地元誌編集長の「ハワイ現地発」
【ハワイ現地発】ビッグアイランドの休日 Vol.3 旅の余韻を、持ち帰る
2026年11月2日 12:00
インフレが激しいハワイでは、ついつい財布の紐も固くなりがち。でも、やっぱり旅先では、その土地ならではのものが欲しくなる。今回のハワイ島滞在で、私が「これは持ち帰りたい!」と本気で思ったものを紹介したい。
オリジナルのロゴアイテムは、帰宅後の楽しみに
旅の始まりに滞在したマウナケア・ビーチ・ホテル。快適に過ごした時間や思い出を何か形にして持ち帰りたくて、ロゴ入りのアイテムが欲しいなぁと考えていた。
コーヒーカップも素敵だし、エコバッグもあった。そんななかで、海に行ったりスポーツをしたりする自分にぴったりだったのが、スポーツウェアだった。
ホテルの敷地内にある名門ゴルフコースやテニスコートに隣接するショップには、さまざまなウェアやタオルなどの小物が揃っていた。ゴルフ用のポロシャツ(120ドル)のほか、50%オフのセールで見つけた長袖Tシャツ(25ドル)などを購入。帰宅後、テニスやSUP(スタンドアップパドル)をするときに大活躍している。着るたびにビッグアイランドで過ごした時間を思い出し、日常のなかで、そんな小さな楽しみがあるのもいいなと感じている。
旅先の香りを持ち帰って、いつでもリラックス
カイルア・コナのメインストリートといえば、海岸沿いのアリイ・ドライブ。歴史建造物や飲食店、ショップが並ぶこの通りは、ぜひのんびりと散歩をしたい。昨年の旅を思い返すと、残念ながら閉店してしまった店もある一方、新しい店も増えていた。
そんなアリイ・ドライブから小さな小径に入って出会ったのが、「APOTHECARY(アポセカリー)」。かつての調剤薬局や、ハーブなどを扱う店を指す言葉だという。
店に入ると、ハーブの優しい香りに包まれた。植物を自ら栽培し、地元の農園とも協力しながら、スキンケアグッズなど、心と体を癒やすアイテムを作っているそう。保存料などの人工的な成分を使わず、自然由来の素材を活かした製品が並んでいた。
目に留まったのは、「soothes skin and lifts spirits(肌をいたわり、気分を上げる)」という言葉が添えられたフェイススプレー(20ドル)。ローズやオーシャンなど、いくつかの香りを試してみて、最もリラックスできそうなウッドを選んだ。サーファーだという、とても親切な店の男性が「僕も1日中、顔にひと吹きしているんだ。気持ちよくてリフレッシュできるよ!」と教えてくれた。その言葉どおり、日常に戻って仕事に走り回る今も、シュッとすると、心も体もすっと落ち着く。旅先で出会った香りが、忙しい毎日の小さなリセットボタンになった。
やっぱり欠かせない、ハワイ島のコーヒー
計画的に旅をするのが苦手な私が、今回一つだけ決めていたこと。それは、ハワイ島のコーヒーを買って帰ることだった。ハワイ島といえば、コナコーヒー。そしてカウコーヒー。カウコーヒーは、ハワイ島南部のマウナロア山の斜面に広がる地域で栽培され、苦みが比較的穏やかで、柔らかな味わいが特徴とされる。そして、ブルーマウンテン、キリマンジャロと並ぶ世界三大コーヒーの一つとして知られるコナコーヒーは、豊かな香りとバランスのよい酸味が魅力だ。
今回はコーヒー農園まで足を延ばせなかったので、地元のスーパーマーケットをのぞいてみることにした。ハワイ島のスーパーといえば、「KTAスーパーストアーズ」。たまたま通りかかったケアウホウ店に立ち寄ると、コナコーヒーベルト(産地)に近いこともあってか、コーヒー豆の品ぞろえが充実していた。しかも、ほかのスーパーと比べてもリーズナブルな印象。大手ブランドはもちろん、個人経営のコーヒー農園の豆まで、ずらりと並んでいる。
散々悩んだ末に選んだのは、このケアウホウ周辺で家族経営をしている「アイランド・サン・コーヒー」の豆。チョコレートのようなニュアンスがあり、酸味は控えめだという(まだ飲んでいない……!)。100%コナコーヒー豆が227gで23ドルというのも、現地ならではのお得感。調べてみると、農園ではファームツアーも実施しているそう。次回はぜひ、農園にも足を運んでみたい。
ハワイらしいフレーバーの意外な一品、バルサミコ酢
昔ながらの店が少しずつ姿を消していくなか、訪れてみたのが「アリイ・ガーデンズ・マーケットプレイス」。かつてのワイキキの「インターナショナル・マーケットプレイス」を思わせる雰囲気があり、小さな土産店が並んでいる。そこで見つけたのが、バルサミコ酢だった。
驚いたのは、そのフレーバーの豊富さ。パイナップル、ココナツライム、スパイシーマンゴーなど、ハワイらしいフルーツを使ったものが並んでいた。試食させてもらうと、ほどよくトロピカルで、フルーツの風味と酸味のバランスが絶妙。「パンにつけても、肉料理に垂らしても、パスタの仕上げに使ってもすごく美味しいよ!」と店の人。
結局、リリコイ(パッションフルーツ)とマンダリンオレンジを購入した。サラダや鶏肉料理に使うと、いつものメニューがひと味違う仕上がりに。ちょっとした調味料なのに、食卓にハワイの風を運んでくれる。
オアフ島までなら、フルーツもビールも!
