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電話応対品質を競う「第15回 ANAテレマート応対コンクール」開催
テーマは「つぎも、いつも、ずっと!ANA!」
2017年11月8日 16:55
- 2017年11月7日 実施
ANA(全日本空輸)グループのANAテレマートは、電話口で航空券の予約やマイレージに関する問い合わせなどを一手に引き受ける「コンタクトセンター」を運営している。年に1度、東京、札幌、福岡、長崎と各拠点の代表者が選出され、電話応対の品質向上を目的とした応対コンクールが開催されているが、今年は福岡での開催となった。本記事では、11月7日にANAクラウンプラザホテル福岡で開催された「第15回 ANAテレマート応対コンクールin福岡」の模様をレポートしていく。
全国9部門のコンタクトセンターに分かれている、東京国内グループ、東京国際グループ、東京AMC(ANAマイレージクラブ)グループ、札幌国内グループ、札幌AMCグループ、福岡国内グループ、福岡国際グループ、長崎国内グループ、長崎国際グループと、それぞれの代表者、さらに応援に駆けつけた同僚たちも会場となったクラウングランドボールルームに集結。
競技を見守る審査員は、ANAテレマート 代表取締役社長 梶田恵美子氏、同サービスマネジメント室スタッフ、ANA 代表取締役社長 平子裕志氏、同 代表取締役副社長 執行役員 志岐隆史氏、ANAセールス 九州支社長 宮川純一郎氏、そして会場となったANAクラウンプラザホテル福岡の総支配人 原めぐみ氏が務めた。
開会式では地元福岡支店 国内グループ 柴田治子氏が選手宣誓
開会式の冒頭、ANAテレマート 代表取締役社長 梶田恵美子氏より「ANAテレマート30周年、そして応対コンクールが記念すべき15回目を迎えました。関係者の皆さまの日ごろのご支援、心から御礼申し上げます。テレマートの一大イベントである応対コンクールがはじまりますが、皆さまに全国から駆けつけていただき誠にありがとうございます。
九州北部の豪雨、台風、ヒューストンのハリケーン、メキシコでの大地震といった天変地異、ASWのシステム不具合、機材変更によるアウトコールなど非常に繁忙な日々が続きましたが、合わせて品質向上にも取り組んできました。ANAテレマートの電話応対は旅の始まりにおいて、ANAブランドを印象づける重要な役割があります。今日は、競技者の皆さんが日ごろの実力を存分に発揮してくれることを期待しています」とコメントした。
続いて、ANA 代表取締役社長 平子裕志氏から「グループ内においてコンクールは数ありますが、15回目と最多を誇り、本当に素晴らしいと思います。まさに“継続は力なり”です。
13年ほど前、羽田空港支店におりましたが、皆さんと同じフロントラインで働く仲間を従えていました。旅客業務やキャビンアテンダントと業務は分かれておりますが、電話応対は耳と口だけが頼りです。そこに第六感が必要になってくると感じています。そこからお客さまの意図を感じ取る。テニスのラリーに通じると思います。
本日の競技内容をお聞きしましたが、厳しいサーブがくると思います(笑)。どんなレシーブを返すのかが、最大の見所になるかと。最後は、お客さまの満足を感動に変えるような、スマッシュを打ち込んでもらいたい。しっかり応援しますので頑張っていただきたいと思います」と激励の言葉がかけられた。
その後、出場選手全員が壇上にあがり、代表として福岡支店 国内グループ 柴田治子氏が選手宣誓をした。
事前に開示されている競技内容は第一声のみ
開会式が終了し、競技開始となった。審査ポイントは最初の挨拶、聴き取る力、提案する力、ANAらしさ、最後の挨拶で、総合的な能力と臨機応変さが求められる。さらに、国内・国際・ANAマイレージクラブと、担当グループごとに競技内容が用意されていたが、競技者に事前情報として開示されていたのは、利用者の第一声のみとなっていた。
国内グループ向け:明日、新千歳から羽田空港経由で福岡のチケットを購入済み。直行便への変更ができないか?
国際グループ向け:シンガポール行きの特典航空券の空席待ちをしているが、全然チケットがとれない。どうにかできないか?
ANAマイレージクラブ向け:カードの更新期限が近づいている。年会費はいくらか。
以上のような内容で入電があり応対競技がスタートする。競技者の応対や提案によって、電話の向こうの演者の話す内容もアドリブを効かせてくるので、リアルな応対力が求められる。
優勝者は札幌支店 国内グループの野沢めぐみ氏に決定
審査員による集計が終了し、結果発表を兼ねた閉会式がスタートし審査員から講評が述べられた。
ANAクラウンプラザホテル福岡の総支配人 原めぐみ氏は「今日、皆さんの競技を拝見しまして、非常にアドリブに強いと感じました。ホテルのスタッフにも見てもらっておりました。私どもは、“トゥルーホスピタリティ”というサービス行動指針を掲げておりますが、本日の応対コンクールの様子を見て、まさに同じことを感じました。声の応対業務は短い沈黙から相手の気持ちを読み取ることも大事となります。我々のホテル業務にも今日の刺激を活かしていきたいと思います」とコメント。
続いて、ANA 代表取締役副社長 執行役員の志岐隆史氏からは「非常にレベルの高さを感じました。バックヤードの演者の方のやりとりもすごい。電話の向こう側のお客さまが何を思っているか、爽やかな声色と、皆さんの競技を気持ちよく拝見できました。また安心感を与える提案や、話の流れを引き出していく様子が伺えました。ANAの大切な武器になっていることを実感できました」と競技を振り返った。
いよいよ、上位受賞者の発表となり、今回は1位から3位までが受賞対象となっていた。3位は東京支店 国際グループの南側麻由氏、2位は福岡支店 国内グループの柴田治子氏、そして栄えある優勝者は札幌支店国内グループの野沢めぐみ氏が選ばれた。
優勝した野沢めぐみ氏は「今回はどのようなケースとなるのか、まったく知らされておらず当日に第一声だけが分かる状態でしたので、札幌支店のみんなであらゆるケースを想定して練習しました。通常の業務の方が楽ですね(笑)。しかし、今日はいい経験ができました。札幌に戻ったら、もっと後進を育てていきたいなと感じる1日でした」と語った。
【お詫びと訂正】記事初出時、出場者の氏名の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。