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長崎空港で「空の日フェスタ in NAGASAKI」。大型模型飛行機を使ったプッシュバック体験など実施
航空各社のブースでは抽選会やグッズ販売で盛り上がる
2018年10月1日 06:35
- 2018年9月29日 実施
長崎空港では9月28日、「2018 空の日フェスタ in NAGASAKI」が行なわれた。9月20日の空の日に合わせて各地の空港で開かれているイベントの一環で、ターミナルビルを運営する長崎空港ビルディングや、就航する国内航空会社らがさまざまなイベントを展開した。
イベント日は台風24号の接近に伴う悪天候の可能性もあったため、予定していたイベント内容を一部変更し、屋上で実施する予定だったヨーヨー釣りなどを中止。航空機誘導(マーシャラー)体験やプッシュバック体験は屋内で実施した。
マーシャラー体験とプッシュバック体験は午前と午後の各1回15名ずつを先着で募集。マーシャラー体験はまず、模擬のパドルで動きの説明と練習をした。元々の屋上でのイベントの場合は、実際の飛行機の動きに合わせてパドルを動かすという体験会が予定されていたが、屋内での実施となったため、映像に合わせて実際に体験するものとなった。
プッシュバック体験は、長崎空港ビルディングが製作した模型飛行機とトーイングカーを使って、プッシュバックを体験するというもの。トーバーが接続されトーイングカー側と飛行機側とが動くもので、実際のプッシュバックさながらの動き。その難易度の高さに、床に記されたラインどおり動かすのに参加者一同、苦戦する様子が見られた。
このほか、長崎空港ビルディングでは、縁日コーナーとして輪投げを設置してホワイトボードやお菓子などのプレゼントしたり、空港館内を見学する学習教室を実施したりした。
航空会社では、ANA(全日本空輸)、ソラシドエア、スカイマーク、ORC(オリエンタルエアブリッジ)がブースを出展。
ANAはビジネスクラス用のグラスを1個200円で販売し、その売り上げを募金する取り組みを実施したほか、飛行機マグネットやノートなどを釣り上げるプレゼントコーナーを展開。そのほか、ポストカードなどのグッズも訪問者にプレゼントした。
さらに航空機の機械装備品のメンテナンスを行なうANAコンポーネントテクニクスが諫早市にあることから、フライトデータレコーダーや遭難時に信号を発する機器、エンジンの回転を利用して油圧を生み出すポンプなど、目にする機会が少ない装備品を展示。油圧ポンプが生み出す圧力を、(物理的な)大物タレント1.5人分に例えるなど、ユニークに演出した。
ソラシドエアでは、人気のアゴユズスープをはじめとする機内販売品をそろえた物販コーナーを展開。「がんばろう! 九州号」 のモデルプレーンなども並んでいた。
また、トルクレンチを使ったタイヤ交換体験や紙ヒコーキなどのアトラクションコーナーも用意。30分~1時間ほどの間隔で2つのイベントを交互に実施し、参加した人にビニールプレーンなどのソラシドエアグッズをプレゼントした。
スカイマークのブースでは、特別塗装機を中心にモデルプレーンを販売。さらに、機内提供しているキットカットやペーパークラフト、長崎空港のスタッフが手作りしたという飛行機が飛ぶ仕組みを平易に解説したブックレットもプレゼントしていた。
長蛇の列ができたORCブースは、大きなガラガラくじを用意して「大抽選会」を実施。1等は長崎~壱岐線、長崎~五島福江線、長崎~対馬線いずれかのペア往復航空券(1名)。そして、その1等が取材中に当選。当選者の大きな喜びの声と、周囲からのどよめきと拍手が館内に響いた。
2等以下もモデルプレーンやフライトタグ、トートバッグ2種類、ハンドタオルと、6等のボールペンを除いても100名以上が当選という豪華ないよう。その抽選会の列では、CA(客室乗務員)が、ORCの尾翼をデザインしたキャンディも配布した。
さらにORCでは、空の日フェスタ in NAGASAKIに合わせて軍艦島上空などを巡る遊覧飛行を実施している。その遊覧飛行の模様は別記事でお伝えする。
このほか、長崎空港に就航するANA、JAL(日本航空)、ソラシドエア、スカイマーク、ORC、ピーチ(Peach Aviation)が子供用制服を持ち寄り、制服着用体験コーナーも展開。
航空会社単位での制服着用イベントは各地で行なわれているが、いろいろな航空会社の制服が集まっているのがユニーク。全国的に見ても利用者が多い空港ということもあって、航空会社のバリエーションが多いのも、このコーナーの面白さだ。
上記のようなブースを出展しなかったJALは、事前に募集した機体見学と航空教室を実施。こちらには家族連れ、親子連れを中心に24組50名が参加した。あいにくの天候のため、機体見学は予定が一部変更になったとのことだが、機体を前にしての記念撮影は雨が降らずに実施できたという。
機体見学後は場所を空港内の待合所内に移しての航空教室を開講。整備士の川野さんが、飛行機が空を飛ぶのに必要な推力と揚力を、理科の授業のように風船などを使った実験を交えて説明。実際に扇風機の風を当てると宙に浮く模型も用意された。
そのあとは実際に参加者も飛行機を飛ばすことに。もちろん飛ばすのは紙ヒコーキだ。JALでは、以前から折り紙ヒコーキ教室を各地で開催するほか、全国大会も実施している。その折り紙ヒコーキが参加者全員に配布され、地上旅客スタッフの“はるちゃん”こと高川さんのレクチャーのもと「へそヒコーキ」を製作。基本的な形状の紙ヒコーキながら、説明を聞かないとなかなかに難解で、川野さんの協力のもと、大きな画用紙でサンプルを見せながら説明を行なった。
そうしてできあがった紙ヒコーキを、最後は参加者の子供たちが飛ばし、より長く飛んだ3名に記念品を進呈。また、参加者全員に飛行機のエンジンで利用されるオイルの空き缶をリサイクルしたペン立てなどもプレゼントした。