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JAL、ビジネスクラス「SKY SUITE III」を備えた新「JAL SKY SUITE 787」（SS9II）を公開

新仕様のボーイング 787-9型機は成田～クアラルンプール線などで運航

編集部：稲葉隆司

2017年7月31日 15:34

2017年7月31日公開

JALは「JAL SKY SUITE 787」の新仕様（SS9II）を公開した

　JAL（日本航空）は7月31日、ビジネスクラスにフルフラット型座席「JAL SKY SUITE III」を採用したボーイング 787-9型機、「JAL SKY SUITE 787」の新仕様を、成田空港発クアラルンプール行きJL723便の出発前に報道向けに公開した。

　ボーイング 787-9型機の以前の仕様「SS9」は弊誌の記事も参照いただきたいが、ビジネスクラスが「JAL SKY SUITE」の44席から「JAL SKY SUITE III」の52席になったことが大きな変更点となる。仕様名は「JAL SKY SUITE 787」のままだが、新仕様は時刻表では「SS9II」と表記される。

従来仕様「JAL SKY SUITE 787」（SS9）

ビジネスクラス：JAL SKY SUITE（44席）
プレミアムエコノミークラス：JAL SKY PREMMIUM（35席）
エコノミークラス：JAL SKY WIDER II（116席）
全195席

新仕様「JAL SKY SUITE 787」（SS9II）

ビジネスクラス：JAL SKY SUITE III（52席）
プレミアムエコノミークラス：JAL SKY PREMMIUM（35席）
エコノミークラス：JAL SKY WIDER（116席）
全203席

新仕様「JAL SKY SUITE 787」（SS9II）になったボーイング 787-9型機

側面には「JAL SKY SUITE 787」と描かれている

ビジネスクラス「JAL SKY SUITE III」

座席配列：1-2-1
シート幅：20インチ
ベッド/シート長：78インチ
ベッド幅：21インチ（アームレスト収納時は29インチ）
シートモニター：17インチ

日本航空株式会社商品・サービス企画本部開発部空港サービス・客室仕様グループアシスタントマネジャー西垣淳太氏

　ビジネスクラスシート「SKY SUITE III」は弊誌の記事でもたびたび紹介しているように1-2-1配列の中央2席が斜め内側に向いたヘリンボーン配置が特徴。中央の2席はフルフラットにしたときにシートに高低差がつくようになっており、足下が上下で交差して干渉しないようにしている。

　換装前の「SKY SUITE」と比べるとシート幅は1インチ狭くなったものの、ベッド/シート長は4インチ長い。

　JAL 商品・サービス企画本部開発部空港サービス・客室仕様グループアシスタントマネジャー西垣淳太氏によると、すでにボーイング 777-200ER型で導入されている既存の「SKY SUITE III」からも改良が加えられていて、シート長が約2インチ長くなり、機内誌などを収めるシートポケットを通路側に移動したことで、シート幅も若干広くなったという。シートベルトも3点式に変更されている。

　ヘリンボーンなどの工夫によって、フルフラットや全席通路アクセスといった快適性を維持しつつ省スペース性を向上した「JAL SKY SUITE III」だからこそ、旺盛なビジネス需要に応えて、ビジネスクラスを44席から52席に増やすことができたとのこと。

ビジネスクラスシート「SKY SUITE III」はシートを斜めにしたヘリンボーン配置が特徴。これにより省スペースと快適性を両立している

両側のシートは窓に向いており、少し個室感覚もある

中央2席の間にあるディバイダ―は手動で収納できる

機内エンタテイメントシステムは「MAGIC VI」でシートモニターは17インチ

シートはフルフラットになり、78インチ（約198cm）の長さのベッドになる。窓側のシートは足下に機体の壁があり少し斜め

ユニバーサルAC電源とUSB電源が用意されている

機内Wi-Fi-サービスに対応している

スリッパなどアメニティ類

テーブルは倒して引き出して使用する

シートポケットを通路側に移動させたことでシート幅が若干増えた

シートベルトは3点式に変更された