ニュース

全室オーシャンビューの「ハワイ プリンスホテル ワイキキ」が大幅リニューアル

2017年春からは「プリンスワイキキ」へ。2016年12月には活美登里寿司が先行開業

2016年9月15日 発表

全室オーシャンビューの「ハワイ プリンスホテル ワイキキ」。現在リニューアル工事が進んでおり、2017年春からは「プリンスワイキキ」へと名称を変更し、新たな魅力を訴求していく

 西武ホールディングスは9月15日、ハワイ州オアフ島でプリンスリゾーツハワイ(西武HDの連結子会社)によって運営する「ハワイ プリンスホテル ワイキキ」のリニューアル詳細について発表。同日都内ホテルにおいて説明会を開催した。

 リニューアルはすでに一部客室が終了しているが、全面的な工事の終了は2017年春を予定。2017年春の完成と同時に「ハワイ プリンスホテル ワイキキ」から「プリンスワイキキ」にリブランドを行ない、新たなリゾートホテルの姿を提案していく。

 このリブランドの一環として、2016年12月には活美登里寿司による寿司店をホテル内に出店。2017年春には、ワタベウェディングによる地上33階の天空のチャペル「ラニレア チャペル」がオープンする。そのほか、ロビー、客室、プール、メインダイニングなど、すべてが生まれ変わる。

パワースポットに建つ「プリンスワイキキ」

 リニューアルの詳細については、プリンスリゾーツハワイ ゼネラルマネージャー チャールズ・アボット氏が説明。プリンスワイキキの建つ場所は、かつて海にピイナイオ(小川)が流れ込む場所であり、その河口にはヒナナ(魚)、ナイオ(花)、リムエレエレ(海藻)など豊かな自然があったとのことで、その自然のパワー(力)をリニューアルのテーマに据えている。

 新しいロゴもそのパワーを象徴するもので、左にはピイナイオで育ったヒナナが泳いでいる。これらのイメージがロビーデザインにも採り入れられ、ロビーにはハワイで高く評価されているアーティストであるカイリ・チャン氏によって創作された「フラリ イ カ ラ」という作品を展示する。

主催者代表として挨拶を行なったプリンスリゾーツハワイ プレジデント ドン・タカハシ氏
リニューアル、リブランド内容について説明したプリンスリゾーツハワイ ゼネラルマネージャー チャールズ・アボット氏
プリンスワイキキの建つ場所は、川が海へと流れ込む場所だったとのこと
自然についての説明
プリンスワイキキの目指すポジション
プリンスワイキキの新ロゴ
プリンスワイキキは全室オーシャンビュー。リニューアル後の客室は従来よりも窓の面積が増えている(イメージ画像:プリンスワイキキ提供)
5階に設置されるプール。プール越しにワイキキの海が見えるほか、夕日を見ることも可能だろう(イメージ画像:プリンスワイキキ提供)
リニューアルされたメインダイニング(イメージ画像:プリンスワイキキ提供)

 リゾートホテル激戦区であるワイキキに位置するプリンスワイキキは、より個性的なホテルとなることで新しいアイデンティティを確立。これまでも、ワイキキの入り口に立地し、最もアラモアナショッピングセンターに近いワイキキのリゾートホテルとしてその優位性を発揮してきたが、アラモアナショッピングセンターからホノルル空港側のワードやカカアコエリアの開発が加速しており、そちらに近いホテルとしての優位性も目指していく。将来的にはホノルル空港からアラモアナショッピングセンターまでモノレールが通じるため、立地の優位性はさらに発揮できるだろう。

 このリニューアルに伴いウェディング機能も強化。ワタベウェディングがチャペルをオープンする。ワタベウェディング 取締役 上席執行役員 事業本部 本部長の小岸弘和氏は、このチャペルがワイキキプリンスの最上階である地上33階にあることから、“喜びの空”を意味する「ラニレア チャペル」と名付けたと説明。天空からビーチを望むことになるという。

ワタベウェディング株式会社 取締役 上席執行役員 事業本部 本部長の小岸弘和氏
後方に見えるのが「ラニレア チャペル」のイメージ

 また、2016年12月にテナントとして出展する活美登里寿司については、同社の米国会社であるKATSUMIDORI U.S.A CEOの土屋秀仁氏が説明。土屋氏はプリンスワイキキに出店する活美登里寿司がハワイ初の同グループの寿司店になるといい、マグロについては築地から輸入するとのこと。ハワイでもマグロは流通しているが、主に赤身の部分となり、日本人が好むトロの部位については日本のものが優れていると語る。会場においても、活美登里寿司の寿司の試食が実施されていた。

KATSUMIDORI U.S.A CEO 土屋秀仁氏
活美登里寿司のイメージ。2016年12月にオープンする

 来賓挨拶はハワイ州観光局 局長 エリック高畑氏が行なった。高畑氏は1990年4月のハワイ プリンスホテル ワイキキのオープンが印象的だったと語り、そのハワイ プリンスホテル ワイキキがプリンスワイキキにへとリブランドすることになり、自身がこの場で挨拶できて感慨深いとのことだった。

ハワイ州観光局 局長 エリック高畑氏

 説明会にはロビーにアート作品「フラリ イ カ ラ」を展示するカイリ・チャン氏が来日。作品に込めた思いを語るとともに、フラリ イ カ ラの制作を実演。ワタベウェディングの小岸弘和氏、KATSUMIDORI U.S.Aの土屋秀仁氏、ハワイ州観光局のエリック高畑氏のそれぞれがフラリ イ カ ラの作品の一部を担当。これらの作品は、リニューアルされたプリンスワイキキに飾られる。

リニューアルしたロビーのイメージ。アート作品「フラリ イ カ ラ」が飾られる
フラリ イ カ ラを制作するアーティストであるカイリ・チャン氏
カイリ・チャン氏の指導によって、3人のゲストがフラリ イ カ ラの一部を制作
説明会場で制作されたフラリ イ カ ラの一部。それぞれイニシャルが入っており、リニューアル後のプリンスワイキキで見つけてみるのもよいだろう
リニューアルしたプリンスワイキキのロビーのイメージ。現在は中央部が一段高くなって休憩スペースとして活用されているが、リニューアル後はフラットに。ロビー上部には、フラリ イ カ ラが見られる(イメージ画像:プリンスワイキキ提供)

 リニューアル後のプリンスワイキキは、ホテルにチャペルを備え、代表的な日本食である寿司の有名店も出店することになる。ワイキキビーチはもちろん、ウェディングフォトの定番エリアであるアラモアナビーチパークにも近く、日系のホテルであることから英語があまり得意でない高齢者にも使いやすいリゾートホテルとして、これまで以上にウェディング需要に応えやすいホテルとなっていくだろう。

 また、全室オーシャンビューの客室はリニューアルに伴い、窓の面積を増やしたほか、ロビーと同様のテーマでの内装になる。ハワイには癒やしやパワースポットを求めて来る人も多く、プリンスワイキキの持つ歴史やテーマがしっかり浸透すれば、立地の便利さや使い勝手のよさ以上の魅力を備えることになる。

プリンスワイキキ(旧名称:ハワイ プリンスホテル ワイキキ)

所在地:100 Holomoana Street, Honolulu, Hawaii 96815
客室数:541室
ホテル施設:レストラン、プール&ジェットバス、ビジネスセンター、宴会場、フィットネスセンター
全面改装完了予定:2017年春