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ムーミンが主題のテーマパーク「ムーミンバレーパーク」、2019年春オープン
記者会見にはムーミントロールとフローレンも登場
2016年12月7日 13:58
- 2019年春 オープン
フィンテック グローバルとムーミン物語は12月6日、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心としたエリアに開業を予定しているテーマパーク「メッツァ(metsä)」について、ムーミンの物語を主題としたゾーン「ムーミンバレーパーク」を2019年春に、また北欧のライフスタイルを体験できるゾーン「メッツァビレッジ」を2018年秋に、それぞれ開業すると発表した。発表日には東京都内で記者会見を開催し、ムーミントロールとフローレンも駆けつけた。
埼玉県飯能市の宮沢湖周辺に設置
記者会見冒頭、フィンテック グローバル 代表取締役社長の玉井信光氏により、メッツァの概要が紹介された。メッツァは、埼玉県飯能市にある宮沢湖周辺の25.7ヘクタールの敷地を利用。このうち、開発面積は15.8ヘクタール、計画施設面積は約1万3000m2を計画している。
現在、事業構想ならびに基本計画の策定とその検証を元にした基本設計を終え、2017年春から事業着工を予定。総事業費は150億円を計画しているという。玉井氏は、「飯能市が有する自然と、人々の暮らしが共に息づく、地域資源豊かな観光資産に、メッツァのコンセプトを合わせることで、飯能市の皆さまとともに新たな地方創生のあり方を創造し、周辺地域へと広げていきたい」と抱負を述べた。
続いて、飯能市長の大久保勝氏が登壇し、次のように挨拶した。
「昨年(2015年)6月30日、ムーミンの日に、衝撃的なムーミンのテーマパーク、メッツァを作るという言葉がありました。それから1年半、現実的に2018年から2019年にオープンすることを、飯能市民とともに喜びたいと思います。飯能市を選んでいただき、飯能市が日本で一番の適地だと言っていただいたことが、私や飯能市民にとってとてもうれしいことです。飯能市は、メッツァのオープンに向けて心ひとつになっています。飯能市は東京都心から特急で39分、飯能駅からメッツァまでは約3キロです。都心から1時間以内でメッツァに来られることは、非常に素晴らしいことと思っております。また、現在、横浜から飯能市まで鉄道1本でつながっていますし、圏央道もつながって、立地も素晴らしいと自負しております。今回の発表が、飯能市、日本中、そして世界中の皆さんの喜びにつながると確信しています」。
ムーミンの原作者ゆかりの人がロゴを製作
そのあと、ムーミン物語 代表取締役のロバート・ハースト氏が登壇し、「プロジェクトを進めると同時に、昨年発表したメッツァを構成する、2つのゾーンの正規名称とロゴも決めてきました」と述べ、メッツァを構成する2つのゾーンの名称が「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」に決まったこと、そしてメッツァと各ゾーンのロゴを発表した。
このロゴは、原作者トーベ・ヤンソンの姪であるソフィア・ヤンソンの息子、ジェイムス・ザンブラー氏が在籍するフィンランドの「Kobra Agency」が製作したもので、メッツァのロゴは宮沢湖周辺に広がる森を、メッツァビレッジのロゴは森のなかに広がるマーケットを、ムーミンバレーパークのロゴはムーミン谷を、それぞれイメージして製作されたという。
また、原作者トーベ・ヤンソンの親族で、ムーミンキャラクターズ社 クリエイティブディレクター兼会長のソフィア・ヤンソン氏のビデオメッセージも流された。ソフィア・ヤンソン氏は、「ムーミンの物語を主題とした新しいパーク、ムーミンバレーパークが、日本の埼玉県飯能市に誕生します。日本やアジア、ヨーロッパの多くのムーミンファンが、この新しいパークを訪れる日を心待ちにしています。美しい自然に囲まれたパークには、ムーミンをはじめ、トーベ・ヤンソンに関する施設やたくさんのワクワクする施設がいたるところに散りばめられています。世代を問わず楽しめる、ムーミン谷のような世界です。また、自然との共存や、例えばムーミンのキッチンで過ごす、楽しく暖かで幸福なひとときのような、トーベ・ヤンソンが創る物語の中心を流れるテーマや事情も大切にしています。そして何より、すべての人が冒険できる場所なのです。私もパークの誕生が待ち遠しく、ムーミン谷の雰囲気を味わえる日を楽しみにしています」と、ムーミンバレーパークの魅力や、自身もオープンを心待ちにしている旨を述べた。
サポーター制度やふるさと納税も活用
このほか、メッツァ開業に向けて予定しているプログラムについても紹介された。まず、メッツァ内のアクティビティやレストランのメニュー、ギフトショップで販売される物販商品などを、メッツァ開発チームとともに企画を行なうサポーターを募集する「アンバサダープログラム」を実施する。アンバサダープログラムの概要や応募方法などは、2017年1月にメッツァ公式ホームページで発表する予定。
また、フィンテック グローバルと駿河台大学との間で、地域振興ならびに教育振興の工場を目的とした連携常緑に関する基本協定を、2016年12月6日に締結したことも発表。地域貢献や教育に関するプログラムを、メッツァをはじめとして共に展開していきたいという。
合わせて、2016年12月6日より、メッツァ公式ホームページも開設。発表会で披露されたメッツァ、メッツァビレッジ、ムーミンバレーパークのコンセプトやコンセプト画像、ムービーなどを掲載するとともに、今後最新情報も随時更新していくという。
最後に、飯能市が実施しているふるさと納税「ムーミン基金」の返礼品として、ムーミンバレーパークのロゴをデザインしたアイテムが、2016年12月6日より追加されたことも発表された。ムーミンバレーパークのロゴがデザインされたアイテムの提供はこれが世界初で、ペアマグカップやピンズセット、パスケースなどの新しいグッズに加えて、ムーミングッズの詰め合わせセットも3製品追加されているとのことだ。
2つのゾーンから構成するメッツァ
メッツァは2つのゾーンで構成するテーマパーク。“北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所”を目指している。
無料で入場できる「メッツァビレッジ」ゾーンは宮沢湖周辺の自然豊かな公園機能を維持し、自然を身近に感じられる施設やアクティビティを展開。新鮮な地元野菜や工芸品を購入できるマーケット、サウナ併設の宿泊施設、グランピング施設などを計画している。
もう一つのゾーン、「ムーミンバレーパーク」は、ムーミンの物語を主題としたゾーンで、ムーミン一家と仲間たちや新しい発見に出会えるとしている。ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクション、物語に登場する灯台や水浴び小屋など、ムーミンの物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いを感じられる施設を用意。また、オリジナル商品を展開するギフトショップやレストランなども用意する計画となる。
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