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FDA、小牧空港の地元小学生に11号機のコックピットで操縦桿を握れる見学会

6月16日より定期便へ導入

2016年6月15日 実施

 FDA(フジドリームエアラインズ)は6月15日、6月16日より新たに導入する11号機「エンブラエル 175」型機の見学会を開催。小牧(名古屋)空港近郊にある愛知県豊山町豊山小学校の6年生が社会科見学の一環として参加し、コックピットでは操縦桿の扱い方や計器類の見方など、説明に聞き入る小学生の姿があった。

 当日は、小牧空港の格納庫内に駐機していてた11号機を、参加した小学生がいくつかの班に分かれて機体を見学した。パイロットが座る操縦席を見てみると、順番に生徒一人一人がスタッフによる説明を受けて、実際に操縦桿を動かしていた。その他にも、機体の周辺ではタイヤの寿命や交換方法についての説明、ジェットエンジンの仕組みなどについての説明がされており、それぞれ担当スタッフの話を聞きながらメモを取るなど熱心に聞き入っている小学生の姿があった。

 また、格納庫にある会議室では機体を製造しているエンブラエルについての話から、ブラジルの本社工場から日本まで機体を輸送するフェリーフライトの様子などが紹介され、参加した小学生からは「どれくらい機体を増やすんですか?」などと担当者に質問していた。

操縦席の窓が開いていた
生徒が一人一人交代しながら操縦桿を握っていた
計器類の見方もレクチャー
コックピットに座ることができた
いくつかの班に分かれて機体を見てまわった
生徒たちはメモを取るなど熱心に話を聞いていた
機体を牽引する地上スタッフに必要となる駐車ブレーキのオン、オフを知らせるランプについて説明している様子
前輪の脚部
主脚
タイヤ交換のためなど、主脚の下部に丸い穴がジャッキアップポイントとして用意されていることなども紹介していた
タイヤ交換などに使用するジャッキ
11号機までの歴代の機体紹介とブラジルから機体を輸送するための業務についての説明
1号機
2号機
3号機
小牧空港に着陸していた3号機
4号機
5号機
6号機
7号機
8号機
9号機
10号機
11号機
ブラジルに本社のあるエンブラエルに機体を受け取りに行く行程をスライドで紹介
現地で注文通りの仕上がりになっているか確認する
現地で飛行試験も実施
飛行機を受け取る
クルマでいう車検証となる書類は東京の霞ケ関の国土交通省が発行。原本を現地に届けてもらい、機内に搭載してフェリーフライトへ出発となる
日本を出発後11日目にフェリーフライトに出発
フェリーフライト1日目
フェリーフライト2日目
フェリーフライト3日目
フェリーフライト4日目
機内食などの紹介
フェリーフライト5日目
小牧空港に到着

松本市の観光大使の役割を引き継ぐ11号機

株式会社フジドリームエアラインズ 代表取締役社長の須川恒次氏

 同日午前中に開催された11号機お披露目会に出席したフジドリームエアラインズ社長の須川恒次氏は「私どもが11号機まで導入できたのも、自治体、経済界、地元の皆さまのご支援のおかげ。我々は2009年7月に富士山静岡空港に2機で就航し、現在は10機の体制で定期便16路線、チャーター便を入れますと1日に多いときで72便、日本全国に定期便、チャーター便を飛ばしています」と、これまでの歴史を振り返った。

 今回導入する11号機について、須川社長は「今回の11号機は色が4号機と同じグリーンとなります。4号機は長野県松本市の観光大使の役割を担っており、このたび新造機の11号機に観光大使の役割を引き継いでもらうと考えています。4号機については定期便はもとより、比較的距離のあるチャーター便で活躍してもらう計画であります」と話した。

格納庫に駐機しているエンブラエル 175型機
燃費を向上するウィングチップを採用
左の主翼
右の主翼
シートは触り心地のよいレザーシートを採用

今後のフライトスケジュール

 今後、11号機は6月16日の「小牧(名古屋)~花巻」線(FDA351便/352便)から定期路線へ投入される。

名古屋発着路線

6月16日
小牧(名古屋)~花巻線:FDA351便/352便
小牧(名古屋)~福岡線:FDA305便/310便
小牧(名古屋)~熊本線:FDA327便/328便

静岡発着路線

6月22日
福岡→静岡線:FDA148便
6月23日
静岡~福岡線:FDA143便/144便/149便/150便
静岡~鹿児島線:FDA133便/134便

松本発着路線

6月16日
松本~福岡線:FDA204便/205便