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ゲンティンクルーズライン、創業25周年レセプション。20万トン級の新造船は2021~2022年に2隻投入

2019年1月25日 発表

レセプション冒頭であいさつしたドリームクルーズ 代表取締役社長のサッチャー・ブラウン氏

 ゲンティンクルーズラインは1月25日、創業25周年を祝うレセプションを開催し、同社が配下に収めるスタークルーズ、ドリームクルーズ、クリスタルクルーズの3つのブランドについて最新状況を説明した。

 ゲンティンクルーズライン 日本オフィス代表の山本有助氏は、「1993年にスタークルーズから始まり、ドリームクルーズ、クリスタルクルーズと3ブランドを抱えるまでになり、そのほかにもレジャー・カジノ部門の『リゾートワールドアットシー』やクラブの経営、今では造船所も自社で所有している。なかでもクルーズのブランドは25年かけて育ててきたものだが、それもここにいる皆さまのおかげ」と感謝を述べた。

ゲンティンクルーズライン 日本オフィス代表 山本有助氏

 クリスタルクルーズについては、買収後に始めたオーシャンクルーズは2隻の船で1800人くらいのゲストを迎えられる体制だったが、その後リバークルーズやヨットなどで拡大を続けて、現在は2000人規模になっている。2020年には200人乗りの局地船「クリスタル エンデバー(Crystal Endeavor)」を就航し、南極などを巡る。最初の寄港地は東京になるという。さらに、標準で300席クラスのボーイング 777-200LR型機をフラットシート88席に改修したチャーター機「クリスタル スカイ(Crystal Skye)」を投入。「ウィーンやベニスなどに飛んで、そこからクリスタルクルーズの船に乗り換える『往復フルチャーター』ができるようになる」とした。

「クリスタル エンデバー(Crystal Endeavor)」
「クリスタル スカイ(Crystal Skye)」

 ドリームクルーズは、3200人(最大4000人)が乗船可能な「ゲンティン ドリーム(Genting Dream)」と「ワールド ドリーム(World Dream)」が2016年11月と2017年11月に続けて就航し、2019年4月には50億円かけて「スーパースター ヴァーゴ(SuperStar Vargo)」から改装した「エクスプローラー ドリーム(Explorer Dream)」が加わり、3隻体制になる。過去2隻の経験を活かして、エクスプローラー ドリームにも特等船室「パレス」を設けており、山本氏は「スイートのクルーレシオ(客室に対する乗員の割合)は1対1で、無料のショアエクスカーション(寄港地ツアー)を追加するなど、最高のサービスを提供させていただく」と説明した。

「ゲンティン ドリーム(Genting Dream)」「ワールド ドリーム(World Dream)」「エクスプローラー ドリーム(Explorer Dream)」

 そのうえで、総トン数20万4000トン、客室数が2500室で、最大9500人が乗船できる“グローバルクラス”シップを新造しており、2021年にドリームクルーズに配船予定であることをアピール。2021年と2022年に1隻ずつ完成予定で、アジア以外の航路も検討しているという。「音声認識や顔認識など、最新技術をぜひ体験してほしい」と述べた(関連記事「ドリームクルーズ、2019年豪州クルーズに進出。20万トンクラスの新造船を起工」)。

 最後に山本氏は「スタークルーズから始めて25年。これから5年、10年、15年と今日のような集まりが開けるようにしたい」とまとめ、集まった業界関係者に支援を呼びかけた。

最大9500人乗りの新造船を建造中