旅レポ
バニラエア、国内LLC初の初日の出フライトを実施
穏やかな天候に恵まれ、2017年の初日の出と富士山を鑑賞
2017年1月1日 17:46
- 2017年1月1日 実施
バニラエアは、国内LCCでは初となる「初日の出フライト」を2017年元旦に実施した。
この企画は、大手航空会社のほぼ半額となる1人9800円からというLCCならではの価格帯で提供されたもの。成田国際空港を朝6時に出発し、千葉県の館山沖を旋回しながら日の出を待ち、太平洋から昇る初日の出を拝んだあと、朝日に染まる富士山を眺める約1時間30分の遊覧飛行で、機内ではバニラエア特製お正月弁当を提供したほか、搭乗記念証明書と成田銘醸「長命泉」がお土産として提供された。また、航空券購入時に利用できる2万円相当のクーポンやバニラエアのオリジナルグッズが当たる運試しの抽選会も開催された。
バニラエアの初日の出フライトは、2016年11月17日10時の販売開始から約1時間半で完売と大人気。搭乗客のチェックイン受付開始時刻である1月1日4時20分には、成田空港第3ターミナルのチェックインカウンター前は多くの搭乗客で賑わっていた。
バニラエアの五島社長が搭乗ゲートで見送り
初日の出フライトに使用する機材はエアバス A320型機で、搭乗は161番ゲートから。バニラエアの代表取締役社長である五島(ごとう)勝也氏は挨拶のなかで「日本のLCCでは初めてとなる初日の出フライトにご参加いただきまして、誠にありがとうございます。この初日の出フライトは、日頃からバニラエアをご愛顧いただいている皆さまや、今まで初日の出フライトに乗ったことがないお客さまにも、ぜひ空の上から望む初日の出と富士山の絶景を楽しんでいただきたいと思い企画をいたしました。
発売してから1時間30分で完売したのは驚きましたが、大変うれしく思い、今日この日を心待ちにしておりました。バニラエアの飛行機は太陽をイメージした黄色を使っていますが、黄色は風水では金運を表わす色ということで非常に縁起のよい色でございます。この幸せの黄色いバニラエアの飛行機で空から望む富士山と初日の出は、新しい年を迎えるのにふさわしいと思っております。
また今年の干支は酉年で、『とりこむ』という言葉にかけまして、新しい事業を始めたり、新しいことにチャレンジしたりするのには非常に縁起のよい年と言えると思います。バニラエアは2017年、まさに挑戦の1年ということで、2月18日からは成田空港から関西空港、翌日の19日からはLCCとして初めて函館空港にも就航いたします。酉年の気運に乗り、サービスや路線ネットワークを、さらに充実させていきたいと考えています」と語った。
また「お手元のご搭乗券をご覧いただくと、便名がJW2017と印字されていると思います。これは今年1年が皆さまによい年となりますようにと、スタッフが準備した縁起ものです。よろしければ、今年1年のお守りとしてお使いいただければ幸いでございます」ともコメントしていた。
機内では山室副社長から新年の挨拶
5時35分にブロックアウトし、6時2分に離陸したJW2017便が高度を上げると、バニラエアの取締役副社長である山室美緒子氏から「皆さま、新年あけましておめでとうございます。本日は2017年、バニラエア初日の出フライトのご搭乗いただきまして、誠にありがとうございます。また平素よりバニラエアをご利用いただき、あらためて御礼申し上げます。
上空では地上よりも少し早く初日の出がご覧いただけますので、間もなく水平線の向こう側から初日の出が見えると思います。また今日は、お天気にも恵まれておりますので、絶好の初日の出がご覧いただけると思います。短いフライトではございますが、皆さまの2017年をスタートさせる思い出のフライトとなるようにお手伝いさせていただきたいと思いますので、最後までどうぞごゆっくりとお寛ぎください」と新年の挨拶があった。
館山上空1万6000フィートから拝む初日の出と、朝日に照らされる富士山を眺める
乗客162名プラス幼児1名と、スタッフ・記者の合計176名を乗せ、初日の出を拝むポイントである千葉県の館山上空まで南下すると、A320型機はゆっくりと旋回し北上。そして1分ほど進むと再び旋回して1分ほどの南下。これを繰り返しながら日の出を待った。
太平洋上には雲がかかっており、快晴時よりは若干遅れたものの、数回の旋回をしている間に東の空の雲の合間から太陽が姿を現わし、乗客たちからは歓声があがり拍手が起こった。高度1万6000フィート(約4880m)の高所から眺める初日の出はとても気分のよいものだった。
その後、館山を離れ飛行機は静岡県の焼津方面に向かい、東京湾から駿河湾までの眺望はもちろん、三浦半島、江の島、芦ノ湖、富士山、大島など、2017年を迎えたばかりの街や自然をゆったりと眺めることができた。