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コネクティッドでグルメ旅。トヨタ初代コネクティッドカー新型「クラウン」でうにいくら丼
- 提供:
- トヨタ自動車株式会社
2018年9月28日 18:00
「クラウン」の歴史は日本の自動車の歴史でもある。戦後何もなかった日本から日本人の手になる乗用車を作るという強い情熱で、1955年にデビューした。そのクラウンは対米輸出もされて数多くのフィードバックを受け、その後の日本車輸出の礎を築いた。
クラウンの歴史は脈々と受け継がれ、15代の長い歴史の中で日本の高級車とは何かを問い続け、磨きをかけてきた。静粛性、ゆったりとした乗り心地、快適装備などはクラウンが大事に培ってきたものだ。しかし、クラウンは進化のために自ら変わることを厭わない。3代前の“ゼロクラウン”はこれまでのクラウンの常識を破って、高い運動性能に振り、一体性を大切にしたシンプルなデザインで一気に購買年齢を下げた。ゼロクラウンの初期型ではクラウンの常識を破ったハードな乗り心地で驚かせたが、それでも多くの人に支持された。
そしてこの2018年にフルモデルチェンジされたクラウンはゼロクラウンに範をとって、これまで以上に運動性能を重視したモデルとなった。もちろん、乗り心地はクラウンらしい伝統を引き継いでいる。
そんな最新のクラウンで秋の北海道に足を伸ばしてみた。雄大な北海道の自然に新しいクラウン。爽快なドライブの期待に胸が膨らむ。
苫小牧まで運ばれたクラウンを新千歳空港で引き取る。低く構えたスタイルは遠目でも目立ち、すぐに分かる。近代的な空港にも溶け込むデザインだ。ゴルフバッグが4つ入る大きく機能的なトランクに荷物を入れ、ガッチリしたドアを開けて明るいキャビンに乗り込む。
大きなメーターは見やすく、センターにある2画面に分かれたディスプレイは特に予備知識がなくともナビ画面やエアコンの操作が可能だ。こんなところもクラウンらしい。
自分でナビを設定するのも簡単だが、トヨタ自動車のコネクティッドサービスでオペレーターを呼び出し、目的地を小樽に設定する。ナビに目的地が送られてくるので、忙しい時などは非常にありがたい。
最新のToyota Safety Senseで、安全にドライブ
走り始めると、タイヤの転がり始めの素直さ、ハンドルを切った時の滑らかさ、どこをとってもドライバーに優しいことが実感できる。車幅感覚もつかみやすく、ついでに言えば横方向の視界も開けているので死角が少ないことも狭い駐車場ではありがたい。それに1800mmという日本の道路に合わせた全幅が使いやすい。
直線の多い北海道らしい道を走り、高速道路を小樽に向かう。高速道路ではステアリングスポーク上のスイッチで「レーダークルーズコントロール」(全車速追従機能付)を入れる。前車との間隔を調整すれば、あとは前のクルマとの間隔を適度に保ちながら追走していく。その間、スイッチは3回押すだけだ。
さらに「レーントレーシングアシスト」をONにすれば、車線をはみ出しそうになった時は警告音とハンドル操作の一部を行なうので、長距離移動に限らず高速道路が楽だ。さらに渋滞時に停止してもレーダークルーズコントロールは機能を続けているので、アクセルをちょっと踏むなどの操作で再び追従していく。このシステムを使いだすと渋滞時も疲れ方が少なく、イライラ度もぐんと減る。過信していけないが、予想以上に安全に貢献するシステムだ。
レーダークルーズコントロールで余裕が出たところでいろいろとチェックしてみるが、クラウンらしい静粛性を楽しめ、オーディオの音源もクリアに聞こえる。風切り音もよくカットされているが、特に籠り音などが抑えられているため煩わしさがない。あとで乗った後席は耳のあたりで少し音が伝わってくるが、それでもクラウンの静けさの伝統は高いレベルで継承されている。
