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「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」2018年8月開業、2月予約受付

「沖縄へ旅する“動機の源”となりたい」と野口総支配人

2017年12月6日 発表

2018年2月 予約受付開始予定

2018年8月 開業予定

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄を2018年8月に開業、宿泊予約を2月から受け付ける

 東急不動産、NTT都市開発、ミリアルリゾートホテルズの3社が共同で事業を推進している、沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣におけるリゾートホテル「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」をが2018年8月に開業、宿泊予約受付を2月から開始する予定であることが発表された。

 東急不動産と、ハイアット ホテルズ コーポレーションの関連会社であるハイアット インターナショナル アジア パシフィックリミテッドは、ホテルマネジメント契約を締結。ホテルの運営は事業者3社により設立された瀬良垣ホテルマネジメントが行なう。

 ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄はハイアットブランドが国内では初めて展開するビーチリゾート。2016年11月には地鎮祭が行なわれている(関連記事「『ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄』、2018年夏開業予定」)。

 那覇にある沖縄産業支援センターにおいて12月6日に発表会が開かれ、瀬良垣ホテルマネジメント 代表取締役社長の速川智行氏、ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄 総支配人の野口弘子氏が登壇し、説明を行なった。

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の完成イメージ
「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」概要

開業時期:2018年8月予定
予約受付開始時期:2018年2月予定
所在地:沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1108番地
客室数:約340室
延床面積:約3万8200m2(瀬良垣島内約3万1400m2、沖縄本島側6800m2
構造規模:鉄筋コンクリート造、地上7階、地上3階、地上2階建てで構成
付帯施設:レストラン・バー、スパ、プール、フィットネス、宴会場、チャペルなど
建築設計:東急設計コンサルタント、竹中工務店による設計・監理共同企業体
外構設計:石勝エクステリア
施工:竹中工務店
運営会社:瀬良垣ホテルマネジメント

 速川氏は、「当ホテルは2016年10月に着工し、2018年5月末の竣工引き渡しを予定しています。恩納村に実施していただいている沖縄本島と瀬良垣島をつなぐ道の整備も進んでおります。

 このように順調に工事が進んでいることから、ホテルの開業予定を2018年8月に決定しました。また、宿泊予約は開業半年前の2月から受け付けます。

 ホテルを経営する会社として、3事業者で『瀬良垣ホテルマネジメント株式会社』を設立し、総支配人には、ハイアットが初めて手がけたリゾートホテル、箱根・強羅にあるハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパの総支配人を10年以上務めた野口弘子を迎えることとなりました。

 彼女は今年9月に着任。住まいと住民票を沖縄に移し、地元の人ともコミュニケーションを取りながら開業の準備を進めています。多様化するお客さまのニーズに対応するとともに、地元の人にも愛されるホテルづくりを進めていきたいと思います」と挨拶した。

瀬良垣ホテルマネジメント株式会社 代表取締役社長 速川智行氏

 続いて総支配人に着任した野口氏がホテルの概要を説明。冒頭の自己紹介では、沖縄の県鳥が「ノグチゲラ」であり「ノグチ」として親近感を抱いていること、ノグチゲラと自分との共通点は絶滅危惧種であることなどを話し、会場の笑いを起こして和ませた。

 ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の理念として、「沖縄・恩納村の豊かな自然の魅力はもちろん、それに甘えることなく『ヒューマン』『サービス』『コンテンツ』それぞれにおいて手をかけ、時間を惜しまず工夫していくホテル像を目指しています。

 偉大な海とその環境に負けない魅力を持ったホテルを作り、このホテルができたことで、沖縄に行きたいと思ってくれるお客さまを増やし、沖縄へ旅する“動機の源”となりたい」と語った。

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄 総支配人 野口弘子氏
11月24日に撮影した現地写真が紹介された
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄が目指すもの

 ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄は、沖縄本島の西海岸エリア、恩納村の瀬良垣島にある。那覇空港からはクルマで約60分の距離。開業後には那覇空港とホテルをリムジンバスで結ぶ予定だという。

