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友好150周年で来日中のマチルド王妃が臨席した「べルギー観光セミナー」

フランダース、ブリュッセル、ワロンの魅力をアピール

2016年10月12日 開催

 日本とベルギーが1866年に修好通商航海条約を調印してから150周年にあたることを記念して、10月11日~14日の期間、ベルギー王国のフィリップ国王、マチルド王妃は国賓として日本を訪問。天皇・皇后両陛下主催の宮中晩餐会など、さまざまな行事に参加している。そのなかで10月12日、マチルド王妃が臨席し、東京・紀尾井町にあるホテル・ニューオータニで「ベルギー観光セミナー」が開催された。

 ベルギー観光セミナーは、ベルギー・フランダース地域政府、ブリュッセル市、ベルギー・ワロン地域政府の各観光局が主催し、3月22日のブリュッセルでのテロ事件後、落ち込んでいるベルギーへの日本人観光客の需要喚起、渡航促進につながるよう、フランダース、ブリュッセル、ワロンの魅力を、日本の旅行業界へ説明するもの。

 ちなみにベルギー王国は1993年に首都であるブリュッセル、ブリュッセルを除いた国土の北部を占めるフランダース地域、南部を占めるワロン地域からなる連邦制となっている。

ベルギーの国民も“おもてなし”をとても大切にしている

ベルギー王国 マチルド王妃

 会の冒頭では、マチルド王妃から参列者への挨拶があった。「150年前の1866年に、ベルギーは日本と正式な外交関係を樹立。これはベルギーにとって9番目の国であり、日本にとってベルギーは3番目に重要な貿易相手国となりました。そして1960年代には相当数の日本企業がベルギーに投資するようになりました。

 現在観光は、世界で最も急速に成長している経済分野の一つです。ベルギーが有するさまざまなブランドは、すでに日本の皆さまによく知られていますが、文化と観光こそが、ベルギーとの出会いのための主要な玄関です。ベルギーの数々の文化遺産、アール・デコ、アール・ヌーボーの建築様式、中世都市の街並み、またブリューゲル、マグリット、デルヴォーといった偉大な画家の作品などは日本の皆さまのご興味を集めています。

 また、欧州文化の中心地であることも、ベルギーの大きな魅力の一つです。欧州の最良のものが圧縮されて、ベルギーに集まっています。この多様性と、そこから生まれる創造性やユーモアのセンスを、日本人観光客の皆さまにはご理解いただけると確信しております。

 ベルギー国民はおもてなしをとても大切にしており、日本人観光客の皆さまに、ぜひとも私たちのおもてなしを体験したいただきたく思っています。ベルギーへお越しください。そして、私たちの国の素晴らしい庭園、フラワーショー、エリザベート王妃国際音楽コンクールといった演奏会、展覧会や美術館をご訪問ください。

 日本とベルギーがお互いの国を訪問し、お互いのおもてなしを体験することで、私たちの長年の友情を共に育んでいくことを、私は心から希望しております。今日はありがとうございます」とスピーチした。

ブリュッセルはベルギーとともに欧州の首都でもある

ブリュッセル首都圏政府首相 ルディ・ヴェルヴォール氏

 続いてブリュッセル首都圏政府首相 ルディ・ヴェルヴォール氏が登壇し、マチルド王妃やセミナー参加者への感謝を述べたあと、ベルギーは欧州の中心にあり、陸路でパリからは1時間半弱、ロンドンやアムステルダムから2時間と、欧州旅行の拠点に適していると説明。

 ベルギーは誰もが知る美食、ビール、チョコレートなどだけでなく、ブリュッセルはベルギー王国の1100万人、EUの5億人の首都であり、フランダースはブリューゲルやルーベンスといった著名な芸術家を輩出、ワロンはトゥルネーのノートル・ダム大聖堂など数々の世界遺産を有し、各地域に多様な特色があると紹介した。

 また、「うれしい報告」として、まもなく大規模な近代美術館がブリュッセルにオープンするとのことで、これはフランス・パリにあるポンピドゥー・センターの協力を得て完成するもので、世界で5本の指に入る集学的アートセンターにしていきたいと話した。

