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ANA、長崎就航60周年セレモニー。歴代CA制服のファッションショーを開催
2019年5月13日 19:58
- 2019年5月11日 実施
ANA(全日本空輸)は、5月17日に長崎就航60周年を迎える。それに先駆け、5月11日に長崎空港の開港記念祭に合わせて記念セレモニーを開催した。
セレモニーは参列者からの祝辞、くす玉開披、フォトセッションのあとに、ANAの10代にわたる歴代CA(客室乗務員)制服のファッションショーが行なわれ、その後、記念祭の開催時間まで空港内に制服を展示した。
セレモニー冒頭、ANA 代表取締役副社長の志岐隆史氏より、「今から60年前の1959年(昭和34年)に、福岡~大村線が初就航しました。1975年には現在の長崎空港が開港しまして、1980年には滑走路が2500mから3000mとなり、当時最新鋭の装備を持ち、機材によっては自動着陸も可能な空港でありました。
今朝も弊社のC-3POジェットで長崎空港に来たのですが、機内には多くの外国人観光客の方が乗っておられまして、やはり長崎は国際都市であると実感しました。ますます送客業務を頑張っていかなければという思いです。今年はラグビーのワールドカップも控えております。長崎もキャンプ地として外国チームを迎えられると聞いております。
長崎は、昔からポルトガル・オランダ・中国とのつながりが深く、独特の多様性を持った街ですので、2020年の東京オリンピックに向けて、関東や関西から多くのお客さまをお運びしたいと考えております。
ANAと長崎は非常に深いご縁がありまして、昔から大村市には航空機のランディングギアを作る工場があり、またANA最大規模のコールセンターも配置されています。引き続き、我々も長崎の地とともに発展してまいりたいと思っております」と述べた。
続いて、長崎県知事の中村法道(ほうどう)氏は、「長崎空港への就航60周年、おめでとうございます。ここ長崎空港は、まず最初に、対岸にある旧大村空港(現大村飛行場)が1959年5月に完成し、第1便が就航しました。現在では羽田や関西、そして沖縄と、大都市を結ぶ航路の維持や旅客の増大に取り組んでいただきました。
長崎にはもう一つ、大きな特徴として、多くの離島があります。地元のオリエンタルエアブリッジとのコードシェアも行なっていただき、人材派遣や経営支援といった特別のご高配をいただいております。また路線の維持という、非常に重要なインフラにおいて、県民生活の向上、利便性の確保、さらに観光交流人口の増大といった非常に大きな役割を担っていただいております。
長崎県は今、大きな転換期を迎えているところです。海の玄関口(長崎港松が枝国際ターミナルや佐世保港など)ではクルーズ船の寄港が大幅に増えております。陸の玄関口は2022年に新幹線の開業が控えており、急ピッチで整備が進んでいるところであります。空の玄関口である、ここ長崎空港も海上空港ということで24時間の離着陸が可能なポテンシャルのある場所です。新たなる国際定期路線の就航や、空港機能の強化に全力を注いでいかなければならないと思います」と、交通インフラ充実の説明を交えながら祝福のコメントを述べた。
最後に、大村市長の園田裕史氏が「我々、大村市はこの長崎空港と、高速のインターチェンジが2つ、2022年度には新幹線も開業します。いわゆる3種の神器(空港・インターチェンジ・新幹線)が揃っている自治体は全国の自治体でも14か所しかありません。
この長崎空港は、世界ではじめての海上空港として、ここ大村湾に生まれました。ANAさまとの次なる60年に向けて、本日からまた次の60年が始まります」と祝辞を述べた。