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HomeAwayとJAL、ハワイにおけるパートナーシップ締結。宿泊予約でマイル還元やプレゼントキャンペーンなど展開

2019年5月23日 発表

HomeAwayとJALがパートナーシップを組み、宿泊予約をすることでマイルが還元されるサービスを開始

 バケーションレンタルのHomeAway(ホームアウェイ)とJAL(日本航空)は5月23日、都内で会見を開き戦略的パートナーシップの締結を発表した。

 HomeAwayが持つ国内外200万件のバケーションレンタル物件をJALのWebサイトを通じて予約することができる。また、両社が注力するハワイ市場においてキャンペーンを行なうなど、共同施策も始める。

 すでに、JALのWebサイトからHomeAwayの物件を予約すると200円につき1マイルを還元し、さらに7月31日までの間にハワイの物件の宿泊予約をすると、先着1000名に3000マイルがプレゼントされるキャンペーンが始まっている。

HomeAwayはファミリー向けの1棟レンタルが主力

HomeAway株式会社 日本支社長 木村奈津子氏

 今回のパートナーシップを結ぶにあたり、HomeAway 日本支社長の木村奈津子氏が同社のサービスとハワイ市場について説明した。

 日本においてバケーションレンタルは「民泊」と呼ばれているものであり、ここ数年で広がりを見せているが、欧米では古くから物件のレンタルサービスとして定着している。1950年代にアメリカで新聞広告を使ったものが始まりとされており、同社の前身であるVRBOが1996年にサービスを開始。HomeAwayは2005年に別荘を中心とした1棟を貸し出すサービスを始めている。2008年には日本でも知られているAirbnbが、自宅の空室を貸し出すサービスサイトの運営をスタートさせて現在に至る。

 木村氏によると、バケーションレンタルという業態は同じであるが、Airbnbが自宅の空室を貸し出す「家主滞在型」であるのに対し、HomeAwayは使用していない間に1棟を丸々貸し出す「家主不在型」である点が異なるとし、それぞれ注力している物件が違う旨を説明した。

 HomeAwayは旅行関係のオンライン予約を取り扱う世界的な企業であるExpedia(エクスペディア)グループの1社であり、23言語の50サイトを運営し、月間の訪問者数は4000万人。登録物件数は200万件で、年間取扱高は1兆円強となっている。

 HomeAwayも業容を拡大するために地域ごとに展開していたバケーションレンタルのWebサイトを買収して今に至るが、アジアでは買収先のtravelmobのプラットフォームを使っていたので改善の余地があった。そして2019年3月にグローバルプラットフォームに移行が完了し、200万件の物件へのフルアクセス、日本語による説明や検索機能の強化、スムーズな動作によるストレスのない予約操作が可能になるなど、大幅に刷新されたことも紹介された。

バケーションレンタルの歴史
HomeAwayは家主不在型の1棟を借り上げるスタイルに注力
Airbnbと立地やユーザー層が違うことを解説したスライド
業容の規模とExpediaグループのであることを紹介。3月にグローバルプラットフォームに移行したことで日本語への対応や検索機能などが強化された

リピート率の高いハワイにおいて同社のサービスは成長が期待できる

 ハワイにおいて注力する施策は3つ。1つ目は日本語の対応強化。トラブルが発生した際にコミュニケーションに不安を感じる人は多いが、ハワイは日本語対応可能な代行会社も多いので、パートナーシップの強化に取り組む。それにより、物件選びの途中での質問、チェックインしたあとなども日本語での電話・メール対応ができるような体制を構築したいとしている。

 2つ目は高級物件のプロモーション。日本から訪れる旅行客はラグジュアリーな物件をよく利用するので、そのような物件を選定したうえでプロモーションを行なっていきたいとしている。

 3つ目は認知度の向上。バケーションレンタルは日本ではまだまだ認知度が低いので、今回のJALを始めとして、パートナーシップを強化して認知度の向上に努めていくことを説明した。

 同社がハワイに注力する背景としては、ファミリー旅行に選ばれるのは断トツでハワイであること。そして、リピート率の高さをあげた。「初めての渡航になるとホテルの利用が圧倒的で、初回からいきなりバケーションレンタルをする方はほぼおりません。それが3回目、4回目になると、土地勘もでき、ゆっくりとしたいニーズもあることから、弊社のサービスと合致する部分が多いことに注目しています」と木村氏は話した。

