旅レポ
「デュシタニ グアム リゾート」周辺の散策やイルカウォッチクルーズを楽しんだ
(2015/12/8 00:00)
グアムは、日本から約3時間半のフライトで到着でき、時差は1時間。日本にとても近い常夏の国だ。レポート済みの、デュシタニ グアム リゾート報道向けツアーの自由時間などで巡った場所を紹介していこう。
グアムはアメリカの準州。使われる言葉は基本的に英語で、日本人観光客が多いことから日本語が通じることもある。気候は、亜熱帯の島で気温変化が少なく、常時暖かい。服装は日本の夏を想像していけばよい。ただし、稀にスコールに見舞われることがあることは覚悟しておこう。ビーチで遊ぶなら、サンダル、帽子、サングラス、日焼け止めは必須。バスタオルや傘はホテルにある。
電源は電圧110~120Vで、形状は日本のコンセントがそのまま差し込めるので、ワールドワイド仕様のACアダプタなら問題ない。スマホやモバイルルーターに代表される、最近のデジタルガジェット系の充電器の多くはそのまま使えるはずだ。
入国時は、今回のような短期滞在(45日以内)であれば、アメリカへの渡航時に必要なESTA(電子渡航認証システム)を申請しなくても、「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)」によって、「I-94」と「I-736」を記入することで代用可能だ。ESTA申請済みであれば、これらの提出は省略できる。いずれにしても「税関・検疫申告書」の提出は必要。これらは行きの機内で用紙が配布されるので、入国までに記入しておく。
グアム国際空港からホテルまでは、電車やバスといった公共交通機関はないので、ツアー会社やホテルが用意してくれる送迎か、タクシーを利用することになる。とはいっても、今回訪問した「デュシタニ グアム リゾート」を含め、多くのホテルやツアーラウンジが隣接されているタモンエリアまでは約3kmと距離的にはとても近い。ホテルやツアー側で送迎が用意されることが多いはずだし、タクシーを使ってもおおよそ20ドル程度だ。
グアム観光の中心は、タモン湾沿いに広がるタモンエリアになる。「デュシタニ グアム リゾート」は、この中心部分にあたる「The Plazaショッピングセンター」に「アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート」ホテルとともに直接接続している。近隣には「Hard Rock Cafe」や「ABC Store」、向かいには「T Galleria by DFS, Guam」など、観光客向けの施設が多数ある。The Plazaショッピングセンターとデュシタニ グアム リゾートは、屋根のある廊下で繋がっているので、突然のスコールなどに見舞われたり、夜の遅い時間でも、買い物や食事を楽しむことができる。
タモン湾沿いに並ぶホテルは、湾に沿って走る道路「Pale San Vitore Road」とビーチに挟まれた場所に建っているので、オーシャンビューの部屋の窓からはおだやかなビーチが広がる。遠浅に岩礁が広がっていて、湾に入る波を岩礁が打ち消してくれている。そのため、海が多少荒れていても波打ち際までには強い波が弱められ、常にゆったりとした穏やかな波のみがある。実際、ツアー日程後半には台風が発生して、海はかなり荒れているはずだったが、ビーチの波打ち際は変わらずにゆったりした波だった。
しかも遠浅のため沖まで行っても深くならない。引き潮の時間帯なら、歩いてどこまでも行けてしまいそうなほど。泳ぎが達者でなくても、ビーチを満喫できる。ただ、岩礁や珊瑚があるので、サンダルなどを履いて足を痛めないように注意したい。
イルカウォッチクルーズに参加してみた
観光オプショナルツアーも盛んだ。島ならではの船で周辺を巡るツアーは、ぜひとも参加してみてほしい。水陸両用車や潜水艦などを使ったツアーもある。今回は、船でイルカの群れを見学にいくイルカウォッチクルーズに参加してみた。
イルカウォッチングクルーズ
http://www.veltra.com/jp/beach_resort/guam/a/11817
主要ホテルをバスでまわって参加者をピックアップすると、グアム島南部のアガット(Agat)マリーナを目指す。船はリゾート地によくある双胴船タイプ。靴やサンダルは脱いで裸足で乗船するので、脱ぎやすいサンダルがお勧めだ。濡れても構わないような水着着用が推奨。
船はさっそくイルカの生息ポイントに向かう。出会える確率はかなり高く、9割方お目にかかれるそうだ。遭遇できなければ何度かポイントに向かうとのこと。島からそれほど遠くまで離れることなくポイントに到着。スタッフに「そこにいるよ」と言われても、はじめは分かりにくかったが、よく目をこらして見たら、すでに船の周囲はイルカの大群に囲まれている状態。残念ながらジャンプは披露してくれなかったが、船のすぐ近くにも寄ってきてくれていた。
イルカウォッチを楽しんだあとは、無人島近くの浅瀬に停泊し、シュノーケリングと釣りをしばし楽しむ。魚が泳いでいるのがよく見える。シュノーケリングの装備は貸してもらえ、離れてしまった時にはブイに浮くロープを掴めばよいようになっているので安心だ。釣りを楽しんでみたが、アタリは多く魚は見えるのだが、残念ながら釣果はゼロ。
さて、ここまではよかったのだが、帰路は台風が発生した影響で、途中経験したことのないほどのスコールに見舞われた。船頭のスタッフが「雨が来るぞー! 3、2、1」とカウントするとバケツをひっくり返したような豪雨。ただこれも5分ほどでスッと抜けてしまう。亜熱帯特有のスコールを体験。マリーナに戻る頃には少し晴れ間ものぞいていた。
