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NEXCO東日本、関東支社「渋滞予報士」がGW渋滞を解説! アクアラインは「1年間で最も激しい渋滞」、ネモフィラ渋滞は「急がば回れ作戦」
2019年4月24日 19:19
- 2019年4月24日 発表
NEXCO東日本(東日本高速道路)は4月24日、2019年度1回目の定例会見を東京・霞が関の本社で開いた。
代表取締役社長の小畠徹氏、取締役兼副社長執行役員 管理事業本部長の遠藤元一氏、取締役兼常務執行役員 サービスエリア事業本部長の萩原隆一氏がNEXCO東日本の取り組みを紹介したあと、関東支社 交通技術課所属で、5代目渋滞予報士の外山敬祐(とやま けいすけ)氏が登場し、関東支社管内におけるゴールデンウィーク時期の渋滞予測を解説した。
通常、渋滞予報士は過去の同時期の渋滞実績のデータから予測を立てているが、2019年は過去に例のない10連休と「予報士泣かせ」の状況ということで、過去のデータを補強するために、1月にアンケート調査を行なった。
その結果、外出が増えるため「トータルの渋滞回数は増加」するものの、期間が長いため「分散傾向」にあり、一つ一つの渋滞距離は短くなり「長い渋滞の回数は減少する」見込みだという。そのなかで4月30日の退位、5月1日の即位の日などがある10連休の中間付近は、改元対応での出勤者が一定数いることなどから日帰り交通が多くなると予想している。
3月26日にNEXCO東日本、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)、JARTIC(日本道路交通情報センター)が発表した渋滞予測で、NEXCO東日本 関東支社管内では、10連休の後半に渋滞のピークを迎えるとしており、特に下り方面は「5月3日」、上り方面は「5月4日~5日」を避けるようにと呼びかけている。
高速道路各社が発表した2019年ゴールデンウィーク時期の特に長い渋滞
※IC:インターチェンジ、PA:パーキングエリア、TN:トンネル
NEXCO東日本管内
5月3日8時ごろ: 東北自動車道(E4)下り・羽生PA付近で40㎞
5月5日17時ごろ: 東北自動車道(E4)上り・加須IC付近で40㎞
NEXCO中日本管内
4月27日6時ごろ: 中央自動車道(E20)下り・相模湖IC付近で40㎞
4月28日6時ごろ: 中央自動車道(E20)下り・相模湖IC付近で40㎞
5月4日16時ごろ: 中央自動車道(E20)上り・小仏TN付近で30㎞
5月5日16時ごろ: 中央自動車道(E20)上り・小仏TN付近で30㎞
5月5日16時ごろ: 東名高速道路(E1)上り・大和TN付近で30㎞
NEXCO西日本/JB本四管内
4月27日11時ごろ: 山陽自動車道(E2)下り・美ノ郷TN付近で25㎞
4月28日11時ごろ: 山陽自動車道(E2)下り・美ノ郷TN付近で25㎞
5月3日9時ごろ: 名神高速道路(E1)上り・大津IC付近で30㎞
5月5日19時ごろ: 神戸淡路鳴門自動車道(E28)上り・舞子TN出口付近で30㎞
さらに、ゴールデンウィーク時期特有の渋滞として「ネモフィラ渋滞」と「アクアライン渋滞」を紹介した。茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園はネモフィラが有名で、毎年見頃を迎える4月~5月はアクセス路線となる常磐自動車道(E6)や北関東自動車道(E50)が非常に混雑する。
昨年(2018年)は暖冬の影響で見頃がゴールデンウィーク前になっていたが、2019年はちょうどゴールデンウィーク時期に見頃を迎えることになる。そこで外山予報士が勧めるのが「急がば回れ作戦」。神奈川県・埼玉県方面から向かう場合、圏央道(首都圏中央連絡自動車道:C4)から常磐道に入るのではなく、手前の久喜白岡JCTで東北道に入り、北関東道経由で向かうというルートがよいという。時間帯にもよるが後者のほうが約25km遠回りにはなるものの、最大10分早く到着できる可能性があるそうだ。
また、東京湾アクアライン(CA)の下りは、ゴールデンウィーク時期に「1年間で最も激しい渋滞」になるという。予想最大渋滞距離は約26kmで首都高速湾岸線の辰巳JCT付近まで達し、通過するためには最大約4時間30分。時速にすると「約6km/h」というノロノロ渋滞であり、もし都心から羽田空港へ向かうのであれば、湾岸線ではなく羽田線を使い「空港西出口」で下りるか、電車の利用も検討してほしいと説明した。NEXCO東日本のWebサイト「ドラぷら」では渋滞・規制情報を随時配信しており、外出の際にはぜひ最新情報を確認してほしいと話した。