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「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」グランドオープン。セレモニーに恩納村長らが出席

村道をトゥクトゥクに乗って瀬良垣島へ

2018年8月21日 グランドオープン

プールサイドからホテル棟「ザ・アイランド」を望む

 東急不動産、NTT都市開発、ミリアルリゾートホテルズが共同で設立した瀬良垣ホテルマネジメントが、恩納村の瀬良垣島で建設を進めていたリゾートホテル「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」が8月21日にグランドオープンを迎えた。

 島の自然の形を活かしながら島全体をリゾートとして楽しめるよう設計されたハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄は、瀬良垣島(ザ・アイランド)に320室、沖縄本島側(ザ・ビーチハウス)に24室の計344室を擁する大型リゾートホテル。海水を利用したプールや、レストラン&バー、アクティビティ、チャペルなど施設も充実している。沖縄本島と瀬良垣島を結ぶ道路も整備され、宿泊客はホテルが用意するトゥクトゥクなどで行き来することができる。

 オープン当日は、台風の影響でときおり雨がちらついたり強い風が吹いたりしていたが、太陽が顔をのぞかせる時間帯もあり、多くの関係者や宿泊客に見守られてオープンセレモニーが開催された。

ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄の入り口
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

開業日:2018年8月21日
所在地:沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1108番地
客室数:344室(「ザ・アイランド」320室、「ザ・ビーチハウス」24室)
料飲施設:セラーレ(オールデイダイニング、イタリアンダイニング)、スペシャリティレストラン シラカチ(炉端、鮨、鉄板焼、日本料理)、ラウンジ&バー(ロビーラウンジ、ロビーバー、シラカチバー、プールサイドバー、ビーチバー)
付帯施設:スパ はなり、フィットネスセンター、屋外・屋内プール、ラグーン・瀬良垣ビーチ、宴会場、マーケット、マリンショップ、キャンプハイアット、リージェンシー クラブ ラウンジ、チャペル(瀬良垣島教会)、ウエディングサロン
TEL:098-966-2589
Webサイト:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

本島側の「ザ・ビーチハウス」から、瀬良垣島側のホテル棟「ザ・アイランド」までトゥクトゥクで向かう来賓の姿も見られた

 セレモニーの始まりを飾ったのは、地元恩納村瀬良垣青年会によるエイサー演舞。勇壮な太鼓の音と力強い舞で場を盛り上げた。まず、事業者を代表して、東急不動産 代表取締役社長の大隈郁仁氏よりあいさつがあった。

「当社がこの土地にご縁ができて約12年。本日この日を迎えることができたのも、ご隣席の皆さま方のご支援によるものと心から感謝している。恩納村、瀬良垣区、恩納村漁業協同組合さまには、古くから地域の皆さまに親しまれてきた瀬良垣ビーチを、リゾートホテルとして開発するにあたり、長きにわたり辛抱強く大きな力添えをいただいてきた。

 沖縄本島側と瀬良垣島の2か所にあるビーチ、また瀬良垣島につながる海中道路は恩納村の公共事業として、ホテルの建築工事と並行して整備していただいた。地元と、我々民間との連携によって作り上げられたホテルといっても過言ではない。

 2017年、沖縄県の入域観光客数がハワイを上回ったとのこと。今年もなお増加を続けており、那覇空港の第2滑走路増設でさらなる受け入れ能力の向上が見込まれる。恩納村が今後、アジア太平洋地域での有数のリゾート地として繁栄していくにあたって、当ホテルも微力ながらそれに貢献し、世界中から訪れるであろうゲストの皆さま、そして地元の皆さまに愛されるホテルとして末永く発展していくことを望んでいる」と語った。

エントランスホールに降りてくる瀬良垣青年会
勇壮なエイサーパフォーマンスで場を盛り上げた
東急不動産株式会社 代表取締役社長 大隈郁仁氏

 続いて来賓を代表して恩納村村長の長浜善巳氏があいさつした。「先ほど沖縄本島から橋を歩いてこの島まで渡った。1分で着いた。瀬良垣島は沖縄で一番近い離島と、私は呼んでいる。

 恩納村瀬良垣は沖縄海岸国定公園に含まれており、風光明媚で自然豊かな環境の島。360度のオーシャンビューで美しい海を望むことができる素晴らしいホテルが開業できたことにうれしく思う。

 これからホテルの皆さんとともに、世界の恩納村ブランドの確立を目指していくために、恩納村の文化や伝統芸能、自然をこのホテルからも発信していただきたい。提供していただく料理には、恩納村の特産物を使っていただければうれしい。冒頭で青年団の皆さまにカリー(めでたいこと)をつけていただいた。皆さまとともに今日という日を喜びたい」と語った。

恩納村長 長浜善巳氏

 そしてセレモニーではテープカットが行なわれた。登壇したのはハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄 総支配人の野口弘子氏を中心に、地元から恩納村 村長の長浜氏、瀬良垣区長の當山富行氏、恩納村漁業協同組合 代表理事組合長の山城正巳氏。融資を担当した沖縄振興開発金融公庫 理事長の川上好久氏。事業3社の東急不動産 大隈氏、NTT都市開発 取締役商業事業本部長の畠中一彦氏、ミリアルリゾートホテルズ 代表取締役社長のチャールズ・D・ベスフォード氏、ハイアットホテルズコーポレーション アジア太平洋地区グループプレジデントのデイビッド・ユデル氏と、以上9名。

 野口総支配人らはカウントダウンに合わせ、テープにハサミを入れた。テープにはハイアットリージェンシーのロゴがプリントされており、カット後の記念撮影ではそれぞれがロゴ部分を手に持ち、笑顔で応えた。

