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JAL、ニコニコ超会議でMicrosoft HoloLensを国内初展示

ボーイング 767型機のジェットエンジン実物も展示

4月29日、30日開催

会場:幕張メッセ

 JAL(日本航空)は、「超ネ申ヒコーキ operated by JAL」と題したブースを構え、千葉市の幕張メッセで開催中のニコニコ超会議2016に参加した。JALのニコニコ超会議への参加は今年で3回目となるが、今年はJAL航空券などが当たる各種参加型イベントを用意するとともに、実際のボーイング 767型機に搭載されていたジェットエンジンの実物を展示し、マイクロソフトが開発したAR(拡張現実)型ヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」を使った機体整備研修システムの展示などを行なった。一般の来場者を対象としたHoloLensの展示は、今回が国内初となる。

 展示されたHoloLensを使ったシステムは、整備員が機体整備の研修に利用することを想定したもので、機体やジェットエンジンなどの仕組みや動作の概要、整備の手順や注意点などを映像と音声で確認できるようになっている。例えば、ジェットエンジンなどの整備手順を確認する場合などは、上下左右見渡したり、周囲を移動して回り込むと、その動作に合わせてHoloLensに表示されるジェットエンジンの映像が移動したりと、実物が目の前にあるかのような感覚で研修を行なえる。

 そして、細かなバーツ部分を触るような動作を行なうと、そのパーツの役割や動作の概要などが、映像と音声で解説される。今回展示されていたシステムは、自宅などでの研修を想定しているものだそうだが、実際の機体整備の場面で着用し、整備を行なっている部分の情報を表示させるといった用途も想定し開発しているとのこと。

 このHoloLensのシステムは、ニコニコ超会議2016来場者も体験可能だが、1日45人限定となっている。JALブース受付で先着順に整理券が配布するので、体験したい場合には、開場すぐにJALブースに訪れることをお勧めする。

一般向けとして国内初展示となった、マイクロソフトの「Microsoft HoloLens」
このように頭に装着して利用。JALブースでは、機体整備の研修用システムの体験が可能
ホログラムによる映像が、この部分から目に届く。外の様子も見えるので、実際の機体整備の場面などで、実物を見ながら情報を表示させるといった用途にも活用が想定されているという
このような映像がHoloLensを通して見える。移動したり頭を動かすことで、その動作に合わせて映像も動く
映像に手を伸ばすように操作することで、詳細な情報も表示される

 実際の旅客機に搭載されていたジェットエンジンの実物展示も、JALブースでの大きな見所となっていた。このジェットエンジンは、退役したボーイング 767型機に搭載されていた、プラット・アンド・ホイットニー製の「JT9D-7R4D」で、カバーを外した状態で展示されていた。旅客機のジェットエンジン実物を、このような展示会で展示することは過去に例がないそうで、こちらも初の試みとなっている。

 カバーを外した状態で、手が届くほど間近な場所から本物の旅客機のジェットエンジンが見られるということは、一般の人にとってほとんど機会がなく、非常に貴重な体験といえる。JALの整備士も間近で説明員として待機しており、ジェットエンジンの仕組みや機能を細かく説明してもらえるという点も合わせ、見逃せない内容といえる。

ボーイング 767型機に搭載されていたジェットエンジン、プラット・アンド・ホイットニー製の「JT9D-7R4D」も展示
エンジンカバーを外した状態で展示。実物のジェットエンジンを一般の展示会で展示するのは今回が初とのこと
細かなパーツも含め、じっくりと見学できる
ファンブレードもむき出しで見られる
背面側からもじっくり見られる。この角度からエンジンを見る機会はほとんどないので、必見だ
実際の整備員が説明員として待機しており、細かな部分まで説明してもらえる

 このほか、自分で折った紙飛行機を飛ばして的に当たるなどすれば、JAL国内線旅行券などがあたる来場者参加型イベントも実施。紙飛行機は、JAL入社式で新入社員が飛ばしているものとほぼ同等の台紙(ニコニコ動画のロゴが入ったニコニコ超会議2016オリジナル台紙)を使って折り、タラップカーを登った上から飛ばすようになっている。難易度はかなり高いそうだが、ぜひともチャレンジしてみてもらいたい。

 ニコニコ超会議2016は、幕張メッセで4月29日は10時から18時、4月30日は10時から17時の会期で開催される。

タラップカーは2台用意。タラップを登った上から、網がかけられている中で紙飛行機を飛ばす参加型イベントを実施
JAL入社式で新入社員が飛ばしているものと同等の台紙(ニコニコ動画ロゴが入った特別仕様)で紙飛行機を折って飛ばす
台紙が入れられた袋に飛行機の折り方が2種類掲載されており、どちらかの折り方で折って飛ばすことになる
タラップを登った上から的に向かって飛ばす
奥のJALマークに当たるか、JALマークの下にあるテーブル上に紙飛行機が着陸すると成功。難易度はかなり高いとのこと
JALの整備士の方が周囲に待機し、紙飛行機の折り方のコツなどを伝授してもらえる
国際線ビジネスクラスやファーストクラスのシートも展示
こちらはビジネスクラスのシート。フルフラットとなり、快適に過ごせる
こちらはファーストクラス「JAL SUITE」のシート。コンパートメントとなっていて、プライバシーもしっかり保てる
内部も広々としており、さすがファーストクラスのシートという印象
こちらはフライトシミュレーターのコーナー。実際にパイロットの訓練に使われているものではないが、映像に合わせて動くシートが設置され、臨場感に優れる
JALのCAやパイロットの制服を試着できるコーナーも用意
2016年4月1日より、Pontaポイントが直接たまる新サービス「Ponta コース」の提供開始を記念し、JAL制服を身にまとうPontaも設置。Pontaとの記念撮影も可能だ

(平澤寿康)