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3月10日に引退した東京メトロ・銀座線01系車両、東大柏キャンパスへ研究用として譲渡

約333mの試験線を備える生産技術研究所付属千葉実験所へ、3月24日未明に搬送済み

2017年5月15日 発表

3月10日に営業運転を終えた銀座線01系

 東京メトロ(東京地下鉄)は、3月10日に営業運転を終えた銀座線01系車両のうち1両(01-630号車)を、東京大学に譲渡したことを発表した。車両は3月24日未明に中野車両基地(東京都中野区弥生町)から東京大学柏キャンパス(千葉県柏市柏の葉)に搬送されており、今後は研究用車両として活用されていく。

 01系は1983年に登場、6両を1編成として228両38編成が製造され、銀座線で運行されてきた。これまで熊本電鉄(熊本電気鉄道)への譲渡や、地下鉄博物館での保存といった例はあるが、研究用での譲渡はこれが初めて。

 東京メトロと東京大学は、長年にわたり走行安全性向上にかかわる共同研究を行なっており、東京大学生産技術研究所付属千葉実験所の機能移転に際し、01系車両の譲渡依頼を受け、実現したもの。千葉実験所には全長約333mの試験線があり、直線、曲線、踏み切り、分岐器などを備え、海外で使用される特殊レールも一部敷設されている。

東京大学生産技術研究所付属千葉実験所の試験線