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エアバスとロールスロイス、シーメンス、ハイブリッド電気飛行機「E-Fan X」を共同開発

2020年試験飛行を目指す

2017年11月28日(現地時間) 発表

エアバスとロールスロイス、シーメンスがハイブリッド電気飛行機の共同開発を発表した

 エアバスとロールスロイス、シーメンスは11月28日(現地時間)、ハイブリッド電気飛行機「E-Fan X」を共同開発すると発表した。3社はCO2の排出を60%、NOxを90%、騒音を75%削減することを目標とする欧州委員会の「Flightpath 2050 Vision for Aviation」に取り組んでおり、その課題解決策の一つとしてハイブリッド電気飛行機に着手する。

 エアバスはE-Fan X全体の統合、ハイブリッド電気推進システムの制御アーキテクチャ、バッテリ、フライトコントロールなどを担当。ロールスロイスはターボファンエンジンと2MW(メガワット)のジェネレータ、パワーエレクトロニクスの開発を受け持つ。シーメンスは2MWの電気モーターと制御装置、変換器、DC-DCコンバータ、電気分配システムを担当する。また、エアバスとロールスロイスは、既存のナセル(エンジンを収納する筒)にシーメンスの電気モーターを適合させる作業も行なう。

 E-Fan Xは、ターボファンエンジン3基と2MWの電気モーター1基の計4発で構成されており、テストベッドによる試験で熟成が進めば、さらに1基を電気モーターに置き換える。2020年には飛行試験を行なう予定。

E-Fan Xイメージ画像