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11年間の締めくくりはスペシャルなミッキーマウス。「ディズニードローイングクラス」を体験
9月30日クローズの「ディズニーギャラリー」で、いまだけのイラストを描こう
2016年7月28日 00:00
- 2016年7月9日~9月30日 開催
オリエンタルランドは7月9日より、東京ディズニーランドの「ディズニーギャラリー」内で開講中の「ディズニードローイングクラス」に新クラスを開設。9月30日にクローズする同施設だが、11年間の「ディズニードローイングクラス」の集大成として、“「ディズニードローイングクラス」を楽しんでいるミッキーマウス”を描くことができる。7月27日には、新クラスの様子が報道公開された。
ディズニー・アニメーションの歴史を展示「ディズニーギャラリー」
場所:ワールドバザール内「ディズニーギャラリー」
「ディズニードローイングクラス」の会場となる「ディズニーギャラリー」は、1993年にオープンしたディズニー・アニメーションやパークに関する展示を行なうアート施設。ワールドバザール内のシンデレラ城寄りに位置し、「ディズニードローイングクラス」の新クラスの作品と“Learn to draw Mickey & his pals”と書かれたボードが目印だ。
入口自体は1階にあるが、会場は2階にあり、階段もしくはエレベータで移動する。1階の入口の右側には「ディズニーギャラリー」誕生への思いが綴られたプレートも飾られている。プレートには「ウォルト・ディズニーの夢を実現させてきた多くの才能あふれる人々に捧げて、過去・現在・未来にわたるディズニー・テーマパークの独創的なアートワークの数々を、ここに展示いたします。そして私たちは国境を越えた言葉としてのディズニー・スピリットに敬意を表し、これらの作品が東京ディズニーランドのファンの皆さまと、すべての“夢を追い求める人々”に力を与え続けることを願ってやみません。」と記されておりパークにおける同ギャラリーの意義が示されている。
現在、「ディズニーギャラリー」では「Dreams Come True ~Magical Moments in Disney Animation~」と題する展示を開催。展示の冒頭には「ディズニーの主人公たちには逆境や悪者に立ち向かわなければならない運命的な瞬間がおとずれます。ここでは、幸せを導いた名シーンの発想の原点をご紹介します。」とあり、ディズニー・アニメーションにおける印象的なシーンが生まれる秘密を紐解く内容となっている。
会場に一歩足を踏み入れると、静かでゆったりとした雰囲気のなか、パークの原点ともいえる映画に登場する生き生きとしたキャラクターたちのオブジェや、作画用紙に描かれたコマをパラパラめくり、動きを楽しめるアニメーションの体験ができる。オブジェは、映画「ダンボ」の“魔法の羽根”を握るティモシーマウスとカラスのリーダー、そして映画「ファンタジア」の魔法使いの弟子のミッキーマウスとほうきたちをはじめ、クラシックな作品から誰もが知る人気作品までたっぷりと展示中。
作画用紙は、オブジェに合わせた作品の1シーンが描かれており、映画「ダンボ」ならばカラスたちと空を自在に飛びまわるシーンを描いた部分、映画「美女と野獣」ならば野獣から王子に戻るシーンというように、立体とアニメーション両方で技術とシーンの美しさが堪能できる仕様となっている。
パネル展示部分では「シンデレラ」のドレスをデザインする際、アーティストたちがブルーのドレスに行き着くまでのデザイン画の数々や、「王様の剣」のモデルシートやキャラクターデッサン。短編アニメーションシリーズ「シリー・シンフォニー」の「クッキーのカーニバル」ではアニメーターたちがクッキーやキャンディに命を吹き込んだことなどが解説され、読み応えのある内容。
