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“押して使う”スーツケース「バガブーボクサー」トークイベント。ケースを選んでシャシーに装着するモジュラー式

11月15日~12月12日に新宿伊勢丹でポップアップストアを期間限定オープン

2017年11月10日 実施

バガブージャパンが“押して使う”スーツケース「バガブーボクサー」のトークインベントを行なった

 バガブージャパンは11月10日、“押して使う”スーツケース「バガブーボクサー」のシニアリードデザイナーを本社から招いて、トークイベントを実施した。バガブーは1999年、ベビーカー(ストローラー)のメーカーとしてオランダで設立。2016年にバガブーボクサーを発表・発売し、日本では2017年3月からオンライン販売を始めている

 バガブーボクサーは「押して使う」という従来のスーツケースとは逆の発想で作られているが、もう1つの特徴はモジュラー化してあることで、シャシーやケース、バッグを自由に組み合わせて運用できる。組み合わせしだいで長期の旅行から短期の旅行まで対応することができ、例えば長期旅行なら、「シャーシ」に「トラベルケース(69L)」と「キャビンケース(26L)」を取り付けて出発し、トラベルケースは空港のカウンターで預け入れて、シャーシとキャビンケースは折りたたんで機内に持ち込む、という使い方ができる。短期旅行ならトラベルケースは自宅などに置いておいて、シャーシとキャビンケースだけで出発すればよい。

バガブーによるバガブーボクサーの解説動画

 このシャーシ、トラベルケース、キャビンケースの組み合わせは「フルセット」と呼ばれており、価格は16万8000円(税別)。それぞれのパーツは単体でも販売しており、すべての基本となるシャーシは7万3400円(税別)、69Lのトラベルケースは5万2000円(税別)、26Lのキャビンケースは4万2600円(税別)。シャシーにはオーガナイザ、キャビンケースにはインナーバッグが含まれている。

「押して使う」が楽で自然な使い方

 トークイベントでまず登壇したバガブージャパン カントリーマネージャーの近藤深雪氏は「直接試してみたいという声が多かった」という経緯に触れ、11月15日から12月12日までの期間限定で、伊勢丹 新宿店 地下1階にポップアップストアをオープンすることを紹介した。小売店にバガブーボクサーのポップアップストアをオープンするのは今回が世界初とのことで、タッチ&トライはもちろん、その場で購入することもできる。

バガブーボクサー ポップアップストア

期間:2017年11月15日~12月12日
所在地:伊勢丹 新宿店 地下1階(東京都新宿区新宿3-14-1)
営業時間:10時30分~20時(伊勢丹)

バガブージャパン株式会社 カントリーマネージャー 近藤深雪氏

 続いてバガブー アジア マーケティングマネージャーのマーク・ヴァントール氏から、創業者の「移動のストレスを取り除きたい」という願いがきっかけになって20年前にアムステルダムで生まれた企業であることや、ベビーカーのメーカーとしてよく知られるようになったが、一方でそれを超えるカテゴリーの製品を生み出すのに苦労したことなどが述べられた。

「われわれはデザインにこだわる集団であり、『用途に対してよいデザインであるか』を常に考えている。動く部品というのは複雑な機構をしているが、中身は複雑でも外からはシンプルに見える、ということが大事だ」と同社の哲学を説明した。

バガブー アジア マーケティングマネージャー マーク・ヴァントール氏(左)と、シニアリードデザイナー&VPサステイナビリティ アーノルト・ダイクストラ-ヘリンガ氏(右)
「モビリティ」がテーマの企業
デザインへのこだわり
左はバガブーの初代のベビーカー。20年前の時点で一般的なものとはかなり設計思想が異なるのが分かる
複雑な機構でも、外にそれを見せないシンプルなデザインに努めているという

 バガブーボクサーのデザインを担当したシニアリードデザイナー&VPサステイナビリティのアーノルト・ダイクストラ-ヘリンガ氏は、「バガブーがスーツケースを手掛けるというのは意外に思われるかもしれないが、ある地点からある地点までストレスなく移動することを助ける、という点ではベビーカーもスーツケースも同じ。空港などで観察していると、皆さんが荷物を運ぶのにいかに苦労しているかが分かる。バガブーボクサーは、複数のスーツケースを同時に運ぶことができる製品になっている」とコンセプトを説明。製品化までにはさまざまな検討を経て、見た目にも機能的にもよいものを考えたとき、スーツケースを「押す」という結論にたどり着いたという。

ヨーロッパとアメリカが主な市場。今後アジアでの展開を見込んでいる
「押す」というコンセプトが生まれた
パーツを組み合わせて使う「モジュラー式」
ダイクストラ-ヘリンガ氏がモジュラー構造をデモンストレーション

 トークイベントののち、ヴァントール氏とダイクストラ-ヘリンガ氏にさらに詳しい話を聞くことができた。バガブーボクサーの構想は2人のデザイナーによって2007年ごろに始まっており、ダイクストラ-ヘリンガ氏が加わったのは2010年。モジュラー構造やシャシーの折りたたみ機構など、基本的な部分は氏がデザインしており、2013年以降にディテールを別のデザイナーも加わって詰めたという。

 特徴的な「押す」というコンセプトは、自社のベビーカーに着想を得たものというが、空港にあるトロリー(手荷物カート)などでも分かるように、押す方が楽で自然に移動できるということも前提にあったという。

 もう1つの特徴はモジュラー式であることだが、バガブーの製品はベビーカーも含めて、補修部品の販売も行なっている。前後輪やハンドル、フック、ケース角の補強部品などかなり細かいものも取り扱っており、ユーザー自身がドライバーで交換・修理できる。なお、製品の保証は5年間。インナーバッグ、オーガナイザなどの付属品やバッグは2年となっている。

 ちなみにバガブーボクサーの名前の由来だが、同社の製品は動物の名前を与えられることが多く、「ボクサー犬」から取っているとのこと。複数のケース(ボックス)を組み合わせて使う、というコンセプトにも合致しているという理由から採用された。

右はフルセット。左はフルセットのハンドルや車輪をたたんだ状態
カラーバリエーション。トラベルケース(69L)はブリリアントホワイトとジェットブラック、キャビンケース(26L)はその2色にボールドレッドが加わる

バガブーボクサーの構造と組み合わせ方

バガブーボクサー フルセットを展開した様子。シャシーにトラベルケースとキャビンケースをスタッキングしてある
後ろから見たところ。シャシー中程の白い2つのボタンを押すと、シャシーにつながっているケースが外れる
ホイール。同社のベビーカーと同じく、後輪が大きくなっている
亀の子的にスタッキングしてある。2つ目のケースは上に持ち上げるだけで簡単に取り外せる
シャシーの下にあるレバーを踏むと前輪を格納
安定して接地する。再びレバーを踏むと前輪が展開する
スタッキングを順に外していく様子。シャシーにはノートPCやタブレットを収納するためのオーガナイザが付属する。単体で取り外せるため、保安検査などをスムーズに行なえる
シャシーだけの状態
シャシー上部のボタンを押すとレバーと車輪を格納できる
格納状態を保持するためのロック機構
シャシーを最もたたんだ状態
キャビンケースを装着してたたんだ状態は機内持ち込み可能なサイズ
キャビンケースはファスナーで縦に開く
インナーバッグは取り出せる
インナーバッグ自体も収納力があり、かつキャビンケースにスタッキングできる
トラベルケースは横に開く
向かって左側の方が深さがある