ハワイ島からオアフ島への移動は国内線。果物も、農産物の持ち出し・持ち込みに関する規定を確認したうえで、条件を満たせば持ち帰ることができる。私はいつもファーマーズマーケットで果物を買って帰るのがお決まり。オアフ島に滞在するなら、甘みたっぷりで比較的リーズナブルなハワイ島産のパパイヤやマンゴーを買って、ホテルのラナイ(バルコニー)で食べる、なんていうこともできる。
今回初めて訪れた「ビッグアイランド・ブリュハウス」のビールも、持ち帰り候補の一つ。オアフ島のスーパーマーケットでも販売されているが、置いてある種類は限られている。その点、ブルワリーでは選択肢が豊富。スーパーよりお得に買えるものもあった(といっても、6本で17ドル。ほかのビールと比べると少し高めだけれど)。
旅先で気に入った味を、帰宅後も楽しめる。これもまた、旅の余韻の味わい方だ。
ハワイの伝統を受け継ぐ、キムラ・ラウハラ・ショップ
カイルア・コナの南方、ホルアロアにある「キムラ・ラウハラ・ショップ」は、1914年創業の老舗。乾燥させたハラの葉を編み上げる、ハワイの伝統工芸を受け継ぐ専門店で、現在は4代目が営んでいる。
店の入り口には、漢字で「木村」と書かれた看板。店内にもどこか日本的な雰囲気が漂っている。帽子やバッグ、カゴ、ブレスレットなど、商品はどれも手仕事で丁寧に作られたものばかり。一つずつ手作業で仕上げるため在庫には限りがあり、注文してから手に入るまで時間がかかることも多いそう。フラを習っている私の友人も、半年余り待ってようやく届いた帽子を大切に使っている。「丈夫で30年以上もつ」と話していた。
ハワイの伝統工芸を、日系人が大切に守り、次の世代へと受け継いでいる。その歴史に触れられるのも、この店を訪れる魅力の一つ。そして、店の人と日本語でおしゃべりをする時間が、心に温かく残った。
渡した人がみんな喜ぶ、手作りクッキー
昨年の旅日記でも紹介したけれど、ハワイ島の旅の最終日は、決まって「ミセス・バリーズ・コナ・クッキーズ」へ。カイルア・コナの街から空港へ向かう途中にあるので、最後のお土産を買うのにもちょうどいい。
家族に伝わるレシピで、添加物を使わずに手作りされるクッキーは、やっぱり絶品。今回も12種類入りのアソート袋(16.25ドル)を購入し、友人たちにお土産として渡したところ、本当に喜んでくれた。カリッとした食感に、ふわっと広がるバターの香り。奇をてらわないシンプルな美味しさが、たまらない。止まらない……。
自分へのお土産に加えて、自分が気に入ったものを誰かに贈り、その人にも喜んでもらえる。そんな小さな幸せまで持ち帰れるのだから、旅のお土産選びはやめられない。
最後は、目に焼き付けて持ち帰りたいカイルア・コナから望む夕景。
写真を見ると、ハワイ島での静かで穏やかな時間がよみがえり、次の旅に向けてまた日々頑張ろうと思える。やっぱり旅っていいね。












