 そして「ツーリズムは、友好関係を築く最良の方法です。2015年は日本からベルギーに9万6500人の方が訪れ、19万日という宿泊を記録しました。これからもより多くの方々が訪れることをお祈り申し上げます」と挨拶した。

ベルギーで活躍する日本人が、ベルギーの魅力を語る

 マチルド王妃とヴェルヴォール首相の挨拶が終ると「Welcom to Belgium!」と題した動画が流れ、駐ベルギー大使の石井正文氏、ブリュッセルで開催された第20回「フラワーカーペット」のデザインを担当した乃村工藝社の鈴木不二絵氏、ベルギー王立美術館公認解説員である森耕治氏、ベルギー王立フランダースバレエ団プリンシパルの齊藤亜紀氏といった、ベルギーで活躍する日本人たちが、食やアートなどベルギーの魅力を語った。

セミナーでは「Welcom to Belgium!」と題した動画が流れた。ブリュッセルの観光名所であり、世界遺産でもある広場「グランプラス」では、隔年で「フラワーカーペット」が開催される。2016年のデザインテーマは150周年ということで「日本」だったが、乃村工藝社の鈴木不二絵氏がベルギーのデザイナーとともにデザインを担当した
駐ベルギー大使の石井正文氏
ベルギー王立美術館で公認解説員を務める森耕治氏
ベルギー王立フランダースバレエ団でプリンシパルを務める齊藤亜紀氏
ブリュッセルで10年以上営業する日本食レストラン「HINODEYA」の店主、樋口和浩氏
成田~ブリュッセルの直行便を運航しているANA(全日本空輸)からは、現地スタッフが「料理が美味しく、人が親切、街がコンパクトなので観光しやすい」とベルギーの魅力についてコメントを寄せた
ベルギーといえばピーテル・ブリューゲル親子、ピーテル・パウル・ルーベンス、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォーなど多くの画家が知られる。マグリットの作品は、菓子のパッケージなどさまざまな商用デザインに今も使われている

フランダースは西欧州の芸術の源泉

ベルギー・フランダース政府観光局 CEO、ヨーロッパ観光委員会 会長のペーター・デ・ウィルデ氏

 動画のあとには、ベルギー・フランダース政府観光局のCEOで、ヨーロッパ観光委員会の会長でもあるペーター・デ・ウィルデ氏から、フランダースの観光の魅力について、プレゼンテーションが行なわれた。

 日本の旅行業への感謝を述べたあと、フランダース地域のアートについて説明した。ベルギー・フランダース政府観光局が最近行なった調査によると、17世紀に活躍した画家ピーテル・パウル・ルーベンスを日本人の1/4が知っており、さらにルネ・マグリット、ピーテル・ブリューゲル、アンソニー・ヴァン・ダイク、ヤン・ファン・アイクといった画家の知名度も高いことが分かったという。

 このようにベルギーは15世紀以降、世界的に著名な画家を輩出した、西欧州の芸術の源泉ともいえるエリアであり、フランドル派のルーベンス、ブリューゲル、アイクの名作が生まれたフランダース地域を訪れることは「比類ない経験」になるとアピール。フランダースにはアントワープ、ブルージュ、ゲント、ルーヴェン、メッヘレンと、5つの著名な芸術都市があり、ベルギー・フランダース政府観光局は2020年にかけて、数千万ユーロを投資し、インフラや観光サービスの整備、フランドル派巨匠に関する文化イベントや常設展の充実を図り、フランダース地域を訪問し、フランドル派の作品を鑑賞しようという機運を高めていくと話した。

 ルーベンスの作品を多数収蔵するアントワープ王立美術館は2019年にリニューアルオープン、そして2019年はブリューゲルの没後450周年であり、記念行事が予定されているという。市立博物館として一般公開されている「ルーベンスの家」では所蔵する作品の展示などが行なわれるほか、「ルーベンス・エクスペリエンス・センター」が新設され、アートツアーの最適なスタートになると紹介。さらに「ブリューゲルの家」も2019年にオープンする。

