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三井ガーデンホテル名古屋プレミア、9月16日開業
名古屋駅から徒歩5分、東海エリアで初のプレミアブランド
2016年9月12日 13:36
- 2016年9月16日 開業
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは、9月16日に名古屋駅前に「三井ガーデンホテル名古屋プレミア」を開業する。これに先立ち報道陣向けに内覧会が実施されたのでレポートする。同社が展開するホテルで「プレミア」を冠するのは「最上位グレード」であり、国内では東京・銀座、大阪・中之島に続いて3店舗目となる。
三井ガーデンホテル名古屋プレミア
開業日:2016年9月16日
客室数:295室
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅4-11-27 シンフォニー豊田ビル
アクセス:名古屋駅から徒歩5分
TEL:052-587-1131(10時~19時)
Webサイト:三井ガーデンホテル名古屋プレミア
場所は、名古屋駅桜通口側のミッドランドスクエア近くにあるシンフォニー豊田ビルの18~25階に入る。1階にはエントランスとなるエレベーターホールがあるのみで、18階がロビーとレストラン、スパ(大浴場)が入り、これより上層階が客室となった宿泊主体のホテル。“天空のプレミア”をコンセプトに高層階の眺望を活かした作りになっていて、ロビーを入ってすぐに名古屋の街並みが一望でき、客室によってはガラス窓を大きくとり、眺望と開放感を満喫できるタイプもある。
なお、同ビルには映画館のミッドランドスクエアシネマ2や、地下階には9月16日開業する飲食店が多数入っている。名古屋駅からはミッドランドスクエアを経由して地下街直結のアクセスも可能で、雨や酷暑の際の移動、ショッピングや食事などに利便性の高いロケーションとなっている。
インテリアは、日本の和を強く意識しつつ未来を感じさせるデザイン。ポイントにゴールドがあしらわれ、全体にゴージャス感がある。愛知県常滑市を拠点として澤田広俊氏、奈美氏が設立、国内外のハイエンドホテルなどでアートデザイン制作を手がける「STUDIO SAWADA DESIGN」が担当、自然の表情をイメージしたアート作品も随所に展示され、楽しませてくれる。
客室は295室あり、全室で2名利用が可能。ベッドは比較的広めで、最も部屋数の多いモデレートでも幅が140cmあり、デラックスダブルでは幅が180cmある。ツイン系は幅が120cmだが、プレミアツインのみ140cm。最も広いプレミアツインとビューバスツインは部屋では窓が広く、バスにも窓があり眺望が楽しめるビューバスになっている。ベッドはすべてサータ社製。オリジナルの枕はロフテーとの共同開発。各室では無料のインターネット接続用Wi-Fiも完備する。
まず、最も広い「プレミアツイン(60m2)」から紹介する。窓が広くとられたリビングからは名古屋の景色が一望でき、バスルームとパウダールームからも景色が楽しめる。これらとトイレはすべて分離された作りなことと、大きなウォークインクローゼットには化粧台もある。ベッドは幅140cmのものが2つというハリウッドタイプの客室。2部屋用意されている。正規料金は1室9万円(税別)。オープンから2016年末までは、特別料金1名税込み2万9000円から宿泊でき、スパークリングワインと帰りの名古屋市内までのハイヤー送迎が付く「プレミアステイプラン」を実施する。
「ビューバスツイン(34m2)」は角部屋を利用し、窓を広くとった眺望がよく、開放感あふれる客室。パウダールームとトイレが同室になっているが、ビューバスタイプのバスも含め窓からの眺望が楽しめる。プレミアツインを含む、このビューバスツイン以上のバスアメニティは「John Masters Organics」となっている。ベッドは120cmが2つ接続されて並んでいる。12部屋用意され、正規料金は1室5万円(税別)。
「モデレートツイン(24m2)」は広めのバスルームのツイン客室。バスと洗面、トイレは一体。バスアメニティが資生堂製のオリジナルのものが用意される。「コンフォートツイン(25.6m2)」もほぼ同じだが、基本2名でベッドを追加し3名利用も可能な客室となっている。1室の正規料金は、モデレートツインが3万5000円(税別)で、コンフォートツインが3万8000円(税別)。
部屋数の多いスタンダードな客室2室を紹介する。58室ある「モデレートダブル(18.5m2)」は、24~25階の上層階に位置し、幅160cmのクイーンサイズベッドの部屋。最多となる145室ある「モデレート(18.5m2)」は、ビジネスを想定し大きめのライティングデスクが配され、ソファが無くなる。ベッドサイズは140cm。1室の正規料金は、モデレートダブルが2万7000円(税別)で、モデレートが2万5000円(税別)。
