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星野リゾート 代表 星野佳路氏も参加した、北海道・トマムの「ホタルストリート」グランドオープンセレモニー

日本初のスキーインスキーアウトヴィレッジで最新のリゾートに

2017年12月19日 開催

星野リゾート トマムは日本初のスキーインスキーアウトヴィレッジ「ホタルストリート」をグランドオープン。株式会社星野リゾート 代表 星野佳路氏も参加した

 星野リゾート トマム(北海道勇払郡占冠村)は12月19日、日本初というスキーインスキーアウトヴィレッジ「ホタルストリート」をグランドオープンした。

 このホタルストリートはヴィレッジと位置付けられているように、レストランやカフェ、アウトドアショップなど9つのショップがある複合商業施設。スキーやスノーボードを履いたまま滑り込める単店舗はこれまでにもいくつかあるが、複合商業施設、なおかつスキーやスノーボードを履いて滑り出てリフトまで行けるものは日本初となる。また、ホタルストリートは、星野リゾート トマムの宿泊施設「ザ・タワー」と「リゾナーレトマム」の中間にあり、宿泊客などが歩いても行けるようになっている。そのためランチだけでなくディナーにも利用でき、22時30分ラストオーダーのショップもあるほど。

トマムの地は、元々ホタルが群生しており、この土地の原風景を観光資源として訪れる方に楽しんでいただけるよう、以前の環境を少しずつ蘇らせていきたいという思いから「ホタルストリート」と名付けられている
9つのショップが入るホタルストリート
柔らかい光が用いられている
ホタルストリート

開業予定日:2017年12月19日(営業は2018年4月3日まで)
営業時間:11時~23時 ※時期、店舗により異なる
場所:星野リゾート トマム内ゲレンデ中腹
Webサイト:ホタルストリート

ホタルストリートに入る9つのショップ

・cafe&bar「つきの」
・sweets「ゆきの」
・ラーメン「AFURI(アフリ)」(北海道初出店、12月31日営業開始)
・窯焼きステーキ&鉄板ハンバーグ「カマロ・ステーキダイナー」
・スープカレー「GARAKU(ガラク)」
・北海道イタリアン「アルテッツァ・トマム」
・ボウルハウス「Eni(エニ)」(北海道初出店)
・パーティデリ「グリーンパッケージ」
・アウトドアプロショップ「フルマークス トマム」

cafe&bar「つきの」。コーヒーのほかビールや日本酒もある
cafe&bar「つきの」には電源のある席も。ソリッドな感じながら、USB端子も装備する
sweets「ゆきの」。店内にはかわいいスイーツが多数ラインアップされている

欧米のリゾート並の施設の充実を図る星野リゾート トマム

昼のホタルストリート。奥と手前がトマムスキー場のゲレンデとつながっており、スキーやスノーボードを履いたまま滑り込める

 このグランドオープンにあたって、星野リゾート 代表 星野佳路氏、星野リゾート トマム総支配人 加藤智久氏に加え、森の妖精「ニポ」、チョッカリ大魔神がテープカットに参加。星野佳路氏、ニポ、チョッカリ大魔神の3人(?)がホタルストリートにスキーインするデモを行なった。

ニポから登場。北海道のキャラクターはスキーも得意
ニポの後ろから星野代表、チョッカリ大魔神が滑り込む
完全に主役となっているチョッカリ大魔神

 テープカット前には星野代表が挨拶。ホタルストリートをオープンするにあたっての熱い思いを語った。ここに挨拶を全掲載する。

星野リゾート 代表 星野佳路氏挨拶
ホタルストリートにかける思いを語った星野代表

 私は2004年からトマムを経営してきていますが、大きないくつかのステップを踏んでやっとここまでやっとたどり着きました。トマムの大きな構造は、スキー場が最大の競争力であり、山のキャパは5000人~6000人のキャパがあります。そして、宿泊施設は2000人のキャパ。最初は食の提供が足りないということで、ずいぶん私たちは食の提供を増やしてきました。

 そのあとに、部屋を改装しようということで、ほぼ全ての部屋を改装し、作ってきています。滞在する魅力を作りたいと「アイスビレッジ」など大きなコンテンツをいくつも用意してきました。そのあとに、ようやく業績が上がり始めたときに大きなリフトのリストラをしています。

 日本のスキー場は、多くのスキー場でリフトを追加的に足してきた結果、本来あるべきところにあるべきリフトが付いていないというのが日本全国のスキー場の構造的な問題としてあると、私は思っています。

 もう1度スキー場の山を、リフトを、スキーヤーの視点に立って、スノーボーダーの視点に立って、あるべきところにあるべきリフトをしっかりと設置していくという投資ができるかできないかというのが、これからのスキー産業にとって非常に重要な分岐点だという判断のなかで、私たちは山頂まで高速リフトを通すための投資も行なってきました。

 食、宿泊、山の改善のあとに、一番最後に今回のこの「ホタルストリート」の投資に踏み切っています。実は、このスキーイン・スキーアウトできる機能というのは、20年以上前からヨーロッパやアメリカの新しいスキー場開発において、トレンドとして見てきました、日本のスキー場はたいがいがバブル期に開発された、またはその前から開発されたスキー場が多くて、なかなかこういう場所(宿泊棟と宿泊棟の中間)には、ショップがあったりレストランがあったり(スキーイン・スキーアウトできる)という施設はできなかったのですが、スキー場に投資ができる環境と日本はなってきたところで、ヨーロッパやアメリカ型の新しいスキー場のあり方、滞在の仕方に挑戦してきたい。

 その思いで、スキーイン・スキーアウトできるビレッジの開発ということをずっと提案し、考え、構想し、スタッフ達といろいろな議論をしながら進めてきた。今日やっと完成するに至り、2004年からトマムの経営に携わっているのですが、ある意味一つの完成されたスキー場になったと感じています。

 これからトマムは、日本人はもちろんのこと、海外からの北海道への観光客・スキー客をもっともっとターゲットにしていきたいと考えています。アジアのなかで、スキー市場、ウインタースポーツ市場は伸びていますが、なんといっても北海道、トマムを中心とするリゾート産業が、アジアのスキー産業をリードできるような存在になっていければと思っています。

(「ホタルストリート」の)スキーイン・スキーアウトの機能というのは、スキーやスノーボードをしている人にとって、いかにストレスなく、街を楽しんでいただけるかということが理解いただけると思います。「お店の前まで滑り込める」「お店を出たあとに滑って出て行ける」、これが世界のスキーリゾートの潮流になって十数年たっています。ようやくこういうスキーリゾートを日本にも作ることができたということで、私は非常にうれしく思っていますし、これからこういう滞在の仕方がアジアのなかで支持されることを期待しています。


 挨拶のあと、4人でテープカット。チョッカリ大魔神がここでも目立ちまくっていた。

4人でテープカット。左奥から、星野代表、ニポ、チョッカリ大魔神、加藤総支配人
自分の持っているノコギリでテープカットを行なうチョッカリ大魔神
いよいよテープカット。ニポには若干無理があるような
無事テープカット終了
カットしたテープを見せる星野代表

 星野代表が語っているように、昼も夜も営業し、ゲレンデからもホテルからもアクセスしやすいホタルストリートのグランドオープンで星野リゾート トマムは完成形となる。日本はもちろん、アジアで、そして現在はオーストラリアからの注目の高い北海道というエリアに、新たな魅力が加わったことになる。