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設立18年を迎えたスカイチームがイベント開催。トークショーではチャーリィ古庄氏が撮影秘話を明かす

2018年7月11日 開催

スカイチームに加盟する各航空会社の客室乗務員

 20のエアラインが加盟する航空連合スカイチームは7月11日、最新のプロダクト情報や主要空港の情報などを提供する「SkyTeam Product Seminar and Workshop」を都内で開催した。

 スカイチームは2000年6月に設立された航空連合で、デルタ航空やエールフランス、大韓航空などが加盟している。日本の航空会社は参加していないが、空港での優先サービスであるSky Priorityは日本国内のすべての就航空港において導入されており、優先チェックインや優先搭乗などのサービスを受けられる。

 今回のイベントでは、TC1(南北アメリカなど)とTC2(アフリカ、ヨーロッパなど)、TC3(中東以外のアジア、オセアニアなど)のそれぞれの地域ごとの航空セミナーやオープンワークショップ、世界1周運賃セミナーなどが開かれた。そして最後に、航空写真家として活躍するチャーリィ古庄氏がトークショーを展開した。

10年前に成田国際空港の滑走路の横に引っ越したというチャーリィ古庄氏。季節感のある写真を撮りたかったことから、周囲が海の羽田国際空港ではなく成田国際空港を選んだと、引っ越し先を選んだ理由を話した

 チャーリィ古庄氏は200社以上の航空会社に搭乗し「世界でもっとも多くの航空会社に搭乗した人」としてギネス認定を受けている。航空写真家としても幅広く活躍し、さまざまな航空会社や空港がオフィシャル素材やパンフレットなどにおいてチャーリィ古庄氏が撮影した写真を利用している。トークショーでは自身で撮影したさまざまな写真を披露し、撮影秘話などを語った。

 成田国際空港の許可を受け、ヘリコプターを使って撮影した1枚では、成田で借りられるヘリコプターはないため、東京の新木場から飛んで撮影したという。夕焼けのなか、マンハッタンのビル群を背景に飛ぶ飛行機を狙ったカットは、ジョン・F・ケネディ国際空港で撮影。太陽が沈む位置や風向きなど、さまざまな条件が合致しないとこの写真は撮れないと話す。満月をバックにボーイング 787型機を捉えたカットは、月が出る位置と角度を計算して撮影する必要があったという。暗闇のため、主翼の先で光るナビゲーションライトを見て飛行機の位置を判断している。

成田国際空港の許可を受け、ヘリコプターを使って撮影した1枚。成田国際空港に借りられるヘリコプターはないため、東京の新木場から飛んで撮影したとのこと
ジョン・F・ケネディ国際空港で撮影。夕焼けのなか、マンハッタンのビル群を背景に飛ぶ飛行機を狙ったもの。太陽が沈む位置や風向きなど、さまざまな条件が合致しないとこの写真は撮れないと話す
菜の花をバックに撮影。この写真は去年撮影されたものだが、今年はこの場所に菜の花はなかったということで、行けば必ず同じ写真が撮れるわけではないという
桜が開花する時期は快晴の日が少なく、青空をバックに飛行機を撮影できるのは1日か2日かあるかどうかだという。その貴重なタイミングを逃さずに撮影された1枚
デルタ航空のボーイング 747型機と鯉のぼり。風が吹いて鯉のぼりがなびいているところを狙ったという。ただデルタ航空のボーイング 747型機はすでに退役しているため、撮り直せない
満月とボーイング 787型機。月が出る位置と角度を計算して撮影する必要があるという。また暗闇のため、主翼の先で光るナビゲーションライトを見て飛行機の位置を判断している