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄 総支配人の野口弘子氏がテープカットに向けてカウントダウン
テープカット
ハイアットリージェンシーのロゴを手に持ち記念撮影

 テープカットを経て、総支配人の野口氏からあいさつがあった。「本日こうして多くの皆さまに見守られ、ハイアットリージェンシー号を大海原に出航させることができることを、従業員一同を代表いたしまして御礼申し上げる。

 事業主さまにはこのように素晴らしい施設を作っていただいた。これよりは私どもの手により、さらなる素晴らしいホテルへと育てていくことが責務。このホテルに泊まるために沖縄へ来た、そう言っていただけるお客さまを一人、また一人、また十人、また百人と増やしていきたい。瀬良垣の皆さま、恩納村の皆さまに、このような素晴らしいホテルがあることが誇りであると言っていただけるようまい進していく。

 恩納村は、『恩を納める』と書く。私も、今までもらってきたたくさんの恩と感謝をここで皆さまにお返しする、これも一つの責務だと思う。ホテルはオープンすると、ここから長い年月が始まる。この先何十年も輝き続ける、それが今日の始まりだと思っている。その始まりの日を多くの方に目撃していただき、そして船を出すことができますことは大きな喜び。

 このように大きな船を出発させるが、なんと多くの護衛船に囲まれているんだろうと思う。どんなに嵐がきても、どんなに波がきても、多くの護衛船に囲まれて私たちは大海原へ出発することができる。この恩を忘れることなく、次の未来に向かって頑張っていきたい」と語った。冒頭には感激で声をつまらせる場面も見られた。

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄 総支配人の野口弘子氏

 続いて来賓から恩納村議会 議長の仲田豊氏が登壇。「国道58号から、今回改修整備された村道を渡り、ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の素晴らしい施設、関係者の皆さま、地元瀬良垣青年会の躍動感にあふれるエイサーでお迎えしていただいた。

 レストランやラウンジバーには、瀬良垣の方言名『しらかち』の名を付けていただき、地元瀬良垣区民との関係を感じている。瀬良垣ビーチは長年にわたり村民、県民の中高年層に親しまれてきたが、このように生まれ変わるとは想像していなかった。これからも恩納村民と、基幹産業である観光業がますます元気になるように、さまざまな意見などがあれば私たち議会にも情報を提供していただければと思う」と述べた。

恩納村議会 議長 仲田豊氏

 続いて、瀬良垣区長 當山氏よりあいさつがあった。「事業計画がスタートし十数年の歳月が経った。晴れて本日開業を迎えられ、関係各位の喜びもひとしおのことと思う。地元瀬良垣区においても、念願の当ホテル開業はこの上ない喜びだ。

 この島は古くから農地として活用されてきた。当時はもちろん橋などは架かっておらず船で往来していた。昭和40年代に、行楽地としてビーチパーティ、BBQ、ダイビングスポットなど県内外の方に愛されていた。

 そして本日、国内はもとより国外からも観光客が訪れる素晴らしい島に変貌した。これまで本事業に対する事業者さまの粘り強い熱意と、地域に対する心遣いに対しお礼申し上げる。また、野口総支配人を中心に一流のホテルを築き上げていかれることを確信する」と話した。

瀬良垣区長 當山富行氏

 続いて、沖縄ならではのお祝いの儀式「甕入れの儀」へ。甕入れの儀は、子供の誕生や結婚式などのお祝いの際に、大きな甕に泡盛を合わせ入れる儀式。その泡盛はすぐには飲まず熟成し、節目の大きな祝い事などで飲みかわす。今回、野口総支配人の提案により、甕入れの儀が行なわれることになった。

 甕入れに先立ち、恩納村漁業協同組合の山城氏が、「今、外は風が吹いている。これは台風の影響じゃない。ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄が新しい風を恩納村に吹かせている。

 今回入れるのは47度の原酒。古酒になるには3年かかる。その3年間、頑張って働いて、恩納村を『日本の恩納村』でなく『世界のリゾート』に。一緒にホテルを盛り上げて、ぜひこの酒をみんなで一緒に飲もう」あいさつした。そして、地元恩納村で製造されている恩納村酒造の「万座」の新酒が、7升甕に注がれた。

恩納村漁業協同組合代表理事組合長 山城正巳氏(右)
野口総支配人、長浜恩納村長、 當山瀬良垣区長、山城組合長により甕入れが行なわれた

 セレモニーが終わり、関係者や来賓はランチパーティへ。そしてフロントデスクではチェックインが始まった。また、報道向けに館内各施設の内覧会が行なわれた。

2階ロビーから1階エントランスホールを望む
レストラン、バーを擁するエリア「しらかち」とは、方言で瀬良垣のこと
花ブロックをもちいたラウンジバー。夕暮れどきにはブロックが映す影が美しいとのこと
落ち着いた雰囲気の寿司バー
3方がガラス張りで海を見ながら食事ができる炉端レストラン。テラス席もある
10席×2台の長いカウンターが並ぶ鉄板焼き。継ぎ目なしの1枚板の鉄板にも注目!
海水を利用したラグーンで泳ぐ親子連れの姿も見られた
チャペル「瀬良垣教会」
室内プール
キッズスペース「キャンプ・ハイアット」。1日3回の子供向け体験プログラムが用意されている。日本ではグループ初の設置となる
24時間利用可能なフィットネスジム
「スパ はなり」内のネイルサロン
「スパ はなり」のトリートメントルーム。2ベッドルームのほか、シングルルームもある
オープニングセレモニー後の会場では、ミニライブが行なわれた
エントランスを飾る多くの祝い花
「ザ・ビーチハウス」のトゥクトゥク乗り場