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魅力たっぷりパークの魔法を紐解く。東京ディズニーランドの新ガイドツアーに参加

ディズニーテーマパークのこだわりを解説付きで楽しめるスペシャルツアー

2016年4月15日から実施中

 オリエンタルランドは、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーで、パークをキャストの解説とともに巡る新ガイドツアーを4月15日からスタートさせた。夏休みシーズンに合わせ7月27日に報道公開されたので、本記事では「東京ディズニーランド・ガイドツアー ようこそ!夢と魔法の王国へ」をレポートする。

 東京ディズニーランドは「東京ディズニーランド・ガイドツアー ようこそ!夢と魔法の王国へ」、東京ディズニーシーは「東京ディズニーシー・ガイドツアー ようこそ!冒険とイマジネーションの海へ」と題しており、それぞれにディズニーテーマパークのこだわりや魅力が発見できる内容だ。

 最大12名のグループツアーで、所要時間は約1時間30分。事前予約はディズニーホテル宿泊者が対象となっている。当日予約は空きがある場合に限り、来園当日のパーク開園時刻から「メインストリート・ハウス」(東京ディズニーランド)、または「ゲストリレーション」(東京ディズニーシー)内のガイドツアーカウンターで先着順で申し込みできる。料金は大人(中学生以上)が2500円、子供(4歳~小学生)が1000円、3歳以下は無料。当日予約した際はその場で前払いするシステムとなっている。

東京ディズニーランドでの当日予約は「メインストリート・ハウス」で。出発時の集合場所も兼ねている

 今回、報道公開されたのは「東京ディズニーランド・ガイドツアー ようこそ!夢と魔法の王国へ」。東京ディズニーランドが日本にあるからこそのトピックスや、ウォルト・ディズニーのテーマパーク建設に関するこだわり、そして知っているとうれしいトリビアまで途中休憩を挟みながらパークを散策できると人気のプログラムだ。予約時刻の約10分前には集合場所の「メインストリート・ハウス」へ。

 出発前には、トイレを済ませ、水分補給用のペットボトルなどを必ず持参して夏場は参加しよう。「メインストリート・ハウス」ではガイドツアーのキャストが待機しているので、自分の名前と人数を伝えよう。

「メインストリート・ハウス」に向かうとガイドツアーのキャストが待機している。乗馬の騎手をイメージしたコスチュームがポイント

 参加者全員が揃い出発時刻になるとキャストからレシーバーとイヤフォンを一人1セットずつ手渡される。これは、混雑するパークでキャストの解説をクリアに聞くための必需品だ。装着が完了すると、いよいよガイドツアーがスタート。

レシーバーとイヤフォン。これを通せば混雑するパークでもクリアに解説が聞ける

 まずは、ガイド担当のキャストの自己紹介から。そして、今回のツアーに欠かせないガイドツアーオリジナルカード「ツアーログ」が参加者一人一人に手渡される。このツアーログは、パークを巡りながら、ツアーの思い出を記録するアイテム。ツアー中に訪れた場所で渡されるスペシャルデザインのシールを貼り、自分だけのログを作れる。キラキラとロゴが輝き、まさにスペシャル感満載。手にしただけでこれから始まるツアーへの期待が高まるカードだ。

 開くと東京ディズニーランドのシンボル“シンデレラ城”や、各エリアを象徴するアトラクションのイラストが並んでいる。名前や日付、天気にガイド担当者を記入する場所もあり、ツアー体験をしっかり記録できる仕様だ。

深い赤を基調としたカラーリングの「ツアーログ」
ツアーログには人気アトラクションや各エリアを代表するイラストが描かれている

 全員がツアーログ片手に準備を整えると、まずは東京ディズニーランドのエントランスへ。新ガイドツアーは、パークの基本情報とともに、参加する時期ならではのトリビアなども織り交ぜて進んでいく。まずは東京ディズニーランドが、ウォルト・ディズニー初のパークであるカリフォルニアのディズニーランド・パークを参考にして生まれたことを解説。

エントランスでは東京ディズニーランド誕生の話を聞ける

 続いて、そのままワールドバザール入口のスペシャルイベントのサイン近くへ移動。記念撮影の人気スポットでもあるワールドバザールの入口のデコレーション。現在開催中の「ディズニー夏祭り」のサインなのだが、実は日本語を使ったデザインは東京のパークとしてもかなり珍しいものだそう。

 また、世界のパークのなかでも日本だからこそのイベントであるとの解説も。筆を使ったような豪快なタッチのロゴを改めて見ることで、地域性も感じられる一幕でもあった。

ワールドバザールの入口のデコレーション。現在開催中のスペシャルイベント「ディズニー夏祭り」のサインが掲げられている

 サイン下をくぐり、次はロイ・O・ディズニーがミニーマウスの手を握りベンチで楽しそうにしている「SHARING THE MAGIC像」横へ移動。東京ディズニーランド開園25周年のお祝いに、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーより贈られたと説明があり、ベンチの隣に一緒に座って記念撮影ができる楽しみもある。

