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紅葉を求めて新型「プリウス」で巡る、東京~鬼押出し~万座のドライブ旅(前編)
2016年10月31日 15:50
新しい「プリウス」に乗るとホッとする。落ち着いた直進安定性、上下にゆったりとした乗り心地、静かなキャビン。ピンポイントでの性能が突出しているわけでなく、トータルバランスの高い性能がドライバー、パッセンジャーに安心感を与えてくれるからだ。
その大きな変革は車体の基本骨格を決める新設計されたプラットフォームによるところが大きい。新開発のプラットフォームはより新しい考え方を入れることができ、衝突安全に優れ、かつ軽量化することが可能で、剛性を上げてしっかりした土台を作って乗り心地や安定性に大きな影響を与えることができる。
土台作りは大きな意味があり、1つのプラットフォームをベースにしてほかの車種を作っていく、クルマにとってはパワートレーン同様、重要な要素になる。大きなコストをかけて新しいプラットフォームを作ることは、画期的なクルマ作りにつながりユーザーにとっても大きなメリットがある。
その新しいプリウスで紅葉を求めに、東京から関越、上越自動車道を使い、軽井沢、鬼押出しを巡り、万座まで足を伸ばしてみよう。
高速道路においては全車速追従装置付きのクルーズコントロールが役に立つ。機能をONにして適正車間を取りながら前走車に追従してくれる機能を満喫する。前走車が減速すれば車間距離を保持してプリウスも減速してくれるし、他車が前走車との間に入ってきても適正車間を取ってくれるので、安全にクルージングできる。
もちろん、ドライバーはすぐにブレーキが踏めるようにしている必要はあるが、このシステムは予想以上にドライバー負担が小さくなる。このほかにも、プリウスに搭載している予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンスP」には車線を逸脱しそうになると警報音がなるレーンディパーチャーアラートも含まれ、早いタイミングでウッカリを予防してくれる。いずれも事故を未然に防ぐ効果は高い。
横川SA(サービスエリア)下りで人気の食に舌鼓をうち、エリア内を散策して好みのお土産にも手を伸ばす。最近のSAは本当にバラエティに富んでおり、飽きさせない。
横川(SA) 下り 「ご馳走処 レストラン福膳」
http://www.driveplaza.com/sapa/1810/1810031/2/
碓氷軽井沢IC(インターチェンジ)をおり、碓井バイパスから軽井沢、鬼押出しを抜けて万座ハイウェーに入る。碓井バイパスの登坂も余裕をもって走り、ハイブリッド特有のトルク感はコンベンショナルエンジンとは違った力の厚みを感じさせてくれる。
また、加速した時のフィーリングが好ましいのは、いわゆるラバーバンドフィールと言われるエンジン回転の上昇と加速感がマッチングしないCVT固有の癖が少なくなっているためだ。さらに言えば加速時のノイズも抑えられているので、無闇にオーディオの音量を上げる必要もない。
上信越高原国立公園 鬼押出し園
http://www.princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi/
(撮影協力:株式会社プリンスホテル)
雄大な浅間山の懐を走る鬼押ハイウェーでは窓を開けて清廉な秋の空気に触れる。天明の浅間山大噴火の残り香である奇岩を横に見ながら一路、万座プリンスホテルに向けてのドライブは気持ちがいい。東京から結構走っているが、少しも疲れを感じていないことに気づく。
さまざまなコースでも安定してしっとりと走る直進性、コーナーでハンドルに素直なライントレース性、そればかりでなく前後に跳ね上げられるピッチングが少なく、上下動もほどよくいなされていることからドライバーやパッセンジャーの疲労が少ないのだ。
新しいプラットフォームはドライバー位置を下げることができ、ドライビングポジションは低く安定感の高いものになっている。また、ポジションが低くなっているにも関わらず視界はよくなっているのは、フロントのダッシュボードやメーターなどが低くされているから。さらに前方の柱、Aピラーの位置や角度がよく研究され、死角を少なくしているのも大きな安心材料になっている。明るいキャビンと大きな視界は新プリウスの魅力の1つだ。
鬼押・万座ハイウェー
http://www.princehotels.co.jp/amuse/asama-shirane/
(撮影協力:株式会社プリンスホテル)
楽しいワインディングロードは続く。コーナリングではパッセンジャーに大きなロールを感じさせないので、ビギナードライバーでも心理的な不安感は小さいだろう。ベテランドライバーにとっても万座ハイウェーはプリウスの爽快で安全なハンドリングで気持ちよく駆け抜けられるに違いない。
一気に紅葉の世界へ、最後の急なWヘアピンを難なく抜けて万座プリンスホテルに到着。駐車の苦手な人には自動パーキングシステムがある。従来の自動パーキングは空間の認識などで若干手間取っていたが、新プリウスではスイッチ1つで、ガイドに従って操作すれば簡単に縦列も並列駐車もできる。
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)
硫黄泉特有の香りと豊かな湯量、そしておもてなしの夕食にすっかりと寛ぎ、充足した時間を過ごすことができた。そして明日のショートトリップに期待が膨らむのも、今日の充実したプリウスとのドライブがあったからこそ。さて、明日はどんな風景が待ち受けていることだろう。
万座プリンスホテル
万座プリンスホテル 日本料理「和食堂 松風」
http://www.princehotels.co.jp/manza/restaurant/#h1-03
(撮影協力:株式会社プリンスホテル)
後編の記事では、日下部氏がドライブする様子や新型プリウスの印象など、動画を中心にしてお届けする。
(協力:トヨタ自動車株式会社)