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JALグループ2019年度入社式、浅田真央さんらが新元号を背に新入社員を激励
空手代表の植草選手が型をレクチャー。錦織選手、長谷部選手のビデオメッセージも
2019年4月1日 21:10
- 2019年4月1日実施
日本航空(JAL)は4月1日、同グループの2019年度入社式を実施した。入社式にはグループ企業37社の新入社員1900名以上とともに、グループの社長・役員ら190名が出席した。
各社のトップが新入社員に激励の言葉を贈ったほか、同社がサポートするフィギュアスケーターの浅田真央さんと、同社所属の空手女子日本代表の植草歩選手が会場を訪れ、新入社員にメッセージを送った。
真のプロフェッショナルを目指してほしい
あいさつに立ったJAL 代表取締役社長執行役員の赤坂祐二氏は、冒頭で2018年に発生した同社乗員の飲酒に関わる事案について言及し、「この問題は、一部の社員による不祥事、あるいは飲酒だけの問題として捉えてはなりません。航空の仕事に携わるすべての者が、この問題について、安全とは何か、自分たちは何のために仕事をしているのか、我がこととして今一度再確認をする必要があります」と述べ、「全ての仕事、あるいは意識や行動が、安全すなわち人命に関わっていることを忘れてはなりません」と語った。
さらに、「真のプロフェッショナルを目指してほしい」と新入社員に呼びかけ、「真のプロフェッショナルとは、仕事の目的やつながりをしっかりと認識し、その軸をブラさず、常に新たな改善を生み、新しいことを作り出す人たち」だとして、「そういう本物のプロフェッショナルに成長されることを期待しています」と発破をかけた。
グループ各社の代表が一言ずつあいさつしたあと、JALに入社する鈴木将太さんが新入社員代表として挨拶。「オリンピック、パラリンピックの開催を控え、JALグループには日本の翼として、日本と世界をつなぐことで大会の成功、引いては日本の成長に貢献する使命があります。私たち新入社員は、日本そして世界中のお客さまに最高のサービスを提供し、社会の進歩、発展に貢献できるよう果敢に挑戦し続けます」と力強く宣言した。
次にスペシャルゲストとして、空手女子日本代表の植草歩選手が登場。壇上で自らが得意とする中段突きなどを披露したほか、新入社員と社長・役員らに正拳突きの型をレクチャー。その後、自分が心がけている2つのポイント「言葉の大切さ」と「人間力を養うことの大切さ」を新入社員に伝授した。「言葉は大きな力を持っています。自分が発した言葉は全て自分に返ってくきます。皆さんも言葉を大切にして」と訴えるとともに、「東京オリンピックで金メダルを獲ります。皆さんも夢や目標に向かってこれからも頑張って」とエールを送った。
もう1人のスペシャルゲストとして登壇したのが、フィギュアスケーターの浅田真央さん。「期待や不安、いろんな気持ちがあると思います。でも、自分のペースで焦らず前へ進んでいってもらえたら。仕事をしていくなかで、日々の生活全てを楽しんで」とメッセージ。すると、ちょうど新しい元号が発表された直後ということで、スクリーンにその元号「令和」が大きく映し出された。それを見た浅田さんは「また新たな時代が始まったのかなという気がすごくしますね。私も新たな気持ちでまた頑張っていければ」とコメントした。
さらに、JALがサポートするそのほかの有名プロスポーツ選手によるビデオメッセージも上映。プロテニスプレーヤーの錦織圭選手は、「プロとしては常に結果を残すことが求められる。どんな苦しい状況に直面しても自分を信じ、支えてくれる仲間を信じ、成功するまで諦めない気持ちが大事」と話し、さらにドイツのサッカーチームであるブンデスリーガ・アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠選手は、「楽しいことだけじゃなく、苦しいこともたくさんあるはず。人生はそういうものがあるからこそ、彩りが添えられたり、喜怒哀楽が生まれたりする。そういうことも自分の成長につながると思って立ち向かってください」と話した。