地元誌編集長の「ハワイ現地発」
【ハワイ現地発】記念日にオススメのルアウ。食事の質が格段に上がった今こそ、ショーと一緒に思い出に残るひとときを
2026年3月30日 12:00
ハワイ好きの人なら「ルアウ(Lūʻau)」という言葉を聞いたことがあると思う。ハワイに来て間もないころ、プレートランチ店のメニューに「ルアウ」というシチューがあったのを覚えているが、あとになってハワイの伝統的な宴のことも「ルアウ」と呼ぶことを知った。
フラや音楽とともに、カルアピッグやポイ、ロミサーモンなどのハワイの伝統料理を楽しむ祝いの席がルアウ。観光客や一般市民にとっては、食やショーを通してハワイの文化や歴史を体験できる機会になっている。
ワイキキはもちろん、少し離れた場所でも一般の人向けの「ルアウ」は開催されているので、一度は体験してみるといいと思う。食事やショーも多種多様なので、各所のルアウを少しずつ制覇してみるのもお勧め。
最近、数年ぶりに2か所のルアウに足を運んだところ、食事がレベルアップしていた。まわりも「美味しいね!」との声が挙がっていた。その2つのルアウとは……。
ワイキキのど真ん中で、ルアウ&エルビスにマイケル、フラショーも!「ワイキキ ルアウ&ロックアフラショー」
ロイヤル・ハワイアン・センター4階を会場とする「ワイキキ ルアウ&ロックアフラショー」。最近、アップグレードされたと聞き、行ってみた。
まずは、屋外にある茅葺き屋根のハワイアンパビリオンで、「オノ・ルアウ」と呼ばれるハワイアンビュッフェへ案内される。オノはハワイ語で「美味しい」を意味する。
ローカルパイナップルの前菜とともに料金に含まれるマイタイで乾杯。そしてシアター前に並ぶハワイアン料理のビュッフェラインへ。ローカル野菜のサラダ、チキンや魚などを好きなだけ盛り付ける。メインディッシュは、目の前で切り分けてくれる豚のローストとプライムローストビーフ。豪華! 取り皿はプラスチックでなく、陶磁器を使うのもこだわりだそうだ。
どの料理も手をかけて作られていることが伝わったきた。オリジナルのキッチンを持ち、専属のシェフが腕を振るっているという。
デザートのマストトライは、ハウピア(ココナツプリン)。濃厚でココナツの風味を存分に味わえるハワイの伝統デザートだ。トロピカルフルーツ、アイスクリーム、チョコレートケーキも、コーヒーとともに味わおう。
食事中には、目の前でフラのショーやウクレレの生演奏が繰り広げられる。一段落すると、全員で参加するフラレッスンが始まる。
1時間半あまりゆっくりとルアウの食事を満喫したあとは、シアターへ。750席を備え、ステージ、照明、プロジェクター、特殊効果などがアップグレードされたばかりのプレミアシアターでショータイムとなる。
まもなくして「ロックアフラショー」がスタート。音楽とダンスとともに1920年代から現代までのハワイの旅へと誘うパフォーマンスが繰り広げられる。エルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、IZことイズラエル・カマカヴィヴォオレなど、懐かしくなじみ深い音楽が会場に鳴り響く。フィナーレは鼓動が高まるファイヤーナイフダンス。そして多彩な演出による70分のショーが幕を閉じた。
17時半から21時まで盛りだくさんの時間となった。Webサイトで予約できるが、なんらかのプロモーションを実施していることも多く、割引きでチケットを入手できるチャンスがあるので、ぜひチェックしてみよう。在住者は20%オフとなる。また、食事のみなど数種類のプランも用意している。
西オアフのコオリナ・リゾートでスタートした最新ルアウ「カウラ・ルアウ」
今年2月末にコオリナ・リゾート内で始まったばかりの「カウラ・ルアウ」。ワイキキからクルマで1時間弱(有料送迎バスあり)、喧騒を離れた穏やかな空気に包まれて本格的なルアウを体験できる。
開演前には広場の至るところで文化アクティビティを楽しめる。ぜひ試したいのは、タトゥ。フラの衣装を身に着けたダンサーが、「僕、あとでステージで踊るんだ」と笑顔で話しながら、リクエストに応じて腕にタトゥ風のイラストを描いてくれる。ほかにも、投網やハワイアンの伝統的な遊びなど気軽に参加できる体験が揃う。
ひとしきり遊んだあとはディナータイム。これまでのルアウとは一味違い、会場にはフードトラック風のブースが並び、好きな料理を自由にピックアップするスタイルだった。料理を手がけるのは、ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの創始者であり、ハワイを代表するシェフ、ロイ・ヤマグチ氏と、ローカルに人気のレストラン「モアニアイランドビストロ&バー」。ハワイの食材をふんだんに使った伝統料理に、クリエイティブなエッセンスが加わり、斬新でありながら完成度の高い味わいに仕上がっていた。
太陽が沈むころ、ショーが始まった。伝統的なパフォーマンスと、照明やプロジェクションなど最新の舞台演出が融合し、アート性の高いステージなので、空間全体の演出にもぜひ注目したい。
物語の軸となるのは、クプナ(祖母)と孫娘のストーリー。世代を超えて、タヒチ、サモア、ハワイに伝わる家族の系譜をたどる旅を表現する。断片的なパフォーマンスの連続ではなく、一つの物語として構成されたストーリーのなかに誘われ、17時15分のチェックインから約3時間のルアウは、気付けばエンディングを迎えていた。
歴史が息づくハワイで、ポリネシアの文化を深く体感できるルアウ。見る、食べる、そしてその場の空気に身を委ねるという特別な時間が、ルアウならではの魅力。記念日に行けば、きっとよい思い出になるだろう。






















































