若林直樹のトラベルフォトギャラリー

ガジュマルの木に覆われた遺跡「タ・プローム」(カンボジア)

「タ・プローム」は、カンボジアにあるアンコール遺跡郡の1つで、アンコールワットから東北に8kmほどの位置にある。

 この遺跡はスポアン(ガジュマル)巨木に侵食された遺跡として有名で、映画のロケ地にもなり見たことある人は多いだろう。12世紀後半のクメール王朝によって建設された仏教寺院で640人の僧侶がここで暮らしていたという。のちにヒンドゥー寺院に改修されたり、政権が変わり放置されたりなど時代に翻弄されている。

 ポルポト政権時代には多くの寺院は破壊されて密林のなかに埋もれていった。ここタプローム寺院が発見されたときには多くの木に浸食され、特殊な風景を作り出している。現在、日本を始め多くの大学や研究機関が修復に尽力し、遺跡を残す活動をしている。

 アンコール遺跡群観光の拠点であるシェムリアップの町から12kmぐらいにあり、見応えのあるこの風景間近にすれば大きな感動を得られるだろう。アンコールワットとともにお勧めの場所だ。

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。
Webサイトはhttp://kaido.sub.jp/