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27年ぶり再開のJAL 成田~シアトル線について、路線統括本部長 菊山氏に聞く
2019年4月9日 00:00
- 2019年3月31日 就航
JAL(日本航空)は3月31日、成田国際空港~米シアトル・タコマ国際空港線を就航した。JALのシアトル線は60年前の1959年に開設しており、1992年に運休。今回が27年ぶりの再開となった(関連記事「27年ぶり再開のJAL成田~シアトル線初便に搭乗してみた。午前着でその日のうちに西海岸路線に乗り継ぎやすい」)。
また同日、アラスカ航空とのコードシェアを拡大しており、これまでのロサンゼルスやサンフランシスコを中心とした18地点に加えて、シアトルから新たに38地点を追加、計56地点を結び、乗り継ぎの利便性などを向上させている。
こうした現状について、JAL 取締役専務執行役員 路線統括本部長 菊山英樹氏に話を伺った。
――初便は往復とも満席でした。手応えは?
菊山氏:当初想定していたより圧倒的に予約が入っています。特にエコノミークラスが好調ですね。(シアトル線の機材は)従来よりエコノミークラスの席数を増やした客室仕様なのですが、この狙いがうまく当たったと感じています。
――27年ぶりの再開ですが。
菊山氏:10年前は路線の拡張なんて想像もしていませんでしたが、こういう新しい路線を増やしても収益を上げられるという自信があるからやっている、とも言えます。
――アラスカ航空とのコードシェアが強化されました。
菊山氏:これが非常に大きいです。正直、競争が楽な路線ではありませんが、それでも需要が強いこと。そしてアラスカ航空が一緒にやってくれるという影響の大きさは計り知れないですね。
――コードシェア以外でアラスカ航空に期待することはありますか。
菊山氏:式典に来ていたアラスカ航空のミニクッチさん(社長兼COOのBen Minicucci氏)は、オペレーションも経験していて営業面だけでなく政策面にも明るい方です。それから、アメリカの北西部で彼らのマイレージ会員の層があるというのが、我々にとっては大きなところです。
――シアトル再開を選んだ理由は。
菊山氏:皆さんが知っているような企業がたくさんあって、ビジネス需要を狙っていけるという点では、エアラインから見た都市としての魅力は大きいですね。ただ、実際に予約を始めてみると、観光も狙えるなという手応えを感じています。