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マリアナ政府観光局、「サイパンだ!」も駆けつけて一挙約230名をサイパン観光大使に任命

日本から唯一、サイパンへの直行便を運航するデルタ航空が後援

2016年7月27日 実施

 アメリカ合衆国の自治領となるサイパン島、テニアン島、ロタ島などから構成される北マリアナ諸島は、日本からも3時間半と近いこともあり、手軽に行ける観光地として、ハワイやグアムなどと並び日本の観光客に親しまれている観光地の1つだ。その北マリアナ諸島への観光を振興するマリアナ政府観光局は、その最大の観光地となるサイパンへ日本から唯一直行便を運航するデルタ航空と協力して、日本の旅行代理店の関係者などにサイパンの魅力をアピールするための体験ツアーを、2016年の1月から順次行なってきた。

 そして、その体験ツアーに参加した旅行代理店関係者約230名を、サイパンの魅力をアピールしてもらう「サイパン観光大使」に任命。7月27日に任命式を実施した。

 任命式に参加した約80名の観光大使には、マリアナ政府観光局 マネージングダイレクター クリストファー・A. コンセプション氏から観光大使認定書が直接手渡しされた。また、任命式には、サイパン政府観光局のマスコットキャラクター「サイパンだ!」も参加し、華を添えた。

サイパンの魅力を伝えるサイパン観光大使

 北マリアナ諸島は、東京から台湾と同じ程度の距離にある太平洋の諸島群。サイパン島、テニアン島、ロタ島などは、いずれもエメラルドグリーンの海、白い砂浜、ダイビングなどのマリンスポーツ、ゴルフ、女性向けのエステやスパなどを体験できる、日本人の観光客に向いたリゾート地だ。

 サイパンへ日本から唯一直行便を運航しているデルタ航空(成田~サイパン間をデイリー運航中)とマリアナ政府観光局は、共同で旅行代理店の関係者に対してサイパン体験ツアーを実施。サイパン観光の魅力を旅行代理店の関係者を通して観光客に伝える取り組みを行なってきた。

デルタ航空の成田~サイパン線

DL298便:成田(10時30分)発~サイパン(15時05分)着
DL297便:サイパン(16時20分)発~成田(19時00分)着
※2016年7月27日現在のスケジュール、使用機材はボーイング 757-200型機

マリアナ政府観光局 マネージングディレクター クリストファー・A・コンセプション氏

 マリアナ政府観光局 マネージングディレクター クリストファー・A・コンセプション氏は「マリアナ政府知事に成り代わって任命式に参加して任命書を手渡せることをうれしく思う。北マリアナ諸島の観光産業は、日本の観光客により発展してきた。これからも日本からのお客さまなしには成り立たない。サイパンでは旧ニッコーホテルが新しくケンジントンホテルとして開業し、カジノも現在は免税店のなかに仮店舗として運営しているが、まもなく本格的なカジノホテルが開業する予定。今後も日本のお客さまに魅力的な観光施設を作り発展させていきたい。観光大使になっていただいた旅行業界の皆さまにもぜひ協力をお願いしたい」と述べ、今後も日本の観光客に魅力的な施設やアトラクションなどを用意することで、日本からの観光客の増加につなげていきたいと、サイパン観光大使に任命された旅行代理店の関係者に協力を呼びかけた。

 コンセプション氏は挨拶後、旅行代理店の関係者の代表となったJTBワールドバケーションズ ミクロネシア部営業チームマネージャ 矢島文枝氏に、サイパン観光大使任命書を手渡した。

株式会社JTBワールドバケーションズ ミクロネシア部営業チームマネージャ 矢島文枝氏(右)にサイパン観光大使認定書が手渡された

「サイパンだ!」も駆けつけてサイパン観光大使への任命を祝う

 その任命式の途中にスペシャルゲスト? として登場したのが、マリアナ政府観光局のマスコットキャラクターの「サイパンだ!」。サイパンだ!は1999年サイパン生まれで、父親はサイ、母親はパンダというハーフ。趣味はマリンスポーツ、チャモリニアンダンスとマラソンとのこと。Twitterアカウント(@saipanda_mva)も持っているので、興味があるユーザーはフォローするととよいだろう。

