トピック

紅葉を求めて新型「プリウス」で巡る、東京~鬼押出し~万座のドライブ旅(前編)

安全パッケージが充実したトヨタ自動車の新型「プリウス」

 新しい「プリウス」に乗るとホッとする。落ち着いた直進安定性、上下にゆったりとした乗り心地、静かなキャビン。ピンポイントでの性能が突出しているわけでなく、トータルバランスの高い性能がドライバー、パッセンジャーに安心感を与えてくれるからだ。

 その大きな変革は車体の基本骨格を決める新設計されたプラットフォームによるところが大きい。新開発のプラットフォームはより新しい考え方を入れることができ、衝突安全に優れ、かつ軽量化することが可能で、剛性を上げてしっかりした土台を作って乗り心地や安定性に大きな影響を与えることができる。

 土台作りは大きな意味があり、1つのプラットフォームをベースにしてほかの車種を作っていく、クルマにとってはパワートレーン同様、重要な要素になる。大きなコストをかけて新しいプラットフォームを作ることは、画期的なクルマ作りにつながりユーザーにとっても大きなメリットがある。

 その新しいプリウスで紅葉を求めに、東京から関越、上越自動車道を使い、軽井沢、鬼押出しを巡り、万座まで足を伸ばしてみよう。

「トヨタセーフティセンスP」のレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)により、先行車を認識して車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援する
「トヨタセーフティセンスP」のレーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)では、道路上の白線(黄線)を単眼カメラで認識して、車線を逸脱する可能性がある場合にはブザーとディスプレイ表示による警報が出される。さらに電動パワーステアリングを制御して車線逸脱を回避しやすいようにドライバーのステアリング操作をサポートする

 高速道路においては全車速追従装置付きのクルーズコントロールが役に立つ。機能をONにして適正車間を取りながら前走車に追従してくれる機能を満喫する。前走車が減速すれば車間距離を保持してプリウスも減速してくれるし、他車が前走車との間に入ってきても適正車間を取ってくれるので、安全にクルージングできる。

 もちろん、ドライバーはすぐにブレーキが踏めるようにしている必要はあるが、このシステムは予想以上にドライバー負担が小さくなる。このほかにも、プリウスに搭載している予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンスP」には車線を逸脱しそうになると警報音がなるレーンディパーチャーアラートも含まれ、早いタイミングでウッカリを予防してくれる。いずれも事故を未然に防ぐ効果は高い。

 横川SA(サービスエリア)下りで人気の食に舌鼓をうち、エリア内を散策して好みのお土産にも手を伸ばす。最近のSAは本当にバラエティに富んでおり、飽きさせない。

横川(SA)下り「ご馳走処 レストラン福膳」で人気の「上州おっ切り込み御前」。煮ぼうとうとも言われる郷土料理「おっ切り込み」のほか、3点盛り、舞茸ご飯、ホルモン揚げ(群馬県富岡市B級グルメ=ちくわのフライ)などが付く
食後のデザートに、みたらし団子に餡がかかった「醤油みたらしソフト」をいただいた。冷たいソフトクリームと醤油ベースの餡が絶妙。横川SAの所在地である安中市は「マラソン発祥の地」だそうで、「遠足ポテト(とおあしポテト)」をお土産に購入した。上品な味のスイートポテトで、こちらも美味
横川(SA) 下り 「ご馳走処 レストラン福膳」

http://www.driveplaza.com/sapa/1810/1810031/2/

 碓氷軽井沢IC(インターチェンジ)をおり、碓井バイパスから軽井沢、鬼押出しを抜けて万座ハイウェーに入る。碓井バイパスの登坂も余裕をもって走り、ハイブリッド特有のトルク感はコンベンショナルエンジンとは違った力の厚みを感じさせてくれる。

 また、加速した時のフィーリングが好ましいのは、いわゆるラバーバンドフィールと言われるエンジン回転の上昇と加速感がマッチングしないCVT固有の癖が少なくなっているためだ。さらに言えば加速時のノイズも抑えられているので、無闇にオーディオの音量を上げる必要もない。

