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ハワイアン航空、羽田~ハワイ島・コナ線就航

「夜まで働いても出発に間に合う」日本からハワイ島への唯一の定期直行便

2016年12月21日 実施

ハワイアン航空は羽田とハワイ島・コナを結ぶ直行便を就航した

 ハワイアン航空は12月21日、羽田空港 国際線ターミナルにおいて、羽田~コナ線の就航式典を開催した。

 コナ国際空港があるのは、米国ハワイ州・ハワイ島。ハワイ諸島のなかで一番大きな島で、ホノルルなどで有名なオアフ島に次いで日本人観光客が多く訪れている。日本からハワイ島への定期便の運航は2010年以来途絶えていたが、ハワイアン航空の本路線が就航することで、唯一の直行便となる。

 初便の出発を控えた国際線ターミナルのハワイアン航空のチェックインカウンターも、就航のお祝いムードが盛り上がっており、搭乗客にはレイをかけるおもてなしが行なわれていた。

ハワイアン航空のチェックインカウンターでは、搭乗客にレイをかけるおもてなしが行なわれていた

12月21日(現地発20日)に運航を開始した羽田国際空港(東京)~コナ国際空港(ハワイ州ハワイ島)線

HA852便:羽田(23時55分)発~コナ(12時15分)着 ※水・金・日曜運航、12月21日就航
HA851便:コナ(17時05分)発~羽田(翌日22時05分)着 ※火・木・土曜運航、12月20日就航

 運航ダイヤからは、夜まで仕事をしてから羽田を出発、そしてハワイ島での観光を夕方までしっかり楽しんでから帰ってこられるイメージだ。使用機材は機材はエアバス A330-200型機(乗客定員:294人)で、ビジネス18席、エクストラ・コンフォート40席、メインキャビン236席という構成。週3往復、計6便で運航される。

真のハワイアンホスピタリティと、ハワイの持つ素晴らしさを経験してほしい

108番ゲートで就航記念式典が行なわれた。写真左から、ハワイ島 日本国名誉総領事/ハワイ島観光局 会長 アート・タニグチ氏、ハワイ島観光局 局長 ロス・バーチ氏、国土交通省 東京航空局 東京国際空港長 今込毅氏、ハワイアン航空 グローバルセールス・アライアンス部門 上席副社長 テオ・パナジオトゥリアス氏、東京国際空港ターミナル株式会社 常務取締役 上原貴宏氏、ハワイアン航空 日本支社長 宍戸隆哉氏
ハワイアン航空 グローバルセールス・アライアンス部門 上席副社長 テオ・パナジオトゥリアス氏

 HA852便が出発する108番ゲートで行なわれた就航記念式典ではまず、ハワイアン航空のグローバルセールス・アライアンス部門上席副社長であるテオ・パナジオトゥリアス氏が登壇。搭乗客、臨席者、関係者に感謝を述べたあと、「今回の羽田から週3回のコナへの直行便運航開始により、皆さまにさらなる利便性を提供できることをうれしく思います」と挨拶。

 そして、「日本からハワイへの運航を続け、さらに多くの旅行者の皆さまに、真のハワイアンホスピタリティと、ハワイの持つ素晴らしさをご経験いただける機会を、ご提供し続けてまいります。

 快適な空の旅、そしてハワイで思い出に残る素敵な時間をお過ごしください。マハロ! ありがとうございました!」と搭乗客に向けて笑顔で語った。

日本からハワイ島・コナへの唯一の直行便。将来的にはデイリー運航化へ期待

国土交通省 東京航空局 東京国際空港長 今込毅氏

 続いて国土交通省 東京航空局の東京国際空港長である今込毅氏が登壇。就航へのお祝いを述べたあと、日本とハワイの間にはさまざまな航空会社が多くの定期便を運航しているが、コナへは今回のこの路線が唯一であると強調。羽田空港の国際化が、本路線の就航によってさらに加速すると期待を寄せた。

 また、コナには火山をはじめとした豊かな自然、歴史的建造物、コナコーヒー、美しいビーチと、すばらしい観光資源がたくさんあり、長期滞在にも最適な環境がととのっていると紹介。

「ぜひともこれからたくさんのお客さまにこの路線をご利用いただいて、現在は週3便ですが、近い将来にはデイリー運航となることを期待しております」と挨拶した。

羽田~コナ線の安全を祈願

 登壇者の挨拶のあとには、ハワイで伝統を継承し、儀式を司る「カフ」が登場。就航する羽田~コナ線の安全な運航を祈願した。

 そしてテオ・パナジオトゥリアス氏、今込毅氏に加え、式典に臨席した東京国際空港ターミナルの常務取締役である上原貴宏氏、ハワイ島観光局の局長であるロス・バーチ氏、ハワイ島日本国名誉総領事/ハワイ島観光局の会長であるアート・タニグチ氏、ハワイアン航空の日本支社長である宍戸隆哉氏によって、レイセレモニーが行なわれた。ハワイではテープカットではなく、結ばれた1本の長いレイをほどくことで祝う風習があり、ハワイ路線らしい演出での門出となった。

 レイセレモニーのあとにはハワイアン航空セレネーダーズによるハワイアンミュージック、フラダンスのパフォーマンスがあり、いよいよ搭乗開始。臨席者たちがゲート前に並び、搭乗客一人一人に就航の記念品として、布製のミニバッグを手渡していた。

 HA852便は定刻どおり23時55分にブロックアウト、00時11分にハワイ島へ向けて離陸した。

ハワイにおいて伝統を継承し、儀式を司る「カフ」による、羽田~コナ線の安全祈願が行なわれた
テープカットではなくレイをほどくというハワイ流で、羽田~コナ線の門出を祝った
式典の最後にはハワイアン航空セレネーダーズによるハワイアンミュージック、フラダンスのパフォーマンスが行なわれた
日本からの初便となるHA852便の搭乗が開始
搭乗客には就航の記念品として布製のミニバッグがプレゼントされた
羽田~コナ線の使用機材はエアバス A330-200型機
定刻どおり23時55分にブロックアウト
A852便は00時11分にハワイ島へ向けて離陸した