ワールドバザールを入った左側でゲストを迎えるロイ・O・ディズニーとミニーマウスの像

 そしてそのままワールドバザール、そしてレストランやショップの紹介に。このワールドバザールはウォルト・ディズニーが生まれた20世紀初頭のアメリカをイメージしており、店舗一つ一つにストーリーがあるとのこと。例えば、パーク内最大の店舗である「グランドエンポーリアム」は百貨店という意味を持ち、オーナーはミッキーマウス。ウインドウ越しに働いている姿が垣間見れるらしいことや、「タウンセンターファッション」はおしゃれ好きなミニーマウスとデイジーダックがオーナーで、数々の賞を受賞しているなど、通り過ぎるだけでは分からないそれぞれの物語を教えてもらえた。

グランドエンポーリアムでは、ウインドウ越しにミッキーマウスの働く姿が見えるそう
ミニーマウスたちがオーナーの「タウンセンターファッション」では、洋服などを中心にパーク滞在を楽しくする身に付けアイテムが揃っている

 そして、ワールドバザールの特徴的な屋根についても言及。雨の多い日本の気候に合わせた屋根は3000枚ほどの特殊なガラスで作られているほか、その屋根の骨格部分が額縁のようになっていて“ある効果”が生み出されていることなど、1つの場所でも複数のトリビア的な情報を聞くことができた。ガイドツアーに参加するだけで、東京ディズニーランドの今まで知らなかった側面を体験することができるのだ。

雨が降っても安心のワールドバザールの屋根は、雨を防ぐだけではない素敵な効果も実はあった

 さらに、「ディズニー夏祭り」に連動してワールドバザールの提灯デコレーションにも注目。提灯には、ディズニーのキャラクターをモチーフとした紋が描かれており、それぞれ、ドナルドの足や、デイジーダックをイメージさせるお花のデイジー、そしてチップとデールのドングリ、クラリスが付けている花など、イベントに連動したインフォメーションも満載だ。

ディズニーのキャラクターをモチーフとした紋入りの提灯。ブルーもあり、紋が異なる

 ワールドバザールを抜けると、タイミングよく「ディズニー夏祭り」のスペシャルプログラム「彩涼華舞」の最中。ショープログラムの話もしながら、東京ディズニーランド開園15周年記念の際に贈られたウォルト・ディズニーとミッキーマウスの「パートナーズ像」の説明へ。

ショー中のため、多くのゲストに囲まれるようにたたずむウォルト・ディズニーとミッキーマウスのパートナーズ像。ウォルトが指をさす先にあるものとは?

 なお、ガイドツアーの最中は「ツアーログ」への記録も忘れずに。ガイドのキャストから、訪れたエリアにまつわるシールが配布されるため、それをしっかりとログに貼っておこう。例えば、ウォルト・ディズニーが大好きだった蒸気機関車は、現在「ウエスタンリバー鉄道」としてパークに活かされているが、そのシールがプレゼントされることも。

 シールのデザインは開催中のイベントによって変わる場合もあるため、どのタイプが配布されるかは、実際にガイドツアーを体験してからのお楽しみ。イベント毎に参加してコンプリートをしてみるのも面白い。

例えば、「ウエスタンリバー鉄道」の車両がデザインされたシール。実際に貼っている最中に同じ列車が横を通るサプライズもあった

 シールは「ツアーログ」のどこに貼ってもOK。参加者全員で自分のログにペタリとその場で貼り付ける。直感で貼っていこう。

「ウエスタンリバー鉄道」のイラスト部分に重ねるなど、自分のお気に入りの場所に貼り、ログを完成させていく

 パークのこだわりをたっぷり吸収できる新ガイドツアーは、まだまだ続くが、お伝えできるのはここまで。ほんの一部のご紹介とはなったが、ガイドツアーの1時間30分の中にかなりの情報量が詰まっていることはお分かりいただけただろう。

 この先のプラザテラスからは、実際にツアーを体験し、パークの持つ魅力を自らで発見してみてはいかがだろう。今まで以上にパークが好きになる、充実のひとときが待っているはずだ。

 今回、体験したのは「東京ディズニーランド・ガイドツアー ようこそ!夢と魔法の王国へ」だったが、東京ディズニーシーでは「東京ディズニーシー・ガイドツアー ようこそ!冒険とイマジネーションの海へ」を開催中。こちらも各テーマポートを巡りながらツアーログにシールを貼り自分だけのログを作成する形となっている。

 全体に歩くペースもゆったりしている。パークを訪れると時間に追われながら園内を歩きまわることが多いとは思うが、たまにはゆったりとパークの景観や細部へのこだわりを見てみるのも面白い。また、ツアーの途中には休憩時間もあるのでご安心を。日陰で水分補給をしたり、食べ歩きフードでサクッと小腹を満たしたりもできる。ガイドツアー終了後には、今までは何気なく見過ごしていた植栽やプロップスにまつわるストーリーも気になってくるはずだ。

 ガイドツアーのルートは1つではないこともポイント。参加するゲストとコミュニケーションを取りながら、ガイドのキャストが自在にルートを組み合わせていくため、前に参加したツアーとは別のルートが体験できる可能性も。ツアー中に参加者と話をしたり、さまざまな要素によりツアーが構築されていく部分も魅力的だ。クイズなども出題されるので積極的に答えて、1時間30分をとことん楽しんでみよう。