若林直樹のトラベルフォトギャラリー

イーペン祭りとワット・ローク・モーリー(タイ)

 タイでは10月~11月の満月の日に灯篭を川に流しますが、北部のチェンマイでは「イーペン祭り(ロイクラトン祭り)」として、紙灯篭(コムローイ)を夜空に放ちます。何千ものコムローイが夜空に上がる風景は、ニュースなどでも取り上げられるので見たことのある人もいるでしょう。

 今回の写真は、イーペン祭りの2日前にチェンマイに訪れたときのものです。ホテルの観光案内から、コムローイ会場へのツアーを予約しました。

 イベント会場はドンサケット村の広場で、そこまでバスで連れていってくれます(チェンマイ中心部から30km、所要時間50分)。昼間はチェンマイの町でパレードやステージショーがあり、出発時間まで屋台などで美味しいものを食べて過ごしました。

 広場に着くと見学席まで案内され、ステージショーを見て日没を待ちます。夜になると、1席につき1つ用意されているコムローイを、グループごとに手伝いながら固形燃料に火を付けて膨らませます。カウントダウンとともに空に飛び立つ数千のコムローイは想像以上に壮観です。

 宿泊地のチェンマイに戻ると、橋の上から多くの人がコムローイを上げていて、町は一晩中お祭りモードに。

 チェンマイの旧市街付近には多くの寺院があります。写真の寺院はイーペン祭りの前日に訪れた「ワット・ローク・モーリー」という、旧市街の北側にあるレンガとチーク材のとてもきれいな寺院です。

 イーペン祭りの時期は日本や海外から多くの人が訪れるので、早めに飛行機のチケットを予約するのがよいでしょう。帰りの空港はものすごく混み合いますから、時間に余裕を持って向かうことをお勧めします。ほかでは味わえない楽しいイベントや周辺の寺院も見学すれば、よい思い出になることでしょう。

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。
Webサイトはhttp://kaido.sub.jp/