地元誌編集長の「ハワイ現地発」
【ハワイ現地発】半日で行ける、もうひとつのハワイ。ノースショアへドライブ気分をご一緒に
2026年7月27日 12:00
ハワイもいよいよ夏本番。元気いっぱいの太陽が照らす海、ヤシの木、花々が輝くほど美しい色を放っている。こんな時期に行きたいのが、ノースショア。オールドハワイの空気が残る街も、手つかずの自然も、オアフ島北部ならではの表情を見ることができる。
今回は、夏休みのハワイでノースショア気分に浸れるドライブへ出かけよう。
ホノルルから高速道路のH1、H2を延々と進んで、ノースショアへ向かう。この道すがら、いわばノースショアの「入り口」となるのがドールプランテーションだ。ビーチまで一気に行くつもりなら、ここでトイレ休憩を挟むのがいい。パイナップルソフトクリームを食べたり、お土産を買ったりできるし、駐車場が広いので停めやすい。ちなみに、駐車場を囲むように伸びる木々のなかに、レインボーカラーをしている幹があるので、見つけてみよう。
ここからは、島の北側の海へとまっすぐ続く並木道へ。しばらくすると視線と同じ高さに海が見えてくる、あの感覚。一度訪れた人なら「そうそう、これ!」と思い浮かぶはず。
アクセルを踏み込んでいくと(もちろん制限速度は守って)、左手にカエナ岬がうっすらと見えてくる。この道を走っているときの高揚感こそ、ノースショアドライブ一番の醍醐味かもしれない。
そして街の気配が漂いはじめる。「Welcome to Historic Haleiwa Town」の看板が、ノースショアの玄関口・ハレイワの街に到着のサイン。実はこの一帯、今年の春の大雨による洪水で大きな被害を受けたエリアでもある。今、街はちゃんと動いていて、いつもの夏の空気が流れている。まずはランチをしてからビーチへ向かおう。
街に入ってすぐ目に入るのが、右手の黄色い建物。アサイーボウルで有名な「サンライズシャック」だ。左手には「コクア・ジェネラルストア」が見えてくる。ここはハワイが誇るミュージシャン、ジャック・ジョンソン夫妻が手がけるショップで、ハワイの自然環境にやさしいグッズが並ぶ(7月中旬時点では改装中で一時的に閉店だった)。
さらに先には「ノースショア・マーケットプレイス」。ここでは、腹ペコサーファーのために誕生して以来ローカルに愛されてきた「KONO'S」が人気。ハワイのソウルフード、カルアポークのブリトー(メニュー名はボンバー)をぜひ。しばらく行くと、左手には行列店「マツモトシェイブアイス」も見えてくる。
今回のランチは「クアアイナ」。本家本元であるハレイワ店のハンバーガーは、何度食べても「これだよね」と思わせてくれる味。テイクアウトしてビーチで食べるのもいいけれど、この季節は渋滞でビーチに着くまでに冷めてしまうので、今回は店内で食べることにした。
肉汁あふれるハンバーガーはもちろんのこと、ここのアヒサンドイッチ(日本語ではアヒバーガー)は絶品。さっとグリルしたマグロはバンズからはみ出るサイズ。シャキシャキの野菜と特製ソースと一緒に、顎が外れそうになりながら頬張ると最高だ。
ハレイワといえば、この橋。「ハレイワ・レインボー・ブリッジ」とも呼ばれるアナフル橋だ。1921年に建設されたというから、100年余りの歴史を持つ街のシンボルでもある。地元の子供たちがここから下の川へ飛び込んでいるのが、お決まりの風景。橋の下、海から川へと続く水面をSUP(スタンダップパドル)で散歩するのも気持ちがいいので、興味があればぜひ挑戦してみて。川なので波がなく、初心者でも楽しめる。
ここからは北のビーチへまっしぐら……といきたいところだけど、渋滞のネックになりがちなのが、ホヌ(海亀)ビーチことラニアケアビーチ。駐車場の拡張工事がのんびりと進められているので、いつかここの渋滞が緩和されることを願いつつ、焦らずドライブを続けよう。
シュノーケリングを楽しめるシャークスコーブの向かいには、地元スーパーマーケットのフードランドがある。忘れ物や飲み物、スナックなど、必要なものはここで揃えておくといい。ただしトイレは使えないので、その点だけ注意を。
花とヤシの木が続く、のんびりした雰囲気の田舎道を満喫しながら、いよいよビーチへ。ノースショアというとツアーバスも立ち寄るサンセットビーチがお決まりだけど、私が必ず向かうのはエフカイビーチ。「バンザイパイプライン」という世界有数のサーフポイントがあり、冬は世界中のプロが集まるサーフィン大会も開催される。広々とした砂浜の向こうに海があって、大自然がどこまでも広がっている。冬は海に入れないほどの波が押し寄せるが、夏は比較的穏やかになるので、波打ち際で遊ぶこともできる(今回はまだ波が強くて、入るのはあきらめた……)。
海に入ると急に深くなるので、くれぐれも気を付けよう。この辺りでは、海辺に咲く「ナウパカ・カハカイ」もたくさん見ることができる。花びらは下半分だけ。ちなみに山間部に咲く「ナウパカ・クアヒヴィ」は上半分だけに花びらがあって、二つを合わせるとちょうど円形の花になる。
ビーチでリラックスしたら、そろそろハレイワに戻ろう。車両は右側通行なので、帰り道は車内からワイメア湾のビーチを眺めることができる。ここも冬には大波が来ることで知られていて、波の高さが6mを超えたときだけ開催されるサーフィン大会「ザ・エディ・アイカウ」の舞台がこのビーチ。駐車場はかなり混み合うので、立ち寄る際は覚悟を決めて向かおう。
帰りも渋滞があるかもしれないけれど、そんなときは「DRIVE WITH ALOHA」のサインにほっこりしながら、安全運転を。そのうちにハレイワタウンへ到着する。
街に入ったら、「ハレイワ・ストア・ロッツ」や「ノースショア・マーケットプレイス」などのショッピングセンターでクルマを停めて、買い物をしながら散策するのもいいだろう。
なお、街の一番最後、左手にあるスターバックスは穴場で、並ばずに注文できる。知っておくと便利だ。
帰りのドライブのお供のコーヒーも揃ったところで、ノースショアの余韻に浸りながら、大自然の山々に見守られて帰路につく。ワイキキからノースショアまでは、クルマで約50分~1時間。ランチをしてビーチでゆっくり過ごしても、たった半日で、ハワイの違う一面に触れる体験ができる。
今日案内した店も、橋も、海も、数か月前の大雨による洪水を越えて、変わらずそこにある。特別なことをする必要はない。ただ、この道を走りに来ること。ハンバーガーを一つ食べること。シェイブアイスの列に並ぶこと。それだけで、この街を支える力になる。
次のハワイで、ぜひノースショアを目指して走ってほしい。




















