内覧会では公開されなかったが、客室タイプはそのほかにも「アクセシブルツイン」(25.6m2、車いすに配慮した部屋、1室、正規料金は税別で3万5000円)、「デラックスダブル」(24m2、ダブルで最もハイグレードな部屋、11室、正規料金は税別で3万5000円)、「スーペリアダブル」(24m2、高層階でバスルームが広めの部屋、5室、正規料金は税別で3万2000円)、「コンフォートダブル」(21.9m2、ソファとライティングデスクのある部屋、7室、正規料金は税別で2万9000円)が用意されている。
ロビーのある18階には、レストラン・バー「The Living Room with SKY BAR」がある。朝食ビュッフェは、宿泊客は2200円、一般は2400円で、6時30分~10時まで提供される。そのほか、ランチ(11時30分~15時)、カフェ(15時~17時30分)、ディナー&バー(17時30分~23時30分)と1日をとおして営業する。
内覧会では、そのうち朝食ビュッフェの試食が行なわれた。愛知県産の旬の野菜を使ったサラダ、バーニャカウダや、名古屋コーチンを使った卵料理、牛すじの土手煮、きしめん、ういろうなど名古屋郷土料理がふんだんにあしらわれていた。
同日、開業の発表会も行なわれた。冒頭、三井不動産 ホテル・リゾート本部 ホテル事業部長 鴉田隆司氏が事業者代表として、「9月1日には三井ガーデンホテル京橋がオープンしました。9月16日に三井ガーデンホテル名古屋プレミアが開業します。少し先には2018年秋には日本橋プレミア(仮称)を開業する予定です。今後さらなるインバウンドや富裕層の需要拡大を見すえ、ガーデンホテルブランドの1ランク上の高級グレードホテルを立ち上げ、来年、銀座8丁目と京都に新しいカテゴリのホテルを開業する計画となっています。
また、都心の再開発において、ラグジュアリーホテルの誘致も積極的に取り組んでいきたいと考えています。現状ある5400室程度の規模を、約倍の1万室規模に成長させたいと考えていて、新規案件も順調でおおむね9000室程度はめどがついています。名古屋については2027年にリニアモーターカーの開業、再開発による街の発展、インバウンド観光では昇竜道プロジェクトなどがあり、宿泊需要は今後も伸びていくと考えています。当ホテルが街の発展に寄与できるよう運営していきます」と、今後の事業戦略も交えて挨拶した。
続けて運営者として挨拶に立った、三井不動産ホテルマネジメント 代表取締役社長 足立充氏は「当社が三井ガーデンホテルを東海地方に開業するのは初めてとなります。当ホテルは20番目のホテルになります。また“プレミア”を冠したホテルとして3つめのホテルです。名古屋駅前はリニア中央新幹線の2027年の開通もあり、駅前再開発が進んでいます。
今般、東和不動産との縁でグループとしての悲願でもあった名古屋エリアへの開業は、たいへんうれしく思います。今回入居させていただくシンフォニー豊田ビルは、オフィスと商業施設を集約させた複合ビルです。これまで三井ガーデンホテルで培ってきたホスピタリティマインドとオペレーション力で貢献していきたいと思っています。駅からのロケーションのよさに加え、地上80mの18階にフロントロビーを設け、さらに上層階に客室を配置しています。すばらしい名古屋の眺望をご覧いただけます。理念でもある“記憶に残るホテル”になるをモットーに、心のこもったおもてなしをさせていただきます」と述べた。
さらに、三井ガーデンホテル名古屋プレミア 総支配人 川上千昭氏が「この歴史ある名古屋の地に開業できることは、たいへん光栄です。三井ガーデンホテル名古屋プレミアの役割は地域に根ざし、文化を継承し、情報を発信することと考えています。親しまれ愛されるホテルになれるよう努力していきます」と挨拶した。
最後に、三井不動産 中部支店 支店長 河津弘幸氏が、「名古屋におけるホテル事業は中部支店にとって長年の悲願であり待望のプロジェクトでした。中部圏において三井不動産グループでは、オフィスビルや住宅分譲事業、鳥羽合歓の郷でのリゾート事業、長島の三井アウトレットパークや港区でのららぽーと名古屋などの商業施設事業、小牧稲沢でのロジスティクスパークの物流施設事業などに取り組んでいます。三井ガーデンホテル名古屋プレミアという新たなホテル事業も加わり、今後も幅広い事業メニューをもって、地域の活性化に貢献していきます。中部圏ではますますインバウンドの増加が期待され、ビジネスや観光利用で名古屋滞在時のよい思い出になれるよう、また地域の方々にもご愛顧いただけるよう、全力で取り組んでいきます」と地区事業者として挨拶をした。