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レッドブル・エアレース千葉 2017が6月3日~4日に開催、前日の練習飛行は強風のため中止
室屋義秀選手の2連勝に期待かかる。零戦などのサイドアクトも充実
2017年6月2日 19:53
- 2017年6月3日~4日 開催
最高時速370km、「世界最速のモータースポーツ」や「空のF1」などと形容されるエアレース「レッドブル・エアレース千葉 2017」が6月3日~4日に、千葉市美浜区の幕張海浜公園を舞台に開催される。決められたコース上をパイロンゲートを回避しながら飛行し、その速さを競うレースで、FAI(国際航空連盟)公認のレースとして2017年は全8戦のワールドチャンピオンシップを行なっている。
日本では2015年に開催されて3年連続の開催となり、いずれも幕張海浜公園で実施。2016年には唯一の日本人参戦パイロットである室屋義秀選手が優勝した。2017年はワールドチャンピオンシップ第3戦として行なわれるが、室屋選手は第2戦のサンディエゴ(現地時間4月15日~16日開催)で優勝を飾っており、連勝に期待がかかっている。
また、レース以外にもサイドアクトとして、世界一周に挑戦中の「ブライトリング DC-3」や、零戦里帰りプロジェクトの一環として復元された零式艦上戦闘機(零戦)二二型、陸上自衛隊のヘリコプター「アパッチ」、千葉市消防航空隊ヘリコプター「おおとり1号」「おおとり2号」などのフライパスやデモンストレーションが行なわれる。ブライトリング DC-3は6月3日の15時30分ごろと、4日の14時30分ごろ。零戦は3日の17時30分ごろ、4日の12時50分ごろの飛行が予定されている。
地上でもオフロードバイクやストリートダンサーらによるショーが行なわれるほか、6月4日の決勝レース後には、一般エリア内のステージで大会アンバサダーのGLAYによるスペシャル・ライブも実施。会場内には全国各地のご当地グルメが集まるフードコートも設置されるなど、いろいろな楽しみ方で時間を過ごせるイベントになっている。
予選前日の練習飛行は強風と高波で中止。選手はサイン会実施
予選前日の6月2日は練習飛行が行なわれる予定だったが、強風と高波の影響で、コースチェックのエクストラ 330LXが飛行したのみとなった。
レッドブル・エアレースはマスタークラスとチャレンジャーカップに分かれており、メインのレースとなるのがマスタークラスとなる。3日に行なわれる予選は、そのタイムにより決勝での組み合わせが決まる。
決勝では、まず「ラウンド・オブ・14」が行なわれる。これは参加14選手が2名ずつのマッチレースとしてタイムを競い、各マッチの勝者が次のラウンドに進めるというもの。7名の敗者のうちもっともタイムのよかったパイロットも進出し、計8名で次のラウンド「ラウンド・オブ・8」が行なわれる。これも同様に2名ずつのマッチレースでタイムを競い、勝者4名が進出。最終の「ファイナル・4」は4名がタイムを競い、順位が決まることになる。
2017年シーズンのマスタークラスに参戦しているパイロットは下記の14名(カッコ内はゼッケン番号、国籍と使用する機体)。第2戦で優勝した室屋選手は、現在総合3位となっている。
・クリスチャン・ボルトン(5、チリ、Edge 540 V2)
・マルティン・ソンカ(8、チェコ、Edge 540 V3)
・カービー・チャンブリス(10、アメリカ、Edge 540 V3)
・ミカエル・ブラジョー(11、フランス、MXS-R)
・フランソワ・ルボット(12、フランス、Edge 540 V2)
・ペトル・コプシュタイン(18、チェコ、Edge 540 V3)
・マティアス・ドルダラー(21、ドイツ、Edge 540 V3)
・フアン・ベラルデ(26、スペイン、Edge 540 V2)
・ニコラス・イワノフ(27、フランス、Edge 540 V2)
・室屋義秀(31、日本、Edge 540 V3)
・ピーター・ポドランセック(37、スロバキア、Edge 540 V2)
・ピート・マクロード(84、カナダ、Edge 540 V3)
・マット・ホール(95、オーストラリア、Edge 540 V3)
・マイケル・グーリアン(99、アメリカ、Edge 540 V2)
練習飛行が中止となった6月2日だが、千葉県浦安市にある出場する機体のハンガーエリアでは、一般来場者向けのサイン会を実施。各チームのハンガーの前に列を成すファンからサインや記念撮影のリクエストを受け、出場するパイロットは笑顔で応えていた。