 本島と瀬良垣島は橋でつながっており、瀬良垣島にはL字型の7階建てのホテル棟「ザ・アイランド」、向かいの本島側のビーチにも地上3階建てのホテル棟「ザ・ビーチハウス」が建設され、本島側は長期滞在型の客室となる。

 本島側には200台を超える駐車場を設置。そこから瀬良垣島へはホテルが用意したトゥクトゥク、ウォーキングバイシクル、ハーフバイク、自転車などでも往来できるようにする

本島と瀬良垣島をトゥクトゥクで往来できるようにする予定

 ホテルのロビーには木格子を多く配置し、外からの光によって生まれる影で涼し気な木漏れ日感を演出。柱には琉球石灰岩を使用する。チェックインカウンターには大きなジンベエザメの絵を飾る予定だ。

ホテルのロビーには木格子を多く配置し、外からの光によって生まれる影で涼し気な木漏れ日感を演出。柱には琉球石灰岩を使用する
チェックインカウンターには大きなジンベエザメの絵を飾る予定
客室への廊下は幅2.2m以上のゆったりした設計

 客室への廊下は幅2.2m以上のゆったりした設計で、各部屋の入口には庇を設けて個室感を演出。長い廊下を飽きさせない工夫を凝らした。

 ホテル全体では約340室の規模で、全室が海が見えるバルコニーを備えている。客室は約38m2のスタンダードタイプから、デラックス、プレミアム、スイートまでを用意。最上級の「瀬良垣島スイート」は181m2、バルコニーを含めると338m2もの広さになるという。ADR(Average Daily Rate:平均客室単価)は4万~5万円を想定しているとのこと。

ホテル全体では約340室の規模で、全室が海が見えるバルコニーを備えている。客室は約38m2のスタンダードタイプから、デラックス、プレミアム、スイートまでを用意

 レストランは、1階には琉球ガラスのタイルをあしらったオールデイダイニングやポップな内装のイタリアンレストラン、ロビーバーなどを設置。2階の「スペシャリティレストラン」は、入口にあるバーの壁にあしらわれた花ブロックが特徴。壁を抜けた光と影が、床に表情を作る。美しいサンセットが見えるのもお勧めポイント。料理長はこれから選定していくが、日本料理レストラン、炉端、鉄板焼きなど、沖縄の食材を活かした料理を提供する予定だ。

オールデイダイニング、イタリアンレストランのほか、日本料理レストラン、炉端、鉄板焼きなど、沖縄の食材を活かした料理を提供する予定

 ビーチは、沖縄本島側と瀬良垣島内の2カ所。本島側からはサンセットを望むことができる。プールは、沖縄の城壁をイメージした「グスクプール」と、もともとあったラグーンを利用したプールがある。インドアプールは夜の21時まで楽しめる。

ビーチは、沖縄本島側と瀬良垣島内の2カ所。本島側からはサンセットを望むことができる。プールは、沖縄の城壁をイメージした「グスクプール」と、もともとあったラグーンを利用したプール、インドアプールを備える
ホテル内にスパも用意する

 また、ホテルのブライダル事業については、「アールイズ・ウエディング」を展開するグッドラック・コーポレーションを正式パートナーとし、海に囲まれたチャペル「瀬良垣島教会」を2018年9月1日にオープンすることも併せて発表した。挙式の予約は12月22日から受け付ける。瀬良垣島教会は白いドーム型の形状と、木組みが特徴。前面はガラス張りで海が見える。

海に囲まれたチャペル「瀬良垣島教会」を2018年9月1日にオープンする

 ホテルのアクティビティは、アンバサダーとしてフリーダイバーの木下紗佑里さんを迎え、ダイビングやヨガなど企画していくとのこと。

 宿泊客に提案したい6つのポイントとして、「Ocean Therapy(海-オーシャンセラピー)」「Wellness(体と心のバランス調整-癒し空間やプログラム)」「Challenge(やってみる、を応援)」「Fun Dining(楽しい食、新発見の食)」「Learn(その土地だからこそ、をお手伝い)」「Discovery(発見)」を挙げ、旅にかきたてるホテル作りをしていきたいと結んだ。

宿泊客に提案したい6つのポイント
Ocean Therapy
Wellness
Challenge
Fun Dining
Learn
Discovery