 また、2020年にはフーベルト/ヤン・ファン・アイク兄弟が描いたゲントの聖バーフ大聖堂の祭壇画の修復が終わり、ベイドチャペルに戻ってくるそうで、それに合わせて大聖堂の地下にビジターセンターが新設されるほか、ヤン・ファン・アイクの全作品を集めた展覧会も、同年春から開催されるそうだ。

「ユニークな試み」として、2018年に「フランドル派巨匠をフランダースの実際の場所で体験しよう」プロジェクトが始まり、これはルネサンスとバロックの名作を、その作品が描かれ、最初に展示された場所で鑑賞してもらうという企画とのこと。フランダースの5つの芸術都市から小さな町まで、60カ所以上の教会や城、歴史的な邸宅などが参画すると紹介した。

「このように芸術作品を直接体験することを、美食やショッピングとともにあらゆる人に経験してほしいと願っています。フランダースを知っていただき、2020年にかけてのさまざまなイベントをベルギー旅行のきっかけにしていただけるよう、喜んでお手伝いさせていただきます。今日はありがとうございました」とプレゼンテーションを締めくくった。

2018年~2020年は、フランダースを代表する画家たちにまつわるさまざまなイベントが予定されている
「ルーベンスの家」では2019年に「ルーベンス・エクスペリエンス・センター」が新設される
2019年はブリューゲルの没後450周年にあたり、さまざまな行事が予定されている
2020年にはフーベルト/ヤン・ファン・アイク兄弟が描いたゲントの聖バーフ大聖堂の祭壇画の修復が終わり、ベイドチャペルに戻ってくる
フランダース地域を巡って作品を鑑賞するプログラムが予定されている

ブリュッセルは観光スポットもイベントも豊富

ビジット・ブリュッセル セールス・マネージャー アヌシカ・シュミット氏

 ビジット・ブリュッセルのセールス・マネージャーであるアヌシカ・シュミット氏からは、ベルギーの首都であり、EUの中心地でもあるブリュッセルについてプレゼンテーションが行なわれた。

 ブリュッセルには一つ星から五つ星まで200軒(約2万室)のホテルがあり、2015年には650万人が宿泊し、そのうち80%が外国人だったという。海外からの訪問者は1996年にはMICEの割合が70%だったが、現在はMICEとレジャー目的が半々となっていて、2020年までには650万人を1000万人にする目標を掲げている。

 ブリュッセルは住民1人あたり27m2の緑地面積があり、これは欧州の国々の首都のなかで最大級、住民1人あたりの美術館数は欧州最多、レストラン、バー、クラブは2000軒以上あり、1年間に開催される文化イベントは1万4000件と頻繁であると、ブリュッセルの概要を説明した。

 ブリュッセルの観光名所であり世界遺産でもある広場「グランプラス」、1958年に開催されたブリュッセル万博の際に建設されたモニュメント「アトミウム」、そしてベルギー王立美術館とマグリット美術館は外せない観光スポットであると紹介。さらにベルギー漫画センターや楽器美術館、Bozar アートセンターやラーケン王宮の温室も訪ねてほしいと話した。

 季節ごとにもさまざまなイベントがあり、5月にはコンサートやストリートパフォーマンスなどで賑わう「アイリスフェスティバル」、LGBTなど多様性を称えるイベント「ベルギーPRIDE」が、7月には中世の村や文化を再現したさまざまなイベントが繰り広げられる「オメガング」、8月にはグランプラスをフラワーアートで埋め尽くす「フラワーカーペット」が実施される。2016年の第20回フラワーカーペットでは、日本をテーマに花鳥風月をベゴニアなどでデザインした1800m2のタペストリーが美しかったと話した。

