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3代目京成スカイライナーが3000万人達成。成田空港駅ホームで記念式典。元千葉ロッテ里崎も祝福
2018年10月30日 21:51
- 2018年10月30日 実施
京成電鉄は10月30日、成田スカイアクセス線開業とともに運行を開始した3代目京成スカイライナーの利用者が10月30日に3000万人を達成したことを記念して、成田空港駅の5番線ホームで記念式典を開催した。
京成スカイライナーは、京成上野駅~成田空港駅間を1日59本(上り30本、下り29本)運行している。在来線では国内最速の160km/hで走行し、日暮里駅~空港第2ビル駅間を最短36分で結んでいる。
2010年7月から運行を開始した3代目スカイライナーの利用者は、2013年12月19日に1000万人、2015年5月20日に1500万人、2016年9月13日に2000万人、2017年11月1日に2500万人を達成。2500万人から3000万人達成までは1年足らずと2500万人達成時を上回る記録となった。
記念式典では、京成電鉄 常務取締役鉄道本部長 室谷正裕氏があいさつに立ち、3000万人目の利用客を迎えることができたことへの感謝を述べた。
室谷氏は続けて「安全・安定的なサービスについては、8年間ほぼ100%のサービスが提供できているかなと思っている。またチケットレスサービスや、(楽天ペイなどの)ID決済を導入するなど増え続けるインバウンドのお客さまに対するサービス改善も行なってきた。そして2019年の今ごろにはもう1編成増発をして20分ヘッド(間隔)でサービスが提供できるようにすることを考えている」と語った。
スカイライナーは現在8両編成で運行しているが、2019年秋の増発よって1日80本の輸送サービスの提供が可能になることや、ダイヤを20分間隔でパターン化することで時刻表を気にせずに乗ることができるなど、快適な輸送サービスの提供に努めるとした。
次に成田市副市長の小幡章博氏が「スカイライナーは成田空港の利用者はもちろん、成田市民にとっても都心への大切な交通手段ということもあり、大事な存在だと感じている。成田空港はこの3月に関係者の合意により、さらなる機能強化(3本目の滑走路や発着回数50万回)ということで大きな1歩を踏み出している。そんななか交通ネットワークの充実は成田市、成田空港の発展の大きな力になると期待をしている」と話し、あいさつを終えた。
最後にNAA(成田国際空港) 副社長の長田太氏があいさつに立ち、「成田空港の弱点は何よりも都心から遠いということ。スカイライナーが30分台で都心と空港を結んでいただくことは、大変ありがたいことだと思っている。
今年の上半期(4~9月)の空港の利用者は対前年で8.5%、とりわけ外国人のお客さまは14.7%という高い伸び率を示している。また政府は2020年に4000万人、2030年には6000万人の訪日外国人数という高い目標を掲げている。成田空港は基本的には国際的な空港だが、国内線も9月には長崎、12月には高知、さらに2019年の春には宮古というふうに新しい路線ができ、成田と国内を結ぶ都市数は22都市ということで、これからも大きな発展を遂げていきたいと考えている。
そのなかで、引き続きスカイライナーがもっと便利になって成田空港自身ももっと便利になってお客さまが少しでもいい空港だなと思ってただけるように引き続き京成電鉄さんと努力を重ねていきたいと思っている」と話した。
来賓のあいさつのあとには、元千葉ロッテマリーンズの里崎智也氏をプレゼンターとして迎え、3000万人目の乗客となった永野さんとその家族を紹介。記念品と花束が贈呈された。
3000万人目の乗客となった永野さんは東京都在住。インドネシア・バリ島からの帰りに成田空港駅でスカイライナーの3000万人目の乗客となった。感想を求められた永野さんは「バリ島で次男の結婚式がありまして、我々も喜んで帰ってきたんですけれども、帰国してきた途端にまたお祝いの席に遭遇しまして、本当にラッキーだなと思っております」とコメント。家族3世代でのお祝いの席に笑顔があふれた。
会場では参加者全員で鏡開きを実施。その後、永野さんとその家族は、3000万人達成記念のロゴマークをかたどったヘッドマークとステッカーをまとった、11時18分発のスカイライナー12号に乗車。関係者やお祝いに駆け付けた成田市特別観光大使の「うなりくん」、成田国際空港マスコットキャラクター「クウタン」、京成電鉄のゆるキャラ「京成パンダ」に見送られながら東京へ向かった。またスカイライナー12号の乗客全員に、記念品がプレゼントされた。