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ウィルチェアーラグビーとパラトライアスロン日本代表選手団がJAL便でリオデジャネイロパラリンピックへ出発
秦由加子選手、池透暢選手、池崎大輔選手らが出発セレモニーに参加
2016年9月2日 20:46
- 2016年8月31日 実施
リオデジャネイロパラリンピックに出場する、ウィルチェアーラグビーとパラトライアスロンの日本代表チームが、8月31日に成田空港からリオデジャネイロへ出発するにあたり、JAL(日本航空)は出発便搭乗ゲート付近で出発セレモニーを開催した。
セレモニーでは、「がんばれ!ニッポン!」の横断幕を前に、日本代表チームが紹介され、ウィルチェアーラグビー日本代表チームキャプテンの池透暢(いけゆきのぶ)選手と、パラトライアスロン日本代表チームの秦由加子選手がそれぞれ花束を受け取った。
続いて「JALがんばれ!ニッポン! JET」モデルプレーンが、ウィルチェアーラグビー日本代表チームの庄子健選手と、パラトライアスロン日本代表チーム佐藤圭一選手に手渡された。「JALがんばれ!ニッポン! JET」の「がんばれ!ニッポン!」の文字には、1万枚の応援シーンを集めた写真がちりばめられており、リオデジャネイロへ向かう日本代表選手の活躍を祈念し、羽田空港を発着する国内線で運航されている。
最後に、応援メッセージフラッグがウィルチェアーラグビー日本代表チームの池透暢選手、パラトライアスロン日本代表チームの佐藤圭一選手に贈られた。この応援フラッグは、日本代表チームへの応援メッセージをJALスタッフが寄せ書きしたもの。
花束や応援フラッグの贈呈を受けて、ウィルチェアーラグビー日本代表チーム池透暢選手から挨拶があり、「JALには本年度からオフィシャルサポーターとなっていただき、数々の国際大会に送り出していただいた。選手にも自覚と責任感が生まれて、ますますチームも引き締まって成長している」とコメント。
また、池透暢選手からは先ほど応援フラッグを手渡した「JALスポーツアンバサダー」を務める北川淳一機長が、普段からウィルチェアーラグビーの会場に足を運び、応援に来てくれていると紹介。ウィルチェアーラグビーでは車輪に松ヤニを使うため、使用した会場にタイヤの跡などで汚れが付く。それを選手たちで1時間以上かけて清掃しているが、北川機長らは試合後、ボランティアで一緒にその清掃にも参加。金銭面だけではない幅広いサポートに大きく感謝していると語った。
「これまでたくさんの方々にいただいた応援メッセージと、ご支援と、思いを私たちの背中に乗せて、しっかりリオで戦っていきたい。目標は、まずメダル。自分たちの全力の力を出し切って、一番高い目標の金メダルまで到達できたらなと思っている。ぜひ皆さん応援よろしくお願いします。」と挨拶した。
続いてパラトライアスロン日本代表チーム秦由加子選手がコメント。「私たちも海外シリーズ戦で度々海外に行くことがあり、その間はいつもJALに支援をいただきながら、快適に遠征をさせていただいている。今回、パラトライアスロン競技はリオデジャネイロ大会で初めて種目として採用され、パラリンピックに行くのは私が初めて。トライアスロン競技としても歴史に残るパラリンピックになる。日本の皆さまの期待に応えられるように、男子2名、女子2名の選手と、ガイド1名の計5名で戦っていきたい。応援よろしくお願いします」と語った。
選手団が乗り込んだのは成田発ニューヨーク行きの10時50分発 JAL006便。競技で使われる車いすはあらかじめ預け入れされていたが、移動用の各自の車いすで飛行機の搭乗口まで進み、機内移動用の車いすに乗り換え。タラップ手前であらためて各自の車いすは預けられ、梱包後にタラップ下に準備されたコンテナに1台1台しっかり固定。JAL006便の貨物室へ運ばれていった。
JAL006便は晴天のもと、A滑走路から11時22分に離陸。一路ジョン・F・ケネディ国際空港へと飛び立った。ウィルチェアーラグビーの試合は、9月14日(日本時間15日)日本対スウェーデンからスタート。パラトライアスロンは9月10日に男子レース、9月11日に女子レースが実施される。メダルを狙う各競技の活躍に期待したい。