高速直進性はどんなクルマでも大切にするところだが、クラウンでは新しいTNGA(Toyota New Global Architecture)によるプラットフォームで、剛性が高くがっちりしており、サスペンションがシッカリと路面を捉えて高い安定性を保っている。ハンドルに軽く手を添えているだけで、クラウンは矢のように直進する。新プラットフォームは余分なブルブル感を伝えないので静粛性に優位だ。
日本を考慮したサイズのクラウン。だからこそ日本の絶景を楽しめる
小樽の街並みは人であふれていたが、ハイブリッドカーのクラウンは電子音を出しながら粛々と進み、街中にも溶け込む。先日北海道で起きた地震で小樽も一時観光客が減ったが、そろそろ戻ってきているようだ。
小樽もゆっくり散策したかったが先を急ごう。今回の目的地は積丹半島の神威岬だ。余市からアイヌ語のシャク・コタン(夏の村)を由来とする積丹半島に入ると、右手には本州とは明らかに異なる雄大な景観が広がる。積丹は以前はニシン漁で活況を呈したところだが、漁獲量が極端に減り、人口流出も多くなってしまった。しかし、夏にはイルカやアザラシと遊べる海岸もあり、魚介類も豊富。温泉もあるこれからの観光予備軍の地域である。ここに行く交通手段はクルマしかないが、取り回しのよいクラウンならまったく苦にならない。
海上に突如現われた蝋燭岩は圧巻だった。まるで神の手で海の中に置かれたような細長い岩は周囲の浸食によってできたと言われている。積丹半島には大小あり、このような奇岩をいくつか見ることができる。
気持ちのよい自然に誘われるように海外沿いの道から山道に入る。ツイスティなコースが続くワインディングロードもクラウンの得意科目だ。余分なロールがなく、またコーナーリング中も前後方向にピタリと決まる姿勢はドライバーの視線移動が少ない。ここでもドライバーにかかる負担が小さいのだ。スポーツカーのようなキビキビしたものではないが、高級セダンらしい落ち着きとGTのようなハンドリングが好ましい。
ここで残念ながら日が暮れてきたので、いったん札幌に引き返す。夜の道もLEDヘッドライトは隙なく前方を照射する。オートにしておけば対向車がいなければハイビームにしてくれるし、単眼カメラとミリ波レーダーによるプリクラッシュセーフティは夜間では視認しにくい歩行者を検知してくれる。
快適なドライブを続け、思いのほか早く到着した札幌で、海の幸を美味しくいただいたのは言うまでもない。
コネクティッドで見つけた、美味しいうにいくら丼を味わう
翌朝、小樽から余市、そして目的地の神威岬まで一気に進む。空は青く大きい。北海道特有の降雪時に路側を示す表示標識の見ながら丘陵地帯を走る。クラウンのハンドルを握るのはどんな道でも楽しい。
国道から岬に通じるコースに入る。神威岬には大きな駐車場があり、クラウンを置いて丘を登る。さらに岬の先端まで徒歩で尾根伝いの遊歩道を歩くことができる。20分ほどの散策だ。大きな青空、左右の青い海に奇岩の数々、海岸、その中に垣間見える人の営みが広がり、飽きることがない。ただ、名残惜しいがお腹も空いた。
ここから遅い昼食を摂ることにした。積丹と言えばうに丼。早速、ダメ元でオペレーターに調べてもらったら、見事に探し出してくれた。びっくり! おかげさまで美味しいうにいくら丼にありつけました。
帰路に余市町出身の宇宙飛行士 毛利衛さんで有名な余市宇宙記念館に立ち寄り、見学する。プラネタリウムあり、3Dの宇宙エレベーターありでなかなか中身が濃く、面白い。余市にはニッカウヰスキーの工場もあり、広大な敷地を見学することもできる。どちらもお勧めだ。
クラウンとの北海道の2日間はあっという間に終わってしまった。美味しい海産物、素晴らしい景観。どれも心に残るが、なんといってもクラウンとの飽きないドライブが印象に残った。
撮影協力:
炭焼炉ばた くし路
http://www.marushinkawamura.com/kushirotopi.html
郷土料理うしお
http://www.ushioshakotan.com/menu
余市宇宙記念館「スペース童夢」
http://www.spacedome.jp/
道路使用許可:
余市警察署 第393号