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JR東日本、東京2020大会に向けて原宿駅と千駄ヶ谷駅の臨時ホームを通常利用可能へ

山手線新型E235系も2020年春頃までに量産型を投入完了

2016年6月8日 発表

明治神宮側から見た原宿駅の駅外観
原宿駅改札内コンコース

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は6月8日、東京の原宿駅、千駄ヶ谷駅、信濃町駅の改良工事計画を発表した。原宿駅、千駄ヶ谷駅はほとんど使用していない臨時ホームを通常利用するように変更する。3駅にはホームドアを設置する。これらは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた駅改良の一環となる。

 原宿駅の外回り側の臨時ホームは現在、年始のみの利用。これを外回り専用ホームとし、線路およびホーム上に2層の駅舎を新設する。表参道口の駅舎は現在よりも高くなり、道路からは階段、エスカレータ、エレベータで上がり改札口へと入る。コンコース、改札口、トイレが拡張され、混雑緩和を図る。

 また、新駅舎から明治神宮側へ新たな出入り口の設置を行なうほか、外回り専用ホームと竹下口改札とも通路で接続する。

 千駄ヶ谷駅は、現在使用していない臨時ホームを新宿方面の専用ホームとし、改札口を新宿寄りに移設、改札口やコンコース、トイレを拡張して混雑緩和する。また、エレベータ増設やエスカレータ設置を行なう。

 信濃町駅はエレベータの増設やトイレの拡張を行なうほか、ほかの駅と同様にホームドアを設置する。

 JR東日本では、このほかにも駅改良を計画している。有楽町駅、新橋駅、浜松町駅、日暮里駅、大井町駅、新木場駅などで、コンコース拡張、エレベータ増設などバリアフリー設備拡充等を予定している。

山手線E235系通勤形車両

 また、同時の原宿駅を通る山手線用車両の新造計画も発表された。現在は量産先行車が営業運転を開始している新型のE235系だが、量産車を新造して投入する。投入両数は11両編成が49編成の539両で、2017年春頃から順次投入し、2020年春頃の投入完了を見込んでいるという。

原宿駅の改良計画イメージ
千駄ヶ谷駅の駅外観
千駄ヶ谷駅改札内コンコース
千駄ヶ谷駅の改良計画イメージ