 さらに8月には10日間にわたって音楽、演劇、ストリートシアター、子供向けイベントなどが行なわれる「ブリュッセル・サマー・フェスティバル」、9月には毎年約1万人が集まる「コミック・フェスティバル」があり、欧州のコミック愛好家にとって重要な催しとなっていると紹介。また、9月に行なわれる「ベルギー・ビール・ウィークエンド」と「イート・ブリュッセル! ドリンク・ボルドー!」は、「美食家にはぜひとも楽しんでほしいイベント」だと話した。

 そして11月の最終週から1月の初旬まで、ブリュッセルの街はお祝い気分一色となり、グランプラスでは音と光のショーが繰り広げられ、聖カトリン広場はまるで遊園地のようにメリー・ゴーランドや観覧車、スケートリンクができあがり、ブリュッセル中心地ではクリスマス・マーケットが軒を連ねるという。

 このように1年をとおして楽しめるブリュッセルだが、今後も数年にわたり美術館・博物館のリニューアルやホテルの開業などが予定されていると紹介し、プレゼンテーションを終えた。

ブリュッセルには2015年には650万人が宿泊し、そのうち80%が外国人だったという
ブリュッセルの観光スポットであり、世界遺産でもある広場「グランプラス」
ブリュッセル万博の際に建設されたモニュメント「アトミウム」
2009年に新設された「マグリット美術館」
15世紀から21世紀までの美術品を集めた「ベルギー王立美術館」
「ベルギー漫画センター」
「楽器博物館」
「Bozar アートセンター」
「ラーケン王宮」の温室
季節ごとにもさまざまな催しがある。5月には「アイリスフェスティバル」や「ベルギーPRIDE」
7月は「オメガング」
8月は「フラワーカーペット」などでブリュッセルの街は賑わう
8月は「ブリュッセル・サマー・フェスティバル」
9月は「コミック・フェスティバル」
さらに9月には美食家にうれしい「ベルギー・ビール・ウィークエンド」と「イート・ブリュッセル! ドリンク・ボルドー!」が開催される
11月最終週から1月初旬までは、ブリュッセルの街がまるごとお祝いムードとなり、さまざまなイベントが行なわれ、露店も多く立ち並ぶ
向こう数年にかけて、美術館・博物館のリニューアルや、9軒のホテルのオープンが予定されている

ナポレオンの足跡が残るワロンはビール王国でもある

ワロン・ブリュッセル観光局 会長 ファブリス・ドゥレーシェル氏

 ワロン・ブリュッセル観光局 会長であるファブリス・ドゥレーシェル氏は、ワロン地域についてプレゼンテーションを行なった。ベルギーの南部を占めるワロン地域の中心には、アルデンヌという緑豊かな地域が広がっている。大きな湖があり、森や川などの自然があり、数々の生物が生息しており「まるで宝石箱のよう」と表現した。

 そしてベルギーのほかの地域と同じくワロンもまたビールの名産地であり、数々の小さなブラッスリーで提供する果実風味のビールやホワイトビール、修道院で作るトラピストビールなど、バラエティに富んだビールを味わえ「ビール王国ワロン地方」であると紹介した。

 そのほかにも、リエージュは王立オペラ座、フィルハーモニー管弦楽団、TGVの停車駅であるリエージュ・ギマン駅などが、ナミュールは城砦からみるムーズ川が、シャルルロワはストリートアートと漫画で盛り上がり、モンスは欧州文化都市の2015年の首都に選ばれた街並みが、トゥルネーは世界遺産でもありベルギー最古の街並みが見どころと説明した。

 そしてワロンは歴史や民族文化、美食やスポーツ、アクティビティに温泉とさまざまなお勧めスポットがあると紹介。「スパ」という言葉が生まれたブイヨンは、世界有数の癒しスポットであると話した。また、ナポレオンのワーテルローの主な戦場はワロンにあり、歴史好きの旅行者が多く訪れているそうで、ナポレオン街道沿いを中心に、さまざまな古城、城塞を訪ねるのもお勧めだという。

「タンタン」や「スマーフ」などが生まれたワロンでは、漫画は「アート」として位置付けられており、「彼らの故郷であることを私たちは誇りに思っています」と語り、「皆さまをベルギーで、ワロンでお迎えできましたら幸いです」とプレゼンテーションを終えた。