マリアナ政府観光局の公式マスコットキャラクターのサイパンだ!も駆けつけた。なお、サイパンだ!は1999年生まれと、マスコットキャラクターとしてはかなりのベテランだ。サイとパンダのハーフということだが、鼻がサイの角になっているのはそのためだろう……
コンセプション氏(左)、矢島氏(中央)、サイパンだ!

 なお、関係者によれば、サイパンだ!は日本だけでなく、地元サイパン、そして最近ではサイパンへの観光客が増えている韓国や中国でも活躍しているとのこと。日本からの観光客が多く、日本語もある程度理解してくれるサイパンの人達は、サイパンだ!の鼻がサイの角の形をしていても微笑みぐらいで許してくれそうだが、日本語を話さない韓国や中国の人がその意味をどれくらい理解してくれるのか、人ごとながら心配になるが、それなりにうまくやっているそうだ。

 そのサイパンだ!と一緒に乾杯の挨拶をしたのは、マリアナ政府観光局 日本事務所 ゼネラルマネージャ 嶋田智之氏。嶋田氏によれば「現在サイパン観光のテレビCMを作成しており、完成したら放送していきたい」とのことだ。

マリアナ政府観光局 日本事務所 ゼネラルマネージャ 嶋田智之氏
嶋田氏とともにサイパンだ!も挨拶
乾杯後にうしろのカーテンが開くと、会場の隣にある東京タワーが見えるという趣向

 嶋田氏が音頭をとっての乾杯後には、各旅行代理店の担当者に一人一人に、コンセプション氏からサイパン観光大使任命書、デルタ航空の服をまとった通称「デルタベア」人形、デルタ航空のロゴ入りマリアナオーシャン石鹸などが入ったパッケージが手渡された。

コンセプション氏から任命書、デルタベア(通称)、デルタ航空のロゴ入りマリアナオーシャン石鹸などが入ったパッケージが手渡された
マリアナオーシャン石鹸のパッケージと中身
手渡されたパッケージ
マリアナリゾート&スパ 総支配人 グロリア・C・カバナー氏

 その後、現地マリアナ観光業界を代表してマリアナリゾート&スパ 総支配人 グロリア・C・カバナー氏が挨拶し「過去日本とサイパンは戦争という歴史を乗り越え、共に手と手を携えて歩んできた。サイパン観光の現在があるのも、日本の観光客の皆さまや旅行関係者の皆さまがいたからこそ。そしてこれからも観光というつながりで未来を作っていきたい」と挨拶した。

デルタ航空 日本支社長 森本大氏

 そして最後に、デルタ航空 日本支社長 森本大氏が挨拶し「デルタ航空はほかの航空会社が進出したり撤退したりするなかで、過去27年間にわたって一貫してサイパン便を飛ばしてきた。サイパン観光の状況を調べてみると、全体では減っていないのにそのなかで日本だけが減っている状況にある。だが、依然としてサイパンの魅力は高い。日本から3時間半で着くし、時差も小さく、冬に行っても夏で海に入ることもできる。ホテルも再整備が進んでいるし、安全でダイビングなどの魅力も多い。その魅力があるのになぜということを、肌感覚で理解するため、デルタの日本支社全社員で一度サイパンに行ってみようということになり実行してみた。実際自分でも行ってみてジャングルツアーなどを体験して、まだ伝え切れていないサイパンの魅力があることに気が付いた。そこで、マリアナ政府観光局と協力して、今回の体験ツアーを企画した。ぜひとも、この魅力をサイパン観光大使としてお客さまに伝えてほしい」と述べ、詰めかけた観光大使たちにメッセージを伝えた。

最後に参加者全員による記念撮影