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ジェットスター、休止していた関空~熊本路線を復活へ。近く発表予定

2018年7月9日 実施

ジェットスター・ジャパン株式会社 代表取締役社長 片岡優氏

 ジェットスター・ジャパンは7月9日、関西国際空港で関西線就航6年と今後の展開に関する事業説明会を開催した。この説明会のなかで、ジェットスター・ジャパン 代表取締役社長 片岡優氏は、休止していた関空~熊本路線を復活することを明かした。時期は未定ながら、近く発表するという。

 ジェットスター・ジャパンの運航開始は2012年7月3日。国内、国際路線を含め1日100便以上運航しており、LCC(格安航空会社)として国内最大の航空会社になる。保有機材はエアバス A320型機(180席)を22機。年内に2機追加し、年度内(2019年3月)にはさらに1機増え25機を運用予定。2020年までには28機を運用していくという。

ジェットスター・ジャパンについて

 関空については2012年7月9日から就航しており、ちょうど6周年。関空からは、成田、新千歳、福岡、那覇に就航しており、片岡社長は「国内線の搭乗率は年間で90%近い、国際線についても80%を超えている」といい、好調に推移しているとのこと。国内線年間の旅客数は約476万人。とくにジェットスターの特徴としては高い定時運航率を実現していることにあり、国内LCCとしては1番の実績だという。

高い定時運航率

 関空路線の今後については、搭乗率が全体平均を上回るうえ、対前年度で1.2ポイント増の88.3%とよいことから、今後も注力していくとし、国内既存路線の増便、国内新規路線の追加などを考えているとする。

 そのなかで明かされたのが、関空~熊本路線の復活。同社は国際線などの充実を図るために関空~熊本路線を運休していたが、もともと搭乗率もよかったとのことで、路線の復活を決め関空に投資していく姿勢を示した。

関空について
関空~熊本路線を復活

 この説明会には、関西エアポート 専務執行役員 最高商業責任者(航空担当)グレゴリー・ジャメ氏も登壇。ジェットスター・ジャパンがLCCとして6年という長い就航関係を築いてくれたことに礼を述べるとともに、「関空~熊本の復便は非常に喜ばしい」と全面的に歓迎。そのためにも、関西地域の魅力充実は大切だとし、「旅客の皆さま、航空会社さまにも使っていただきやすいよう努力していきます。そのために、航空会社さまとともに関西の航空需要の発展に寄与していきたいと思っています」とあいさつを結んだ。

関西エアポート株式会社 専務執行役員 最高商業責任者(航空担当)グレゴリー・ジャメ氏

 その後、片岡社長に話を聞いたところ、関空の魅力は24時間空港であることに加え、発着枠にまだ余裕があることだという。成田空港がギリギリとなっているの対し、就航余地がある関空での新規路線は今後も検討していきたいとのことだ。