同社がハワイで注力するポイント
ハワイで貸し出しをしている物件の一例
ファミリーで訪れる人が圧倒的に多く、リピート率も高い
リピーターはバケーションレンタルを利用することが多く、理由としてはコスパのよさ、プライベートの確保、キッチンの利用を挙げている

宿泊予約をすると200円につき1マイルが還元される

日本航空株式会社 Web販売部 部長 下瀬浩史氏

 今回の具体的な取り組みなどについて、JAL Web販売部 部長の下瀬浩史氏が説明し。現在、日本からハワイへの渡航者数は年間150万人ほどで推移しており、同社としては今後もハワイマーケットへの拡大に期待を寄せている。また、昨今の多様化するニーズに応えるため、2018年9月にハワイ路線における新しいコンセプト「Style yourself ~JAL HAWAII~」を打ち出している。

 そのなかで4つのスタイル、「Style 1 Nature Retreat ~大自然に包まれたい~」「Style 2 Living Traveler ~暮らすように旅したい~」「Style 3 Travel Wellness ~旅で美しく、健康になりたい~」「Style 4 Flexible Worker ~働き方も自由にする旅~」を提案しており、HomeAwayとは「Style 2 Living Traveler ~暮らすように旅したい~」の部分で提携していくことを紹介した。

 具体的には、JALのWebサイトの国際線ページでHomeAwayの紹介と提携リンク先のバナーを設置し、JMB(JALマイレージバンク)会員としてログインしてからHomeAwayのサイトで物件を予約すると200円につき1マイルが還元される。

 また、7月31日までの間に特設ページを経由してハワイの物件の宿泊予約をすると、先着1000名に3000マイルがプレゼントされるキャンペーンも開始している。

 JALは65年のハワイ線運航の歴史を持ち、ホノルルだけでなく、ハワイ島・コナへの直行便の開設、ハワイアン航空と業務提携することにより離島へのネットワーク強化など、ニーズに合わせてサービスを展開。今後はHomeAwayとハワイでの新たな過ごし方を提案していきたいと説明した。

JALがハワイ線に取り入れている新しいコンセプト
4つのスタイルでハワイ旅行を提案する
HomeAwayとの共同プロモーションでバケーションレンタルをアピールしていく
月間1千万人以上が利用する同社のWebサイトで紹介し、宿泊予約をしたJMB会員には200円につき1マイルが還元される

レンタル物件を所有するオーナーが楽しみを語る

ヤマハ株式会社 社外取締役 中島好美氏

 最後にスペシャルゲストとして、現在はヤマハの社外取締役で、元アメリカン・エキスプレス・ジャパンの代表取締役社長であった中島好美氏が物件オーナーとしての体験談を語った。

 中島氏は大のハワイ好きで何十年も通い続けており、オアフ島のカポレイにあるコンドミニアム「Ko Olina Beach Villas Resort」を所有する。滞在していないときに貸し出せるようなサービスを探したところ、HomeAwayを見つけたそうだ。

 バケーションレンタルでほかのオーナーが貸し出しをしている物件を借りることもあるそうで、「利用者の立場から、オーナーからの立場からいろいろな楽しみが見えてきます。リピーターになってくると、同じことをしてもおもしろくないので、場所を変えたり行動範囲を広げたりし、現地の人と同じ生活をすることもとても楽しいです」と紹介した。

 バケーションレンタルできる物件は広いものが多いので、家族はもちろん、離れて暮らしている親族や仲間、友人などとコストを抑えてゆったりと宿泊できるメリットがある。このようなサービスがもっと認知されて、ホテル滞在とはまた異なった旅の楽しみ方が広がってほしいと話した。

所有するコンドミニアム「Ko Olina Beach Villas Resort」はゲストルームもある広々としたもの
ハワイの広いバルコニー「ラナイ」で楽しむランチやディナーは格別。近くにはスーパーも多く、キッチンを使って調理することで飲食費も抑えられる
リゾートコンドミニアムはホテル並みの施設が用意されているところも多く、多様な楽しみ方ができることも紹介された