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チェジュ航空、成田~大邱(テグ)線就航式典。「日本は訪れるたびにフレッシュな刺激を与えてくれる」とイ代表取締役

成田~グアム線も定期チャーター便として運航開始

2018年10月28日 運航開始

初便の機長やCA(客室乗務員)ととももにチェジュ航空 代表取締役 イ・ソックジュ氏らがセレモニーに駆けつけた

 韓国LCC(格安航空会社)のチェジュ航空は10月28日、成田国際空港~大邱(テグ)国際空港線の就航を記念して、成田空港で就航式典を行なった。チェジュ航空 代表取締役のイ・ソックジュ氏は大邱発の初便に搭乗し、乗り心地を確認した直後の式典参加となった。

 チェジュ航空の成田~大邱線はデイリー運航。これにより仁川国際空港(ソウル)、金海国際空港(釜山)と合わせて週40便となる。使用機材はボーイング 737-800型機。提供座席数は189席で、初便は166名が搭乗した。

チェジュ航空の成田国際空港~大邱国際空港線(2018年10月28日~)

7C1119便:成田(20時30分)~大邱(23時10分)、毎日運航
7C1112便:大邱(06時10分)~成田(08時35分)、毎日運航

【訂正】航空会社が発表した7C1112便の大邱国際空港出発時刻に変更がありましたので訂正いたします。

 初便の乗客にはオリジナルロゴ入りのミニポーチ、ハンディミラー、ボールペンがセットとなったノベルティもプレゼント。「初便ご搭乗ありがとうございます!」のあいさつとともに手渡していた。

 また、同日成田~グアム国際空港線の定期チャーター便の運航もスタート。大邱~成田線の機材をそのままグアム線へ運用する形だ。こちらの初便でもビーチボールとミニポーチを乗客にプレゼントしていた。

チェジュ航空の成田国際空港~グアム国際空港線(2018年10月28日~)

7C1182便:成田(10時05分)~グアム(15時00分)、毎日運航
7C1189便:グアム(16時10分)~成田(19時00分)、毎日運航
※チャーター便

成田空港に到着した7C1119便
初便利用者にはノベルティをプレゼント
オリジナルロゴ入りのミニポーチにハンディミラーとボールペンの3点セット
成田~グアム線もチャーター便として運航開始。初便の乗客にビーチで使えるノベルティをプレゼント
こちらはロゴ入りミニポーチとビーチボールと常夏仕様

 式典の冒頭ではイ・ソックジュ氏があいさつ。式典への参加者への謝辞を述べるとともに「なによりも先ほど到着しました初便にご搭乗いただいた皆さまのおかげで無事に新たな一歩を進められました」と感謝。

 そして、「今回の大邱線開設により成田から仁川・釜山・大邱の3都市から週40便の運航となり、韓国を除いた単一都市としては2番目に多い便の運航となります。このところチェジュ航空は韓国の地方国際空港より国際線を拡大しており、日本の皆さまにまだ知られていないたくさんの韓国の旅先をご紹介できると考えています。引き続き豊富な路線と安全で信頼できる運航を続けて参ります。成田と大邱をつなぐチェジュ航空の翼が初めて開かれた本日、たくさんのお祝いをいただきありがとうございます」と語った。

 なお、式典では成田国際空港 取締役・営業部門長の荒川武氏ならびにエアライン営業部の仲田氏、宮下氏から花束の贈呈も行なわれた。

就航セレモニーであいさつする、チェジュ航空 代表取締役 イ・ソックジュ氏
成田国際空港株式会社 取締役・営業部門長 荒川武氏やエアライン営業部からお祝いの花束を贈呈
イ・ソックジュ氏、初便の機長と副機長、CA、成田国際空港株式会社 取締役・営業部門長の荒川武氏らが記念撮影

 式典後のイ・ソックジュ氏に、日本市場への期待や就航の狙いなどを聞いた。

「10月28日より運航開始した成田~大邱線の利用により、日本そして東京の皆さまに韓国の地方都市の魅力を知っていただけたら幸いです。もちろん韓国からの旅行者が東京へ多く訪れることも期待しています。

 日本は韓国にとって親しみのある国の一つですし、訪れるたびにフレッシュな刺激を与えてくれるため、韓国国内でも渡航のニーズが高いと認識しています。また韓国では若者を中心に海外旅行がトレンドであり、日本を訪れる旅行者もリピーターが多く、さまざまな路線を就航することで、いろいろな日本の都市のよさを知る機会になると思います」と語った。

インタビューに笑顔で応じてくれた、チェジュ航空 代表取締役 イ・ソックジュ氏

 今回の就航の決め手については「さきほど申し上げたこととともに、もう1点。大邱から成田。そして成田からグアムへと今回飛ばしますがこれは新たな挑戦だといえます。この成田~グアム線就航はチェジュ航空の日本における現地営業力の拡大とともに、韓国だけでなく日本の皆さまの海外旅行のお手伝いをするための大きなチャレンジだと考えています。

 今回のグアム線はケン・コーポレーションと協力し新たに飛ばすこととなりましたが、この路線を成功させることで、今後多くの企業とタッグを組むきっかけにしたいと考えています」と今後の展開の話へと続いた。

 なお、競合他社との差別化に関しては「我々は運航便数が多いことが特徴の一つ。チェジュ航空を利用していただけば、効率的にスケジュールが組めるといえます。また昨今ITへの投資を強化しており、予約をはじめ優れたシステム導入でお客さまがより快適に利用していただけることを目指しております」と話した。

 なお、今後の路線拡大については「決まり次第お伝えする」としつつ、韓国のソウル、釜山から日本の各都市に就航できるよう検討していきたいと話してくれた。