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スターフライヤー、7月4日~10月10日の夏期限定で北九州~那覇線就航
両空港で就航記念セレモニー、搭乗レポートも
2017年7月6日 16:45
- 2017年7月4日 就航
スターフライヤーは7月4日から10月10日までの夏期限定で、北九州~那覇線を就航した。
7月4日の初便出発前には、北九州空港で就航記念セレモニーが行なわれ、スターフライヤーとコードシェアを行なうANA(全日本空輸)、北九州空港、福岡県や北九州市、周囲の市町村などから関係者が出席。さらに沖縄県から観光PRのためにミス沖縄2017コバルトブルーも駆けつけた。
スターフライヤーの北九州~那覇線(7月4日~10月10日、毎日運航)
SFJ19便:北九州(09時30分)発~那覇(11時15分)着
SFJ18便:那覇(12時00分)発~北九州(13時40分)着
この北九州~那覇線は、就航記念運賃が席数限定で片道3900円という価格で用意された。これからの購入でも、早期割引プラン「そら旅」や「STAR7」といったお得プランを利用すれば、時期によっては片道5300円(そら旅80)から利用できるとのこと。
これまで、大分県や山口県といった地元空港で那覇線に就航していないエリアの人は福岡空港まで移動する必要があったが、より近い北九州空港を利用できるようになり、利便性が高まった。特に大分県からは、東九州自動車道が2016年に全線開通しているため、北九州空港へアクセスしやすい。
北九州~那覇線の通年運航を目指す
セレモニーで福岡県副知事の大曲昭恵氏は、「長い期間、顧客満足度ナンバーワンを誇るスターフライヤーが、念願の沖縄線を就航したということで、北九州から快適な空の旅で沖縄へ行けるようになりました。
沖縄は台風も過ぎて青い海と空、白い砂浜が待っていると思います。北九州空港は国際線の増加もあり、2016年は利用者数が140万人と増加しました。今日の就航は夏期限定となりますが、通年運航となるよう関係者一体となって協力していきたい」と挨拶した。
北九州市長の北橋健治氏は、「就航に尽力された関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。北九州市内は、沖縄からの学生が多く、街のなかでエイサーが見られるなど、沖縄と強い結びつきがあります。
2016年から17の市町村が連携して『連携中枢都市圏構想』というプロジェクトもスタートしております。地域で連携を深めながら、ここ北九州空港から今回の沖縄本土、国際線と多くの利用者を呼び込めるよう、一緒に汗を流していきたいと思います」と話した。
スターフライヤー 代表取締役 社長執行役員の松石禎己氏は、「このような場を設けていただいて感謝申し上げます。沖縄線就航ということで今日はこんな格好(かりゆしウェア)をさせていただいておりますが、本当に涼しく気持ちがいいです。
顧客満足度ナンバーワンなどありがたく頂戴しておりますが、我々がやっていく本当のサービスは路線を展開していく、ということでございます。今回は期間限定ですが、冬場の沖縄もまた素晴らしいので通年運航をしていく努力をしていきます。全日本空輸さまとの共同運航便ですので、ご協力いただきながら進めてまいりたいと思います」と感謝の意を表わした。
初便の乗客に記念品のプレゼント、那覇空港へ向けて出発
就航記念セレモニーが終了し、スターフライヤーのスタッフは国内線搭乗待合室へ。ゲート前には就航記念のフォトフレームが出現し、出発の時間まで記念撮影をする乗客の姿があった。松石禎己社長も積極的に乗客に声をかけ、一緒に記念撮影などをしていた。出発前の9時10分には、ゲート前でも乗客向けにセレモニーが実施された。
ゲート前でのセレモニーで松石禎己社長は、「念願の北九州~那覇線を就航することができました。お天気も素晴らしく、これくらい(の雨量)は沖縄では台風と呼ばず小雨といいます。
あちらは天候もよく沖縄を楽しんでいただけるかと思います。初便は満席近くのお客さまにご搭乗いただけるようで大変感謝申し上げます。折り返しの沖縄発の初便で戻ってこられるファンの方もご搭乗いただいて、本当にありがたいかぎりです」と感謝を述べた。
続いてミス沖縄2017コバルトブルーの町田満彩智(まあち)さんは、「皆さま、はいたーい(女性は『はいさい』ではなく『はいたい』)。今日の沖縄は最高気温33℃。強い太陽の日差しと青い海が広がっています。
『いちゃりばちょーでー』という言葉がありますが、一度会えば皆兄弟という意味です。そうした沖縄県民との出会いもお楽しみいただければと思います。皆さま、めんそーりよー(いらっしゃい)」と沖縄をアピール。
SFJ19便の搭乗時間となり、ボーディングブリッジに移動したスターフライヤーのスタッフは、ゲートを通過して機内へ進む乗客へ沖縄織の首飾りを首にかけ、記念品を手渡した。
台風3号による天候調査が入り時間調整があったが、9時49分に、140名(幼児9名含む)の乗客を載せたSFJ19便は36滑走路から離陸した。
機内では初便限定のサービス
この日は台風3号が九州北部に上陸する予報があり、巡航高度に達するまではある程度の揺れがあるとのアナウンスがあった。10時20分ごろには機内サービスがはじまり、ドリンクと菓子が提供された。ちなみに初便記念ということで、沖縄出身のCAが2名乗務していた。
機内サービスの最初にチーズ煎餅などの菓子が配られた。続くドリンクサービスでは通常メニューに加え、期間限定となるパイナップルミックスソーダや、初便限定で地元沖縄のヘリオスビールなどを選ぶことができた。
北九州へ向かう那覇発の乗客にも記念品
初便が那覇空港へ到着し、これがそのまま折り返して北九州行きの初便となることから、搭乗ゲート前で記念セレモニーが行なわれた。
スターフライヤー 取締役 常務執行役員の柴田隆氏はセレモニーで、「後ろに見えます黒い機体で運航しておりますスターフライヤーと申します。北九州空港を拠点として各空港と結んでおりますが、本日沖縄に就航することができてうれしく思っております。
この北九州行きの初便に乗るために、今朝の羽田発の初便でここ那覇空港まで来られたお客さまもいらっしゃると聞き、大変うれしく思います。こうした熱いファンの皆さまに支えられて、私どもはここまでやってきました。黒い革張りシートやモニター、携帯電話が充電できるなどの機能も特徴でございます。皆さま本日はどうぞフライトをお楽しみください」と挨拶した
スターフライヤーといえば黒い機体が印象的だが、機内も黒を基調としており、座席にはコンポジションレザーシートが採用されている。シートモニターが各席に用意され、さまざまな機内エンタテイメントを楽しめる。