しむイベントや展示

「sequence｜MIYASHITA PARK」は6月11日開業

「sequence｜KYOTO GOJO」は7月22日開業

「sequence｜SUIDOBASHI」は秋開業予定