旅レポ
新春スペシャルフライト♪ ANAの「初日の出フライト」に乗ってみた!
2017年1月2日 18:26
新年あけましておめでとうございます。今年の元日は全国的に大きな天気の崩れもなく、各地で初日の出を拝めたようですね。私ゆきぴゅーはと言いますと、毎年元旦は日がだいぶ高くなった頃に起き出して、お屠蘇を飲みながら届いた年賀状を見てダラダラ過ごしていたのですが、今年はそんなぐ~たら元旦ではありませんでした! ANAの「初日の出フライト」に乗ってきたからですの。
この「初日の出フライト」は、毎年1月1日にANAが実施しているANAマイレージクラブ会員限定のフライトで、“初日の出”と“富士山”を上空から見ながら遊覧飛行するというもの。機内ではおせち料理と飲み物がふるまわれ、枡酒などのお土産も提供されるという素晴らしい内容のお値段はちなみに、窓側の席を含むプレミアムAコースで2人分が10万円! 一番リーズナブルな普通席利用のBコースでも6万円(2人分)と、けっしてお安くはないのですが、例年11月頃に販売され、あっという間に完売となる人気ツアーなのだそうです。同社では羽田コースと名古屋(セントレア)コースを実施。私は今回、羽田発着便に搭乗するという願ってもない機会をいただき、人生初の機上からの初日の出を拝んで参りました~!
今回の機材はボーイング 777-300型機で、便名がNH2017便。搭乗ゲート前には早朝4時30分頃からぞくぞくと初日の出フライトの乗客が集まり、華やかな振袖姿のグランドスタッフさんらとの記念撮影タイムからスタートしました。
その後、同社代表取締役である篠辺社長が登場し、「皆さま、あけましておめでとうございます。本日は天候も良好ということで、富士山越しに上がってくる初日の出を機内から存分にお楽しみいただけるかと思います」と挨拶。さらに「私どもANAは1952年創業ですので今年は65年目にあたります。ここまでこられたのも皆さまのおかげ。本年もどうぞよろしくお願い致します」と締めくくりました。さぁまもなく搭乗開始です。
2017年新春の空へ離陸!
お土産を手渡された乗客は、篠辺社長やグランドスタッフさんたちに笑顔で見送られて機内へ。この日の搭乗人数は、年配のご夫婦や、お子さまを含むご家族連れ、カップルなど大人185名と幼児1名の合計186名。うちCA(客室乗務員)さんは10名で、皆さん胸元に愛媛県産のデルフィニウム“さくらひめ”のコサージュを付けての乗務でした。淡いピンク色の花はその名のとおり“サクラ”を思わせる新春にぴったりの装い。ちなみに花言葉は「希望」なんだそうです。
まだ辺りが真っ暗な5時51分に羽田空港を離陸したNH2017便は、伊豆半島上空を通過後、進路を北西に向けて南アルプス上空を目指しました。
「皆さま、本日はANA初日の出フライトにご搭乗いただきましてありがとうございます。高度約4000mの上空から幻想的な地平線とご来光、世界遺産の富士山をご堪能ください」のアナウンスに否が応でも胸が高鳴ります。
ほどなくしてCAさんがおせち料理の入った2段重を配り始めてお食事タイムです。お腹空いたなぁ~中身はどんなかなぁ~? とちょっと気を取られているうちに、どんどん西に向かっていたNH2017便。ふと窓の外を見ると、青とオレンジのグラデーションに染まった水平線に富士山の美しいシルエットが見えて大興奮でした。機内あちこちでカメラやスマートフォンのシャッターが鳴り響きます。
飛行ルートによると、今年の初日の出鑑賞地点は、富士山から北西の位置にある長野県上伊那郡上空とのこと。ちょうど富士山の方角から初日の出が見えるように滞空して、左右どちらの窓からも初日の出が見えるように、機体は何度も旋回を繰り返しています。
そして高度も約4000m(1万3000フィート)と、通常の国内線フライトの約1/3の高さで滞空しているそうで、これは低い方がより地上の景色がキレイに見えるということで特別に設定しているんだそうです。
何度か旋回を繰り返しているうちに「皆さま、2017年初日の出まであと5分ほどです」とのアナウンス。いよいよ待ちに待った瞬間がやってきました。
今まで初日の出をどこかに見に行こうなんて思ったことはなかった私なので、上空から、しかも富士山の向こうから上がる素晴らしい初日の出を見ることができて心から感動してしまいました。毎年販売開始と同時に完売するのも分かりますわ~!
こうして初日の出を無事見届けた2017便は、進路を南に向けて浜名湖方面へ。その後伊豆半島、伊豆大島、房総半島上空を経て羽田空港へと戻ってきたのでした。
最後にゆきぴゅーの突撃インタビュー! 東京都在住の30代のご夫婦にお話を伺ったところ、この「初日の出フライト」はテレビなどで見て知っていて、いつか乗ってみたいなぁと思っていたそうで、今回はついに発売当日に即予約したとのこと。「おせちも美味しかったですし、初日の出の写真もバッチリ撮れてよかったです! ぜひまた来年も乗りたいですね」とお2人ともニコニコ顔。よい新年のスタートになりましたと話していました。
「今年一年が皆さまにとって希望に満ちあふれた素敵な1年となりますようANA社員一同お祈りしております」というアナウンスと共に感動の初日の出フライトは終了となり、私にとっては胸いっぱい&お腹いっぱいの大満足の2017年スタートでした。しかも1年分の富士山を見たんじゃないかというくらい、いろいろな角度からさまざまな表情の富士山を堪能できたのがよかったです。
そして、そして! こんなに朝から、これだけ充実した時を過ごしたのに、都内の自宅に戻ってもまだ朝の10時前という奇跡(笑)。元日をもう1日プレゼントしてもらったような、得した気分になれちゃいましたよ。間違いなく一生の思い出となった2017年の幕開け。ANAさんありがとうございました~!