ベルギーの南部を占めるワロン地域の中心には、アルデンヌという緑豊かな地域が広がっている
ワロンでは大小さまざまなブラッスリーや修道院で作られる多種多様なビールを楽しめる
リエージュは王立オペラ座、フィルハーモニー管弦楽団、TGVの停車駅であるリエージュ・ギマン駅などが見どころ
ナミュール、シャルルロワ、モンス、トゥルネーなどの見どころを紹介
歴史や民族文化、美食やスポーツ、アクティビティに温泉とさまざまなお勧めスポットがある
ワロンでは世界遺産、無形文化遺産も多い
約1200kmの整備されたサイクリングロードで観光名所を巡ることができる
ワロンには、9世紀~20世紀に建造された古城が多く点在している
古城のなかには結婚式を挙げられるものもある
歴史好きにはナポレオンの足跡を辿るのもお勧め
「ワーテルローの戦い」があったのはこの地域
「タンタン」や「スマーフ」はワロンから生まれた

ANAは唯一の東京~ブリュッセルの直行便を運航

全日本空輸株式会社執行役員、ANAセールス株式会社 副社長 菅谷とも子氏

 セミナーの最後では、ANA(全日本空輸)執行役員、ANAセールス 副社長である菅谷とも子氏が、ベルギー渡航に関連したANAの施策などを紹介した。

 ANAは2015年10月25日から成田~ブリュッセルの直行便を運航しており、これは日本とベルギーを結ぶ唯一の定期運航便であると説明。機材はボーイング 787-8型機を使用し、日本からは約12時間20分、ベルギーからは約11時間25分の所要時間となる。

 3月のテロ以降大きく落ち込んでいた搭乗実績だが、ビジネス需要を中心に回復傾向にあるという。さらにレジャー需要を喚起するために、ANAは「美ベルギー」キャンペーンを10月1日~2017年3月31日の期間実施。ANAセールスやルックJTB、H.I.S.(エイチ・アイ・エス)、クラブツーリズムなどと連携し、対象となるベルギーへのツアー商品を購入した人にプレゼントを提供する企画を展開、Webサイトや雑誌広告などでも訴求していくと説明した。

 さらに成田~ブリュッセル線については、フルフラットになるビジネスクラスのシート、ゆとりのあるプレミアムエコノミークラスのシートを中心に、優先チェックインサービスやアメニティ、機内食やラウンジの利用などについて紹介した。

ANAは2015年10月25日から成田~ブリュッセルの直行便を運航しており、これは日本とベルギーを結ぶ唯一の定期運航便となる
3月のテロ以降大きく落ち込んでいた搭乗実績だが、ビジネス需要を中心に回復傾向にあるという
ANAは「美ベルギー」キャンペーンを10月1日~2017年3月31日の期間実施している
成田~ブリュッセル線のビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスの特徴を紹介
成田空港のANAラウンジでは、2016年6月1日から「シェフサービス」として握り寿司の提供を行なっていることなどを紹介
有名シェフなどのプロフェッショナルたちが機内食を監修する「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」や、機内で提供するワインなどへのこだわりを紹介

日本の皆さんに安全・安心に旅をしてもらうための努力を継続している

フランダース政府 首相 ゲールト・ブルジョワ氏

 セミナー終了後の懇親会では、フランダース政府 首相であるゲールト・ブルジョワ氏がスピーチをし、参列者への感謝を述べたあと、政治家になる前には観光業に関わっていたと自己紹介。だからこそ国にとっての観光業の重要性は認識しており、「ベルギーの観光業は困難な時期もありましたが、日本からベルギーへの観光客の皆さまに安全・安心に旅をしてもらうための努力をしている」と説明。

 そして、「ベルギー、フランダースがもつグルメや芸術、建築などの魅力を積極的に発信していきます。私もANAの成田~ブリュッセル線の直行便で気持ちよい旅ができました。この直行便を使い、より多くの方々にベルギーへきていただくことを期待しております」と挨拶した。