ニュース

関西エアポート、関空に建設中のLCC専用新ターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」を2017年1月開業

2016年10月28日 発表

2017年1月 開業

関西国際空港「第2ターミナルビル(国際線)」

 関西エアポートは10月28日、関空(関西国際空港)に建設中のLCC向け新ターミナルの名称を「第2ターミナルビル(国際線)」とすることを発表した。これまで「T3」と呼称されてきた2015年6月着工の新ターミナルは、2017年3月の開業予定を2カ月前倒しし、2017年1月の開業を予定している。

 既存の第2ターミナルに隣接する位置に建設中の「第2ターミナルビル(国際線)」は、ピーチ(Peach Aviation)や春秋航空といったLCCの国際線用に使用されるもの。既存の第2ターミナルは国内線として「第2ターミナル(国内線)」と改称する。

 この拡張により、第2ターミナル全体で11ゲート増の21ゲートとなり、駐車場は700台増の1600台収容となる(駐車場は2016年4月より先行運用中)。

 また、第2ターミナルビル(国際線)の出国審査から搭乗口までは、日本初となるウォークスルー型のショッピングエリアを展開。総合免税店「Fuchsia by peach 国際ゲート店」やレストランなどが立ち並ぶ通路を抜けて搭乗口へ向かうスタイルとなる。

出国審査から搭乗口へ向かうウォークスルー型のショッピングエリア
総合免税店「Fuchsia by peach 国際ゲート店」
飲食店「nana's green tea」

 さらに、第2ターミナルビル(国際線)に、「スマートセキュリティー」システムを導入することも発表。IATA(国際空港運送協会)とACI(国際空港協議会)が取り組んでいるシステムで、手荷物検査時のトレイの移動を自動化したスマートレーンのやボディスキャナの設置、預け入れ荷物のインラインスクリーニングが行なわれる。

 スマートレーンは17mと長いことから、同時に複数の人がレーンを使用でき、上着の着脱などの待ち時間を短縮。搭乗券の確認はセキュリティレーンの前で行なう。これにより現在1時間あたり180名となっている処理能力を、1時間あたり300名に強化している。

手荷物検査を行なうスマートレーンの概要