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NEXCO東日本、初の女性渋滞予報士が2019年お盆時期の渋滞傾向を解説。出発時間帯によって渋滞回避の可能性がアップ

2019年7月31日 開催

6代目渋滞予報士の小宮奈保子氏が、関東支社管内における2019年お盆時期の渋滞予測を解説した

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は7月31日、2019年度2回目の定例会見を東京・霞が関の本社で開いた。

 代表取締役社長の小畠徹氏、取締役兼常務執行役員 管理事業本部長の髙橋知道氏、取締役兼常務執行役員 サービスエリア事業本部長の萩原隆一氏がNEXCO東日本の取り組みを紹介したあと、関東支社 交通技術課所属で、6代目渋滞予報士へ6月に就任したばかりの小宮奈保子氏が登場し、関東支社管内における2019年お盆時期の渋滞予測を解説した。NEXCO東日本では初の女性渋滞予報士となる。

東日本高速道路株式会社 関東支社 交通技術課/6代目渋滞予報士の小宮奈保子氏。2013年入社でNEXCO東日本では初の女性渋滞予報士となった

 2019年のお盆時期は山の日の振替休日と土日が絡んだ8月10日~12日の3連休と、一般的なお盆休みとされる8月13日~15日の6日間が並ぶカレンダーで、出かけやすく、高速道路の利用増が見込まれている。ただし6日間と期間が長いことから分散傾向になり、渋滞回数としては2018年実績の129回から133回へ増えるものの、30kmを超える長い渋滞は20回から17回へ減少するのではと予測している。

2019年のお盆時期は山の日の振替休日と土日が絡んだ8月10日~12日の3連休と、一般的なお盆休みとされる8月13日~15日の6日間が並ぶ
渋滞回数としては2018年実績の129回から133回へ増えるものの、30kmを超える長い渋滞は20回から17回へ減少するのではと予測されている

 7月10日にNEXCO東日本、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)、JARTIC(日本道路交通情報センター)が発表した渋滞予測では、下り方面は8月10日~12日、上り方面は8月14日~15日が渋滞のピーク日になるとしている。

 しかし、どうしてもピーク日を避けることが難しい場合には、出発時間をずらすことで渋滞を回避できることがあるとのこと。下り方面は夕方から夜にかけて、上り方面は早朝から午前中に利用すると、渋滞を回避できたり、短い渋滞ですんだりする可能性が高まるそう。

関東支社管内での下り方面のピークは8月10日と11日、上り方面のピークは12日と14日と予想されている
ピーク日を避けることが難しい場合には、下り方面は夕方から夜にかけて、上り方面は早朝から午前中に利用すると、渋滞を回避できたり、短い渋滞ですんだりする可能性が高まるそう
高速道路各社が発表した2019年お盆時期に予想される特に長い渋滞

※IC:インターチェンジ、SA:サービスエリア、TN:トンネル、JCT:ジャンクション

NEXCO東日本管内

8月11日8時ごろ: 関越自動車道(E17)下り、東松山IC付近で40km
8月14日17時ごろ: 東北自動車道(E4)上り、上河内SA付近で45km

NEXCO中日本管内

8月10日5時ごろ: 中央自動車道(E20)下り、相模湖IC付近で40km
8月10日6時ごろ: 東名高速道路(E1)下り、秦野中井IC付近で40km
8月17日17時ごろ: 東名高速道路(E1)上り、大和TN付近で35km

NEXCO西日本/JB本四高速管内

8月10日10時ごろ: 九州自動車道(E3)下り、筑紫野IC付近で30km
8月10日9時ごろ: 名神高速道路(E1)上り、草津JCT付近で40km

 また、東京湾アクアライン(CA)の下りは、お盆時期に「激しい渋滞」が発生することが予想されており、予想最大渋滞長は約16km、渋滞通過時間は最大1時間5分とのこと。この混雑の影響があるため、もし都心から羽田空港へ向かうのであれば、湾岸線ではなく羽田線を使い「空港西出口」で下りるか、電車の利用も検討してほしいと説明した。

 渋滞の最新情報については、NEXCO東日本のWebサイト「ドラぷら」で随時配信しており、外出の際にはぜひ活用してほしいとのこと。

東京湾アクアライン(CA)の下りは、お盆時期に「激しい渋滞」が発生することが予想されており、予想最大渋滞長は約16km、渋滞通過時間は最大1時間5分とのこと。この混雑の影響があるため、もし都心から羽田空港へ向かうのであれば、湾岸線ではなく羽田線を使い「空港西出口」で下りるのがお勧め

 関越道下りの花園IC付近では、2018年12月14日に出口車線が約0.9km延伸されており、年末年始やゴールデンウィーク時期に花園IC付近を先頭とする10km以上の渋滞がゼロになった実績があるとのこと。そのため今回のお盆時期も渋滞の減少が見込まれていることも紹介した。

関越道下りの花園IC付近では、2018年12月14日に出口車線が約0.9km延伸され、渋滞が減少している