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成田空港、滑走路・誘導路の点検に赤外線路面点検車を導入

高精度でスピーディな点検を可能に

2019年7月 導入

赤外線路面点検車

 NAA(成田国際空港)は、グループ会社のエアポートメンテナンスサービスと協力し、7月から滑走路・誘導路の点検業務に「赤外線路面点検車」を導入する。

 赤外線路面点検車は、車両上部に赤外線カメラを搭載しており、舗装の温度差を測定することで目視では確認できなかったアスファルト舗装の内部の変化を可視化できる。

赤外線による測定で舗装内部の状態を可視化

 健全な状態の舗装表面には温度の違いが表われないが、内部に空洞などがあると、温度差が出るという。赤外線カメラでこれを感知することで点検の精度が高められ、さらに人力で目視点検する場合と比べ、30km/hで走行しながら点検が行なえることから、作業の効率も高められる。NAAによれば、従来の目視の場合と比べて4倍の速度で点検できるようになるという。

目視点検との比較

 両社では、舗装表面変状の自動検出や、AIを活用した損傷診断(自動判定)、プロジェクションマッピングによる高精度化などにも取り組んでいく。

赤外線カメラ
車内のモニター