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京急とスノーピーク、アウトドア系宿泊施設「snow peak glamping 京急観音崎」開業

トレーラー型モバイルハウスで、海を眺めながらバーベキューを味わう

2017年6月9日 開業

新グランピング施設「snow peak glamping 京急観音崎」が6月9日にオープン

 京急(京浜急行電鉄)は6月9日、観音崎京急ホテルの敷地内に新たな宿泊施設「snow peak glamping 京急観音崎」をオープンした。

 アウトドアの雰囲気のなか、高級ホテル並みのサービスを受けられる宿泊スタイルとして近年人気が高まっている「グランピング」施設で、観音崎京急ホテルが運営する。宿泊料金は1泊1室5万円から(定員大人最大3名、幼児はエクストラベッド、ディナープレート追加でプラス約1万円。添い寝は無料)。

眼前に海が迫る広いスペースに、わずか3棟だけ設置される
snow peak glamping 京急観音崎

所在地:神奈川県横須賀市走水2-1157-2
アクセス:京急 馬堀海岸駅からバスで10分、タクシーで7分。馬堀海岸駅~観音崎京急ホテル間で無料シャトルバスを運行
駐車場:観音崎京急ホテルの駐車場を利用可能。宿泊者は無料
客室数:3室(モバイルハウス)
料金(1泊):平日・日曜5万円~、土曜・休前日5万9000円~
Webサイト:snow peak glamping 京急観音崎

柵の向こう側は海岸と遊歩道

モバイルハウスや備品類はすべてスノーピーク製

 施設開発と備品は新潟県三条市を拠点にするアウトドア用品メーカー「スノーピーク」が手がけた。以前はゴルフのショートコースとなっていたホテルの敷地の一部をグランピング施設用に改修し、隈研吾建築都市設計事務所の設計による同社製品のモバイルハウス「住箱」を3棟設置。スノーピークが常設のグランピング施設を設置するのはこれが初めてとなる。

スノーピークのモバイルハウス「住箱」。外壁と内壁の素材はヒノキ合板
3つの大きなテーブルを使える

 朝食、ディナーはホテルから提供し、火おこしなどもホテルのスタッフが対応する。宿泊客は東京湾が目の前に広がる眺望を楽しみながら、グランピング用に特別に用意されるバーベキューなどに舌鼓を打ちつつ、贅沢な時間を過ごすことができる。20代以上のカップルや家族連れなど、若年層から中高年まで幅広い層をターゲットとし、観音崎をはじめとする三浦半島周辺の新しい宿泊、観光のあり方としてアピールする。

ウッドデッキからの眺め。デッキ部分の広さは29.2m2
食後のデザートであるマシュマロを焼いたりできる焚火台
室内の広さは約11m2
ダブルベッドに加え、ベッドにもなるスノーピーク製のソファがあるが、3名利用時はこれとは別にエクストラベッドが用意される
ソファからの眺め
扉の鍵は2重。ロールカーテンを下ろすこともできる
スイッチのデザインにもこだわり
備品はほぼすべてがスノーピーク製
クーラーボックスもある
マグカップとバーベキュー用の備品
スプーンやフォーク、ナイフ、トレー、さらに箸までがスノーピーク製
タオル、ドライヤーとともに収納されていたのが……
双眼鏡。これで目の前の海を横切るさまざまな船舶を観察できる
飲用や簡単な洗い物などに利用できる水場
京浜急行電鉄株式会社 取締役社長 原田一之氏

 オープンを記念する式典で挨拶に立った京急 取締役社長の原田氏は、「三浦半島の魅力は海。自然豊かな海をどうやって(観光、定住促進に)活かしていくかが非常に重要」とし、グランピングという宿泊スタイルがその取り組みの一つとして貢献していくことに期待感を示した。

 スノーピーク 代表取締役社長の山井太氏も「これを契機に三浦半島が注目されて、地方創生につながれば」とコメント。横須賀市副市長の田神明氏は、「東京湾が一望できる素晴らしい場所。以前家族で観音崎京急ホテルを利用させていただいたが、時間が普段よりゆっくり流れるような気分になった」と述べ、一利用者としての視点も交えながら、新しいグランピング施設の誕生を祝福した。

株式会社スノーピーク 代表取締役社長 山井太氏
横須賀市副市長 田神明氏
snow peak glampingの朝食やディナーで提供される食事の素材
試食会も開催された。こちらは前菜のサーモンマリネ、サラダ、自家製ハム
エビ、カニ、貝などの海産物は三浦半島近海で獲れたものを使用している
オープン式典当日はシェフが料理を振る舞ったが、実際は宿泊客自身の手で焼いて食べられる
オプションでワインなどのアルコール類も用意
原田氏、山井氏、田神氏ら関係者もバーベキューを堪能していた