まさに絶景。「浅間山北麓ジオパーク」にも認定された、鬼押・万座ハイウェー入り口付近にある「鬼押出し園」で休憩。石割の松、浅間山観音堂、さまざまな植物の自生地など見どころたっぷりで、駐車場が無料というのもうれしいポイント
雄大な浅間山に感動、思わずクルマを止めて記念写真。長野県の軽井沢と群馬県の嬬恋村を結ぶ鬼押・万座ハイウェー(自動車専用道路)は、四季を通して折々の美しい景色が楽しめる
上信越高原国立公園 鬼押出し園

http://www.princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi/

(撮影協力:株式会社プリンスホテル)

 雄大な浅間山の懐を走る鬼押ハイウェーでは窓を開けて清廉な秋の空気に触れる。天明の浅間山大噴火の残り香である奇岩を横に見ながら一路、万座プリンスホテルに向けてのドライブは気持ちがいい。東京から結構走っているが、少しも疲れを感じていないことに気づく。

鬼押・万座ハイウェーのワインディングロードを上ると、色づき始めた紅葉が出迎えてくれる。安全プラットフォームTNGAがもたらす高いボディ剛性と広い視界により、上り、下り、旋回、どのような状況でも気持ちよくドライブできる

 さまざまなコースでも安定してしっとりと走る直進性、コーナーでハンドルに素直なライントレース性、そればかりでなく前後に跳ね上げられるピッチングが少なく、上下動もほどよくいなされていることからドライバーやパッセンジャーの疲労が少ないのだ。

猛暑と長雨で今年は紅葉の見頃が短いそうだが、幸運にも最高の景色を楽しむことができた

 新しいプラットフォームはドライバー位置を下げることができ、ドライビングポジションは低く安定感の高いものになっている。また、ポジションが低くなっているにも関わらず視界はよくなっているのは、フロントのダッシュボードやメーターなどが低くされているから。さらに前方の柱、Aピラーの位置や角度がよく研究され、死角を少なくしているのも大きな安心材料になっている。明るいキャビンと大きな視界は新プリウスの魅力の1つだ。

鬼押・万座ハイウェー

http://www.princehotels.co.jp/amuse/asama-shirane/

(撮影協力:株式会社プリンスホテル)

 楽しいワインディングロードは続く。コーナリングではパッセンジャーに大きなロールを感じさせないので、ビギナードライバーでも心理的な不安感は小さいだろう。ベテランドライバーにとっても万座ハイウェーはプリウスの爽快で安全なハンドリングで気持ちよく駆け抜けられるに違いない。

 一気に紅葉の世界へ、最後の急なWヘアピンを難なく抜けて万座プリンスホテルに到着。駐車の苦手な人には自動パーキングシステムがある。従来の自動パーキングは空間の認識などで若干手間取っていたが、新プリウスではスイッチ1つで、ガイドに従って操作すれば簡単に縦列も並列駐車もできる。

日没ギリギリまで紅葉ドライブを楽しみ、万座プリンスホテルを目指す。紅葉台を過ぎ最後の上りに差し掛かる頃には、うっすらと硫黄泉特有の香りが感じられる
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)

https://toyota.jp/prius/tnga/

 硫黄泉特有の香りと豊かな湯量、そしておもてなしの夕食にすっかりと寛ぎ、充足した時間を過ごすことができた。そして明日のショートトリップに期待が膨らむのも、今日の充実したプリウスとのドライブがあったからこそ。さて、明日はどんな風景が待ち受けていることだろう。

万座プリンスホテル 日本料理「和食堂 松風」の料理長オススメコース「神無月」。先付けの栗豆腐・秋刀魚南蛮漬・砧巻き、お造り、焼物では群馬県名産のギンヒカリ(ニジマス)、甘鯛の煮物に老神産舞茸の揚げ物と、上州の恵みを心ゆくまで堪能した
万座プリンスホテル

http://www.princehotels.co.jp/manza/

万座プリンスホテル 日本料理「和食堂 松風」

http://www.princehotels.co.jp/manza/restaurant/#h1-03

(撮影協力:株式会社プリンスホテル)


 後編の記事では、日下部氏がドライブする様子や新型プリウスの印象など、動画を中心にしてお届けする。

(協力:トヨタ自動車株式会社)

日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/16~17年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。

Photo:高橋 学

Movie:石岡宣慶