ミッキーマウスの歴史も詳しく説明されており、誕生秘話などを知ることができる。長編映画デビューのためにイメージチェンジを行なったことや、映画「ファンタジア」に主演したことで再び人気キャラクターに返り咲いたことなど、時間をかけて読みたいエピソードがたっぷり。オブジェのほうきが運ぶバケツから滴り、床に染みていく水のリアルさなども含め、じっくりその精巧さを堪能したい。
「ディズニードローイングクラス」の受講前に早めに会場を訪れて、作品完成までの試行錯誤の様子や、アニメーション制作の基礎を体験しておけば、よりドローイングへの造詣が深まり、1枚のドローイングから始まるアニメーションの奥深さを実感できるはずだ。
なお、「ディズニーギャラリー」内に併設されているショップには、東京ディズニーリゾートをモチーフとしたスペシャルなアートグッズをはじめ、ここでしか手に入らない限定品なども購入できる。
ディズニーのキャラクターを自分で生み出せる「ディズニードローイングクラス」
場所:ワールドバザール内「ディズニーギャラリー」
2005年のオープンから今年で11年目を迎える「ディズニードローイングクラス」。ディズニーのキャラクターたちの描き方を楽しく学べる場所として人気の同施設が9月30日にクローズするにあたり、11年目の集大成として新しいクラスが7月9日よりスタート。“「ディズニードローイングクラス」を楽しんでいるミッキーマウス”を約30分かけてじっくりと描くことができる。ドローイングに挑戦するミッキーマウスが、自分の作品をこちらに見せる仕草がキュートな1作。顔だけではなく、胴体や周辺も描くため、描き応えのある作品ともいえる。
参加するためには、まずは予約が必要となる。「ディズニーギャラリー」1階の受付場所で当日の開園時刻から予約を開始。「スタンダードコース」(1名510円)と「アドバンスコース」(1名1030円)があり、「スタンダードコース」では“ミッキーマウス”“ミニーマウス”“スティッチ”、「アドバンスコース」では“ラプンツェル”を描ける。
受付場所には完成イラストのイメージと時刻が掲示されているので、そのなかから自分の参加したいクラスと開講時刻を選び予約、前払いをするシステムだ。定員は1クラス30名。定員になり次第受付終了となる。今回は「スタンダードコース」の“ミッキーマウス”のスペシャルバージョンを体験した。
予約した時刻の10分前までに「ディズニーギャラリー」へ集合、「ディズニードローイングクラス」を受講できる専用スペースへの移動となる。待機ロビーには、アニメーションを生み出す行程を解説する“DISNEY ANIMATION AN APPRENTICE'S GUIDE”を展示。1枚の絵からどのようにして動きのあるアニメーションとなるのかが一目瞭然。「ファンタジア」の魔法使いの弟子姿のミッキーマウスが魔法でほうきたちを動かし、ディズニー・アニメーションができあがるまでの過程を楽しく説明している。 “ストーリーとストーリーボード”→“レコーディング”→“レイアウトとアニメーティング”→“インク&ペイントと背景画”→“撮影と編集”→“オープニングナイト”の6ステップで説明。そして、「さあ、これからはキミの番だよ。ディズニーキャラクターを描いてみよう。」とミッキーマウスがゲストに語りかけ、「いつの日か、キミの描いたディズニー・アニメーションが映画館で見られるのを楽しみにしている」と締めくくる。
制作過程の説明の反対側のディスプレイには、ディズニー・アニメーションに登場するキャラクターたちが“Can You Guess Who it is ?”などのコメントとともにゆっくりと描かれていく様子が映し出されており、待ち時間にどのキャラクターが描かれるのかを当てたりと楽しく過ごせる工夫がされている。また、“Heroines”“Heroes”“Villains”“Animals”“Classics”“Objects”に分けてディズニー・アニメーションには欠かせない登場人物たちのスケッチも飾られ、待ち時間もワクワクした気分になれる。
