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京成電鉄、京成上野駅のリニューアル記念式典。幅広改札や観光案内所など旅行客増に備える
5曲の発車メロディもお披露目
2019年3月20日 00:00
- 2019年3月19日 式典開催
京成電鉄は、2017年4月から進めてきた京成上野駅のリニューアル工事を終えたことを記念して、3月19日に式典を開催しました。
このリニューアルは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会による訪日外国人などの利用客増加を見据えたもので、手荷物預かりカウンターやお土産店、カフェなどの店舗を新規オープンし、駅の内装や照明、トイレなども全面的にリニューアルしました。
式典では主催者を代表して京成電鉄 代表取締役社長の小林敏也氏から、京成上野駅が1933年(昭和8年)に開業したことを紹介しつつ、「このリニューアルは『緑の文化との融合』をコンセプトで行なってきたもの。限られた地下スペースということで、さまざまな制約があるなかで、外国からのお客さまや地元のお客さま、通勤通学のお客さまなど、あらゆる方々の利便に供する、充実したサービスを提供できる施設になったのではと自負しております。この駅を一つの起点として、多くの方が街に出て、上野エリア、さらには台東区全体の賑わいに貢献できれば幸いです」とあいさつ。
そして「このたび東京藝術大学さまのご協力によって、ホームの各番線において流れる発車メロディが完成しました。のちほど発表しますのでお楽しみに」と、この日から使用されている発車メロディについても紹介。これは今回のリニューアルにあわせて東京藝術大学が作曲、演奏したオリジナル音源となります。
来賓からは台東区長の服部征夫氏が、「この京成上野駅の周辺は、博物館や美術館など日本を代表する文化施設が数多く集まるエリア。昨年(2018年)11月には京成電鉄さんの旧博物館動物園駅の駅舎がアートスペースとしてリニューアルされるなど、上野エリアの文化的魅力が一層高まりつつあります」とし、「今回リニューアルされた京成上野駅が、これからの上野のまちづくりにとって重要な役割を果たしてくれるものと期待しています」と期待を述べました。
続いて小林敏也社長が紹介した発車メロディの発表がありました。今回のリニューアルに伴い、京成電鉄では1番線から4番線とスカイライナー専用の計5曲の発車メロディを導入。式典では東京藝術大学 音楽学部 教授の西岡龍彦氏が、それぞれの曲のコンセプトなどを説明しながら1曲ずつ披露。曲が流れるたびに拍手が起こりました。
機能拡充のための取り組みとして、スーツケースなど荷物が多くても通りやすいように自動改札機が幅広タイプに変わるなど、駅の施設も随所が改良されました。
機能拡充の取り組みはホームにも。日本語と英語の2言語だった行き先表示器に、新たに中国語と韓国語が追加されました。そしてホームに立っている時刻表看板のデザインが新しくなりました。