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エアバス A350-1000型機、米国と欧州の航空当局より型式証明取得。2017年末にカタール航空へ引き渡し

国内ではJALが13機を発注

2017年11月21日(フランス時間)発表

エアバス A350-1000型機が米欧航空当局より型式証明を取得

 エアバスは11月21日(フランス時間)、開発を進めてきたエアバス A350-1000型機が、EASA(欧州航空安全庁)ならびにFAA(米連邦航空宇宙局)から型式証明を取得したことを発表した。

 エアバス A350-1000型機は、エアバス A350-900型機のストレッチ(長胴型)モデルで、全長を約7m延長し、標準仕様で40席を増席。エンジンはA350-900型機で使用されているロールスロイス「Trent XWB-84」より推力の大きい「Trent XWB-97」を採用する。

 初飛行は2016年11月24日(フランス時間)で、3機の試験機が計1600時間飛行。うち150時間は航空会社による実際の運航と同様の環境でテストを行なった。同社CEOのファブリス・ブレジエ氏はニュースリリースのなかで、「EASAとFAAよりA350-1000の型式証明を初飛行から1 年未満で取得したことは、エアバスと機体の製造、テストに携わったすべての人達の素晴らしい功績です。A350-1000 は、すでに運航している兄弟機のA350-900の成熟性による利点を持ち、それによって時間通りに比類ない性能を実現することができました。私達は今年末に予定しているカタール航空への初号機の引き渡しを楽しみにしています」 とコメントしている。

 エアバス A350-1000型機はこれまでに11社から169機を受注。初号機は2017年末にカタール航空へ引き渡される予定。国内航空会社ではJAL(日本航空)が13機を発注している。

エアバス A350-1000型機が型式証明を取得したことや特徴を示したスライド(C)AIRBUS
濡れた滑走路での試験(C)AIRBUS
低温環境下での試験(C)AIRBUS