全行程は4~5時間ほどで、1日数回実施されている。参加者は多かったので、人気ツアーのようだ。
地元のスーパーとハンバーガーを楽しむ
昼どきに少し空き時間ができたので、食事がてら地元のスーパーマーケット「Kmart」に寄ってみることにした。Kmartは、アメリカの有名なスーパーマーケットチェーン。アメリカの日用品がなんでも手に入る。アメリカンな日用品や雑貨、お菓子などが好きな人にはピッタリ。手軽に大量のお土産を調達するのにもお勧めだ。このKmartは、空港からタモンエリアに向かう道中に見える。
移動には「赤いシャトルバス」を利用できる。1回片道4ドルを現金前払いで支払う。このバスは、ほかのショッピングモールの移動にも使える。大きなショッピングモールなら、Kmartとは反対方向だが「マイクロネシア・ショッピングモール」がある。こちらにはアメリカで有名な百貨店「Macy's(メイシーズ)」が入る。いずれにしても、タモンエリアのホテル方面に戻るには「T Galleria by DFS, Guam」が主要な停留所になっているので、そちら方面に向かえばよい。
「赤いシャトルバス」の時刻表(PDF)
http://www.visitguam.com/includes/content/docs/MEDIA/timetable.pdf
食事は、Kmartのある交差点で向かいにハンバーガーショップを見かけたので、そこに行ってみた。「Meskla Dos(メスクラ・ドス) Fine Hamburger & Chamoru BBQ」というお店。行き当たりばったりで選んだが(というよりKmart内の店以外、徒歩圏内ではここしかない)、意外にも地元で人気の店らしい。「Meskla」というバーベキューレストランが手がける2店目で、「Dos」は数字で「2」を意味する。入店時は、持ち帰り客でそこそこの列ができていた。メニューには日本語表記もあるので心配無用。
注文すると、美味しそうな、いかにもアメリカンなハンバーガーと山盛りポテトが出てきた。ちょっと変わった、フレンチトーストをバンズに使ったメニューにしてみたが、想像していたほど甘みは少なく(記者は肉+甘いソースやパイン乗せが好み)とても美味しい。グアムでボリューミーな肉厚アメリカンハンバーガーを食べたいならぜひ訪れてみてほしい。
ビーチでBBQビュッフェとダンスを楽しむ
最後に、ディナーと一緒にグアムの伝統的なチャモロダンスとファイヤーダンスをオリジナルでアレンジした「TAOTAO TASI(タオタオタシ)」ショーを鑑賞できる「The Beach」を紹介しよう。ショーのみを見ることもできるが、BBQなどがビュッフェスタイルで食べ放題のプランも選べる。この食べ放題+ショーの「BBQ Dinner Show」は、ホテルまでの送迎が付いて定価で大人86ドルからだが、適宜ディスカウントやVIPシートも用意されているようなので、詳しくはサイトなどでチェックしたり、ツアー会社に聞いてみてほしい。
The Beachは、恋人岬の近くにあり、その名のとおりビーチ沿いにある。「TAOTAO TASI」ショーを見る以外にも、バーやレストランとしても利用できる。
The Beach 「TAOTAO TASI」ショー
http://www.guam-bgtours.com/the-beach-bbq-buffet-dinner-and-show-tao-tao-tasi
価格情報
https://en.guam-bgtours.com/wb/web-sales-english/guam/the-beach-buffet-and-show/
夕刻に入場すると、まずはビュッフェスタイルで食事をする。ショーが始まると食事はほぼ終わってしまうので、始まるまでに、ゆったりとビーチに沈む夕日を眺めながら食事をしておこう。ステージはビーチを背にする配置で、席からは夕日が落ちていくのがよく見える。
ショーは、けっこう長めでとても見応えのある楽しめる構成だ。ダンスは元より、アクションシーンありコメディシーンもあり歌もあり、緩急をつけて飽きさせない。途中に観客をステージにあげて一緒に盛り上がるシーンも多かった。また、観客席でも演者が縦横無尽に動きまわり、観客もとても喜んで盛り上がっていた。
さて、お見せできたのはほんの少しだったが、グアム観光の一端は感じとっていただけただろうか。グアムは日本からもっとも身近に「アメリカ」を堪能できる場所とも言える。ショッピングモールや食事、ショーなどエンターテインメントなど、その雰囲気は随所で感じることができるはず。これを常夏の楽園で楽しめるのが、グアムの醍醐味だと思う。
日本から近いと、どうしても慌ただしくタイトなスケジュールを組みがちだと思うが、可能な限り時間に余裕を持たせて訪れ、アクティビティや買い物はほどほどに、ラグジュアリーなホテルやビーチでゆっくりとした時間を過ごしてもらいたい。少し早起きして朝食前にビーチの散歩をするのは、特に気持ちよくお勧めだ。
そして、グアムでオーシャンビューのホテルに宿泊したなら、タモン湾の日没時刻には見逃さず、ゆっくりと時間をとってビーチに向かって欲しい。感動すること間違いなしの雄大なサンセットシーンが目前に広がる。レストランでディナーをしながらもよいが、波打ち際で足にひたひたと海に浸かりつつ、波の音を聞きながらなにもせずに夕日を眺めていれば、リラックス度はマックス。実はこれが、一番のグアムのエンターテインメントなのかも知れない。