会場はズラリと机が並び、まさに教室という印象。「ディズニーギャラリー」が19世紀末の探検家、そして学者でもあった人物の邸宅を改装したギャラリーというコンセプトのため、エレガントでシックな雰囲気。「ディズニーギャラリー」の展示スペースにも、邸宅の持ち主を彷彿させる探検帽などの小物が飾られている。
前面には大きなスクリーンが設置されており、インストラクターのキャストの手元と、描く様子が映し出される。クラスを受講するゲストには映画「ファンタジア」のコスチューム姿のミッキーマウスと「ディズニードローイングクラス」のロゴが描かれた特製の鉛筆1本、画用紙が1枚用意されている。座る椅子の背もたれ部分や、机もミッキーマウスのコスチュームを模したデザインとなっているので見逃せない。
また、周囲にはミッキーマウスを始め、くまのプーさんなどのさまざまな表情や、描く際のポイントが書き込まれたボードが飾られ、まさにアニメーションの生まれる場所が感じられるデコレーションが満載だ。
いよいよ「ディズニードローイングクラス」が始まると、インストラクターのキャストが会場の前方に登場。ディズニー・アニメーションにおいてドローイング作業が一番大事な部分ということや、これから描くディズニーキャラクターについて説明。そして、「消しゴムは使わずに、描き上げます!」と伝え終わるとドローイングがスタート。
まずは机の部分から。まっすぐ横線を入れ、紙を動かしながらだと描きやすいなどのアドバイスをもらいつつ作画。次にミッキーマウスの輪郭、丸い部分を描写。指3本空けたところに……など具体的に描くときのポイントも教えてくれる。
顔の向きを決めるための線や、耳の目安は顔の丸の半分を描き、下書きが仕上がると次は、一つ一つのパーツを仕上げる作業へ。最初は丸や半円だった下書きがどんどんミッキーマウスとなっていくため、まるで魔法のような感覚に。また、今はどの体のパーツを描いているのかも丁寧に教えてくれるので、少し遅れ気味でも安心。描きやすいところから描いてみて下さいと、小休止も挟みながら進むので、子供でもペースについていける。
ミッキーマウスは今回、シャツ、ベスト、ジャケットを重ねて着ているため、それをイメージしながら描くことがコツだとか。また、蝶ネクタイをオンすることも忘れずに。
色塗りの際は、芯の幅を使いながら全体に色を載せていく。目の部分は、表情を豊かにするために光を入れることなども。そして、指を使い紙に色を馴染ませて自然な風合いに。
おまけとして、余裕がある場合は鉛筆や椅子も描き加え「ディズニードローイングクラス」の雰囲気を追加。ミッキーマウスの座っている椅子は、クラスと同じものだとのこと。ミッキーマウスが描いている白紙の紙には好きなイラストを描いてOKなので自分好みでアレンジできるのもうれしい。
ラストは、完成した作品をクラス全員で見せ合う発表会も。自然に笑顔になれるのが面白い。クラスを受講した参加ゲストには、使用した鉛筆、そして作品を持ち帰るためのスペシャルな台紙をプレゼント。受講したことで学んだ技術と楽しい思いでとともに作品を大切に持ち帰ることができる。
なお、「ディズニードローイングクラス」に参加した思い出を記念写真としても残せる。「東京ディズニーリゾート・オンラインフォト」でオリジナルフォトフレーム付きで描いた作品と一緒に、クラス終了後に撮影した記念写真をオーダー可能。Lサイズ(1枚54円)、2Lサイズ(1枚190円)で注文ができるため、パークの思い出の写真とともに手に入れておこう。
30分、または1時間かけてじっくりと、魔法の鉛筆でミッキーマウスたちを描く「ディズニードローイングクラス」。会場の「ディズニーギャラリー」の展示も含め9月30日まで楽しめる。
自分の手から魔法のように作品が生まれる瞬間を体験しに、スペシャルイベント「ディズニー夏祭り」で盛り上がる東京ディズニーランドへ足を運んでみてはいかがだろう。きっと、ディズニー・アニメーションの一番大切な部分である手書きの絵の持つ力や素晴らしさを味わえるはずだ。
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